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16/03/30 引越しコラム column

引越しと転校を成長の機会に!小学生の子どもの発達段階を知ってサポートする

引越しと転校は、小学生の子どもに様々な影響を与えるビッグイベントです。馴染めなかったらどうしよう?とお母さんは心配することでしょうが、ここでは”子どもの発達段階”を知ってサポートする方法をアドバイスします。引越しと転校を立派な大人に成長できる子どものチャンスにしましょう。

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小学生のお子さんを連れての引越しを控えて、我が子が新しい学校に馴染めるかどうか不安に思っているお母さんはいらっしゃいませんか?子どもにとって大半の時間を過ごす学校という環境は重要です。転校してもすんなり馴染んで充実したものになってほしいものです。

引越しの理由によっても不安の種類は違うかもしれませんね。突然の転勤で急に引越さなければならなくなった、何度も短期間で引越しを強いてしまっている、親の離婚で片方の親を失わせてしまった中での引越し、そんな親が理由の引越しでは、お母さん自身が自分を責めてしまっていることもあるでしょう。

しかしどんな理由であれ、効果的にサポートすれば引越しと転校は子どもの成長の機会になることは間違いありません。そこで、自分を責めたり不安に思っているお母さんに、ちょっと客観的な視点を持って、子どもの発達段階を知ってサポートするという方法をアドバイスしたいと思います。

 

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子どもの発達段階ってなに?

「発達段階」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?発達段階とは簡単に言うと、子どもが年齢ごとにクリアするべきミッションのことです。ミッションをクリアして学んでいくことで、心身ともに充実した大人へと成長していくことができるのです。

もちろん個人差はありますので必ずしもきれいにクリアしていけるわけではありませんが、ひとつの目安として知り、クリアしていけるようにサポートすると考えると、子育てに役立てることができます。

文部科学省のホームページには子どもの発達段階について次のように書かれているんですよ。

「子どもの成長過程においては、個人差はあるものの、多くの子どもに共通して見られる発達段階ごとの特徴がある。子どもは発達段階ごと に、視野を広げ、自己探求を深め、志を高めていくが、各発達段階における特徴を踏まえた成長をそれぞれの段階で達成することで、子どもの継続性ある望ましい発達期待される。一方、こうした段階における望ましい発達がなされなかった場合には、 その後の発達にも支障が生じる可能性がありうることが指摘されている。」

「子どもの豊かな心身の育成にあたっては、子どもの発達段階における成長の特徴を、従来より一層踏まえて、適切な対応と支援を行っていくことが重要である。」

引用:http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/053/shiryo/attach/1282789.htm

成長の特徴、いわゆるその年齢ごとの学び得るべき課題を知り、サポートしてあげましょうと言っていますね。

そこで引越し・転校というイベントですが、これは環境が大きく変化するイベントです。不安はあるでしょうが、逆境だからこそ学びやすいという側面もあるのです。

もし新しい環境に適応できない目の前のお子さんの様子だけを見ていると、やきもきすることもきっとあるでしょう。ちょっとお子さんと距離を置いて、成長をサポートするという違った方向から見てみませんか?

 

小学校低学年の発達段階

小学校は6年間あるので、成長著しい子どもをひとくくりには語れません。まずは小学校低学年の発達段階から見ていきましょう。同じく文部科学省のホームページを参考にします。

「小学校低学年の時期の子どもは、 幼児期の特徴を残しながらも、「大人が『いけない』と言うことは、してはならない」といったように、大人の言うことを守る中で、善悪についての理解と判断ができるようになる。また、言語能力や認識力も高まり、自然等への関心が増える時期である。」

これを生かして、引越し・転校時にどのようにサポートするとよいか考えてみます。

 

●引越しの事実をきちんと伝える

言語力や認識力を高める時期なので、まだ小さいからとごまかさずに引越しの事実を年齢に合わせた易しい言葉できちんと伝えましょう。家が変わること、学校が変わること、それを子どもなりに想像させ認識してもらう訓練にしましょう。

今の学校の友達に自分から言うように勧めてみても良いでしょう。事実を伝える、気持ちを伝えるコミュニケーションの機会となると思います。

 

●引越し後に学校に行きたがらなくても甘やかさない

もしも我が子が友達と馴染めない様子を目にしたら、親としてそんな辛いことはありませんよね。でも甘やかしてはいけません。もちろん愛情を注ぐことは大切ですが、優しくすることと甘やかすことは違いますよ。

この年齢の子どもは、集団や社会生活のルールを守ることを覚えていく段階です。学校に行きたがらなくても、社会にはルールがあることを教えなければいけません。ごまかして無理矢理行かせるのではなく、きちんと社会のルールを説いて理解させるよう努力しましょう。ここで学んでおかないと、将来仕事に行けなかったり、何事も我慢ができない大人になってしまうかもしれません。

 

●苛立ったり攻撃的になったら制する

環境の変化により感じたストレスを、苛立や攻撃として表現する場合もあります。親としてきっと動揺してしまいますよね。なんとか落ち着かせようと親も怒ったり、気をそらすように作戦を立てたりすることもあるでしょう。

そんなときは、親は冷静でいて、「人として行ってはならないこと」を教える機会として捉えましょう。兄弟に当たったり物に当たったりしたときは、ただやめるよう怒るだけでなく、道徳的に怒ってほしいと思います。子どもであってもきちんと意味を理解させるよう働きかけましょう。時には気をそらすことがベストかもしれませんが、できれば子ども自身にその行動の根源を認識させるよう、よく話をしてほしいです。

つい、こんなにストレスを感じてかわいそうと思ってしまいますが、「人として」という学びの機会にして下さい。ここでクリアしておかないとキレやすい現代人と言われてしまうかもしれません。

 

●引越したら散歩に出かけて自然に触れさせる

引越ししたら、新しい遊び場所を探したり、危険な場所を把握したりするために、近所に散歩に出かけることもきっとありますね。そんなときは、中でも自然を意識的に探して触れさせるようにしてみて下さい。田舎から都会に引越したならなおさら意識してみてください。

この年齢では自然への関心が高まる時期ということで、文科省でも自然や美しいものに感動する心などを育成するように促しています。インターネットやテレビからの情報で学ぶ間接体験は、悪くはないのですがそれだけでは負の影響が大きいのです。求められているのは、直接自然を見て触れて感じる直接体験です。それが豊かな心や自ら学び考える力を身につけることにつながるとうことです。

私たち大人もついついわすれがちな自然との関わり。引越し後の環境チェックの際にはぜひリアルな自然を意識して子どもに感じさせて下さい。

 

小学校高学年の発達段階

次は小学校高学年のお子さんを持つお母さんのために、高学年の子どもの発達段階を見ましょう。

「9歳以降の小学校高学年の時期には、幼児期を離れ、物事をある程度対象化して認識することができるようになる。対象との間に距離をおいた分析ができるようになり、知的な活動においてもより分化した追求が可能となる。自分のことも客観的にとらえられるようになるが、一方、発達の個人差も顕著になる(いわゆる「9歳の壁」 ) 。身体も大きく成長し、自己肯定感を持ちはじめる時期であるが、反面、発達の個人差も大きく見られることから、自己に対する肯定的な意識を持てず、劣等感を持ちやすくなる時期でもある。」

「また、集団の規則を理解して、集団活動に 主体的に関与したり、遊びなどでは自分たちで決まりを作り、ルールを守るようになる一方、ギャングエイジとも言われるこの時期は、閉鎖的な子どもの仲間集団 が発生し、付和雷同的な行動が見られる。」

この特徴を踏まえて、引越しと転校を体験する子どもをどのようにサポートすると良いか考えます。

 

●引越しの事実と理由をきちんと伝える

この年代では、対象との間に距離をおいた分析ができるようになるのです。引越しする事実はありのままに伝え、さらに引越しの理由もきちんと伝えて理解させるようにしましょう。引越しの理由が急な転勤で、子どもの意志に関わらず引越しをしなければならないとしても、お父さんの仕事の事情を説明して下さい。きっと理解しようと努力するはずです。

自分のことと他人のことがわかるようになってくると、他人を理解し思いやる気持ちにつながります。いつまでたっても子どもの自分が中心だと思わせるような関わり方をしていると、どんな事象とも距離をとれず自分のものと認識し、わがままにつながってしまいます。

 

●上手く馴染めなくても肯定してあげる

転校先の学校に馴染めない様子が見られるととても不安ですよね。なかなか友達ができずにひきこもりがちになったり、前の学校のときより勉強についていけない様子が見られたりすると、どうして!?と時に苛立ってしまうこともあるでしょう。

しかしこの時期の子どもは、発達に個人差が現れる時期のため、劣等感を持ちやすくなるというネガティブな特徴があります。対象を客観視できるようになったが故の特徴です。人と比べて自分を見るようになってくる時期なのです。

低学年の時期には、ルールをわからせたりするために厳しさが必要ですが、この年代では注意しなければいけません。まずはお子さんのいい所を見つけて誉めることを行って下さい。上手くいかないことがあってもそれは普通のことだと伝え、自己肯定感を高めるような関わりをしましょう。

 

●学校での役割を持たせる

また、集団に主体的に関われるように学んでいく時期でもありますので、上手く学校に馴染めないようなときは逆に、あなたが主役で学校のみんなや先生に影響を及ぼしていく存在だということを伝え、自己肯定感を持たせることも効果的だと思います。

たとえば、「転校した子はこんなふうに困るということを教えてあげるとみんなの役に立つよ」というように、今馴染めないことは自分のせいではない、普通のこと。そしてそれを知らないみんなに教えてあげる役割があるということを教えます。

どんな社会でも自分の役割を見つけて、協調性を持ってやっていける大人になれるよう、学ぶチャンスにしてあげましょう。

 

上手くいかない我が子を見ていると、なんでうちの子はできないの!とイライラしてしまいがちです。そして親の理由で引越し・転校を強いてしまったことを責め、そんな親の様子を見た子どもはさらに元気がなくなってしまう。そんな悪いスパイラルにハマらないでほしいと思います。

今回注目してみたのは、ちょっとだけ勉強してみて、今目の前にある問題を客観視して解決していく努力をする方法でしたがいかがでしょうか。小学生のこどもは、お母さんがちょっとリードしてあげるとぐんぐん頼もしく成長していくものです。

引越しを悲観的に捉えず、子どもの成長の機会と思って、ぜひ新生活を楽しんで下さいね。

 

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