引越しコラム column

胎動が激しいと赤ちゃんが心配?病気の可能性や男女の性別は?


出典:Fotolia

赤ちゃんができて嬉しくてたまらない今日この頃。

しかし、心配事も一気に増えてしまったのではないでしょうか。

そんな心配事の1つに「胎動」はありませんか?

あまり動きすぎていると「苦しんでいるのかな?」と思ってしまうこともあるでしょう。

しかし、逆に動かないほうが心配なこともあります。

そこで、この記事では、初めて赤ちゃんを授かった人のために、胎動についてご紹介していきます。

病気の可能性についても書きますので、あわせて読んでみてください。

胎動とは?いつから感じる?

胎動とは、子宮内で赤ちゃんが動くことです。足でお腹を蹴ったり、ゴロゴロとお腹のなかで動いたりしています。

早い人だと16週(妊娠5ヶ月)ごろ、遅い人は22週(妊娠6ヶ月)ごろに感じます。

感じる時期の早さで赤ちゃんの出産や成長に悪影響が出るという事はありません。早い場合は、過去にも妊娠を経験している経産婦さんだから、ママさんの体型に個人差があるから、というのが理由です。

ただ、24週(妊娠7ヶ月)を過ぎても胎動を感じられない場合は、婦人科の先生に相談してみましょう。

胎動にも種類がある

胎動の種類は4つに分類されます。キッキング、ローリング、しゃっくり運動、呼吸様運動。この動きが、胎動として感じられる代表的なものです。お腹のなかで赤ちゃんが動いていたら、何をしているのか想像してみてください。少し愛らしく感じられるはずですよ。

胎動が痛くて激しくても大丈夫?

胎動は、32週(妊娠9ヶ月)ごろになると、痛みを感じるほど激しくなります。苦しんでいるわけではなく、赤ちゃんが元気な証拠です。

しかし、突然動かなくなってしまったり、動きが弱くなったりした場合は注意が必要。しばらくしてまた動き始めれば心配ありませんが、動かない時間が長ければ病気の可能性もあるので婦人科を受診しましょう。

心配ないかどうかを見極めるためにも、1日にどのくらい胎動を感じているのかしっかりと記録することをおすすめします。

週を重ねるごとに激しさを増す胎動ですが、だいたい1日に20~40分くらいのサイクルで赤ちゃんの活動期がきます。活動期には赤ちゃんの動きがもっと激しくなり、胎動も強く感じるでしょう。

また、夜の方が胎動を強く感じる場合も多いです。ベッドに横になった途端に激しく動き出すというのは、妊婦さんであれば誰でも経験したことがあるはずです。

胎動の激しさと性別の関係性

動きが激しいと男の子、控えめだと女の子とはたまに耳にするかとは思いますが、この推測には医学的根拠は全くありません。

しかし、科学的根拠がなくても、全く当たらないということはありません。実際に、多くの人がそう感じていることも事実で、旦那さんと一緒に性別を予想するときの参考にしてみてはいかがでしょうか。

ダウン症の可能性は?

胎動が少ないと、ダウン症の可能性があると言われています。しかし、これも医学的な根拠はありません。

ダウン症の子供は筋力が弱いので、お腹の中の赤ちゃんも子宮壁を蹴ったりする力が弱いのだろうという安直な発想で生まれた迷信です。

また、胎動が激しいと多動などの発達障害の可能性があるというのも根拠のない噂です。

では、胎動が激しくないときは何が考えられるのでしょうか?

胎動が激しくないときは何が考えられる?

妊娠初期~中期の胎動

先述の通り、胎動を感じるのには個人差があり、特に初めて赤ちゃんを身籠ったママさんやぽっちゃりなママさんは感じるのが遅いことがあります。また、痛みや感覚が感じにくい、我慢強い、鈍感なママさんも胎動を感じにくいようです。

赤ちゃんの大きさや性格、子宮のサイズ、羊水の量などでも胎動の感じやすさは変わります。

日中よく動くママさんは、胎動を感じにくく思うかもしれません。以上かも!? と、慌てる前に、いったん落ち着いて安静にしてみましょう。

胎動がない場合の病気の可能性

胎動を感じるはずの、妊娠5ヶ月〜6ヶ月になっても何も動きがない場合は、病気の可能性があります。実は胎動が少ない方が、危険な可能性が高いのです。

例えば、胎動がなくなってしまう原因に、胎児機能不全があります。

この病気は、胎盤の機能低下、へその緒のトラブル、ママさんの心臓病や糖尿病などがきっかけです。

胎児機能不全になった赤ちゃんは、低酸素状態となり活動力が低下します。

半日以上動かなかった場合1度婦人科を受診しましょう。

ただ、普段からあまり動かない子もいるため、突然動かなくなってしまったからと言って病気になったわけでもありません。次に紹介する10カウント法を実践して、日頃から赤ちゃんの胎動を記録していくようにしてましょう。そうすれば、無駄な心配をする必要もありませんし、病気の早期発見にもつながります。

10カウント法のやり方

10カウント法は、お腹の中の赤ちゃんが10回動くまでにかかった時間を計り、記録していくというものです。続けていくうちに、10回動くまでにだいたい何分くらいかかるのか平均時間を割り出せるようになります。

平均の時間が分かるようになると、赤ちゃんの動きに異変があった時に、すぐに気づけるようになります。始める時期は20週の後半頃から。

婦人科の先生からカウントをするように言われる場合もあり、開始する時期についてももう少し後からと指導されることもあります。

動く回数がいつもと違ったり、1~2時間たっても感じられなかったりした場合は、かかりつけの先生に相談しましょう。

毎日記録に残しておくと受診の際にも役立ちます。

計るタイミング

できるだけママさんのリラックスできる時間帯(就寝前)が望ましいです。

また、できるだけ毎日同じ時間にはかりましょう。赤ちゃんにもサイクルがあります。大人も朝と昼の行動量が違うように赤ちゃんにもリズムがあり、朝なら朝で決まった時間に測ってください。

次に、横になってママさんが胎動を感じやすい体勢になってください。そして、初めに動いたときからカウントを開始しましょう。また、はっきりと胎動だとわかるもののみ、カウントすることも大事です。

1回目から20分以上たっても動きがない場合、赤ちゃんが眠ってしまった、疲れているなども考えられるので、また動き出してから1から数えましょう。

注意したいこと

もし、10カウント法を実施して、以下のような違和感を感じたら、産婦人科に相談してみてください。

  • いつもならよく動くのに、1~2時間たっても動きが感じられない
  • 普段の動きと明らかに違う
  • 胎動が全く感じられない
  • 時間をおいて2度カウントを確認した時、2回とも10回感じるのに30分以上かかった
  • 10回胎動を感じるのに60分以上かかった

まとめ

胎動が激しいと、お腹の中の赤ちゃんに何かあったのではないかと、過敏に反応してしまうのも仕方ありません。しかし、胎動が激しいのは、元気に成長してくれている証拠です。

ときには、痛い事、辛いこともあるでしょう。しかし、元気に生まれてくれればその苦労も報われます。

赤ちゃんも生まれる準備のために、お腹の中でがんばっています。ママさんも赤ちゃんと一緒にがんばりましょう。