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木の種類と魅力とは?家具をこだわりの「木」で選ぶ


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温かみのある木製家具。日本人にとっては馴染み深いもので、一度は使ったことのある方も多いのではないでしょうか。

一口に木製家具といってもたくさんの種類があります。使われている素材によってその魅力は様々です。

家具として使われる種類とその魅力について解説しましょう。

 

ブラックウォルナット

 

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高級感や落ち着きのある重厚感が特徴です

世界的な銘木として知られており、衝撃に強く、加工性が良いなど非常に評価が高い素材です。ブラックウォルナットを使用した家具は使い込むにつれ風合いが深まってゆき豊かな経年変化を楽しむことができます。

家具材のほか、フローリング、ピアノやハープなど楽器にも使われる古くから愛されている素材の一つです。

希少性の高いヨーロピアンウォルナットの代わりと考えられていた時期もありますが、現在ではその優れた性質から高い地位を持っています。

 

ホワイトアッシュ

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日本ではタモと呼ばれています。ナチュラルな印象が特徴のホワイトアッシュは表情も美しくその凛とした美しさは「白木の女王」とも言われその上品な風合いが広く愛されています。

なじみの良さ、加工性の高さから家具材として広く普及しており、馴染み深い方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

家具だけでなく野球のバットなどスポーツ用品にも使われています。

 

オーク

 

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日本ではナラとも呼ばれています。重厚で高級感のある表情が特徴で、表面の虎斑と言われる模様が特徴です。

硬質で耐水性が高く、その優れた耐久性から高級家具材として長い間親しまれてきました。ヨーロッパでは「森の王様」とも言われています。

家具材のほか香味成分であるタンニンが多く含まれていること耐久性の高さからワインの樽材として、フローリング材として使われています。

 

チーク

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チーク材、その特徴は美しい木目や高級感で、色は濃い黄金色で縞模様があるものもあります。

現在では自然保護の目的で多くの地域で伐採が禁止されている希少性の高い素材となっており、ヨーロッパのアンティーク家具などでよくこの素材が使われています。

高級列車のオリエント急行や豪華客船のクイーンエリザベス2号の内装にも使われている耐久性が大変高い高級材で世界中で人気のある素材の一つです。

 

パイン

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一言でパインといっても種類が多くイエローパイン、ホワイトパインと数多くあります。

その魅力はナチュラルな印象や、節などの素朴さからくる温かみです。また「森林浴」をしているような香りがあり、消臭、防菌の効果もあります。年月を経ると色もが変化し、白っぽい黄色から、飴色に変化します。

柔らかい素材で熱や音、湿気などの吸収力がよく、クッション性もありますが反面きずが付きやすいという弱点もあります。

 

バーチ

 

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日本語では樺と呼ばれます。色味はピンク色を帯びた黄金色で、そのシンプルでぬくもりのある雰囲気が魅力で、飽きにくい素材です。

材質は硬く、反りなど狂いも少なく加工しやすい素材で、北欧家具にもよく使われる素材です。

家具材やフローリング材として使われているほかピアノのハンマーや鉄道車両材としても使われています。

 

ピーチ

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日本語ではブナと呼ばれており、ヨーロッパでは「森の女王」と言われ昔から大切にされてきました。

色は、ピンク色を帯びた乳白色でその優しい色味が素敵です。

腐りやすく乾燥時の反りが問題で以前では家具材などには向かないとされていました。

しかし現在では技術の発達により家具材として広く使われており、その弾力性や、曲げやすい性質のため曲木椅子などの材料となっています。

 

ヒノキ

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日本で古くから使われている日本人に馴染み深い素材です。

耐久性、保温性、加工性も良く防虫効果もある非常に優れた素材です。家具材としてまた宮殿、神社や仏閣にも使われています。

ヒノキには独特な芳香があり、リラックス効果があると言われています。

 

メープル材

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光沢の美しさと透明感のある白さが特徴で品のある肌から「木の真珠」とも呼ばれます。

色味は経年変化により深い飴色へとなります。また稀に「バーズアイ」と呼ばれる斑点が現れるものもあり希少とされています。

材質は硬くメジャーリーガーのバリー・ボンズが年間73本塁打を記録したバットの素材としてとして使われていたことも有名です。

またギターや、ヴァイオリン、ピアノなど楽器の材料としても利用されています。

 

アメリカンブラックチェリー

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高級感やその優しい風合いやその滑らかさが特徴です。

成長の過程でリップルマークと呼ばれる独特の模様が現れることもあります。また時間がたつほどに褐色が深く変化していくため、経年変化を楽しむことができます。

最高級材料と名高く、家具材やフローリング材として使われていて非常に人気があります。

 

マホガニー

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チーク、ウォルナットと並び世界三大銘木に数えられています。

高級感や使い込むほどに深みが増す経年変化の美しさが特徴です。

日本では知名度が低いですが一流ホテルや豪華客船などにも使われており、ワシントン条約で取引が制限されている希少な高級材で「黄金の木」とも呼ばれます。

 

まとめ

こちらで紹介したものはまだまだ一部で他にも数多く種類があります。木製家具の魅力はなんといっても素材自身によるところも大きいですが、仕上げの方法やそれに伴う経年変化にもよります

無垢材、無塗装であればオイル仕上げ、クリア加工など仕上げ方で光沢感が変わったりと同じ種類ものを使っても見え方が変わってきます。ラフに仕上げたり、綺麗に仕上げたりと自分の好みに合わせて仕上がりを調整できるところも木製家具の素敵なところです。またメンテナンスの仕方でも表情は変わっていきます。

多くの種類から選び、仕上げの方法やメンテナンスで経年変化も楽しむことができる木製家具は、同じものでも使う人により表情が変わります。そんなあなただけの家具は愛着が湧き長年使える良いパートナーとなるのではないでしょうか。

気に入った木の種類で家具を選ぶ、そんなツウなこだわりかたをしてみてください。