引越しコラム column

泣く泣くついて行った東京、私が乗り越えられた理由は子どものスイミング


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私の主人は「100%関西限定で引越しを伴う転勤は無い」と結婚前から言い切っていました。
なので私もそれを100%信じていました。

私の実家も主人の実家も関西ですし、二人とも関西から出た事もなければ、身寄りも関西にしかいません。

それが数年前一時的ですが、東京に転勤になりました。
子供がある程度大きければ、子供を理由に主人に単身赴任して貰えるのですが、子供もまだ幼稚園前で何の拘束もありませんでした。

 

 

まさかの引っ越し、不安な日々

会社も家族が移り住めるように手配してくれましたし、渋々家族で東京に移り住みました。

当時、まだ子供は小さいし、初めての子育てで分からない事だらけ。
実家に頼りたくて仕方が無い時期でした。そんな時に、身寄りも友達もいない東京での生活はとても不安で、育児ノイローゼになりそうでした。

自分の気持ちが塞ぎこんでいたので、なかなか新しいママ友も出来ず、毎日子供と二人っきりでした。
二人で公園に行ったり、スーパーに買い物に行ったり。電話ではなく、顔を合わせて話せる大人と言えば主人だけでした。

「関西に戻りたい」「関西に戻りたい」ばっかり思っていた日々でしたが、ある日、

「無理な事をずっと思って暗くなってても仕方無いな」

と思えるようになってきたのです。そして、子供を思い切ってスイミングに通わせる事に決めました。

 

 

子どもを通わせたスイミングでのコーチ

「ずっと母子二人っきりより気分転換になっていいかな」ぐらいの気持ちでしたが、そのスイミングに通うようになって私の気持ちはアップしていったのです。

そのスイミングにちょっと軽そうなコーチがいました。
他のコーチはスポーツだけしてきたような真面目そうなコーチばっかりでしたが、そのコーチだけは本当に軽そうでした。

他のコーチはみんな短髪なのに、茶髪で伸ばしていたり、パーマをかけたり。
他のコーチはレッスン中、真剣に子供に指導しているのに、そのコーチだけは、上の観覧席にいる母親達をチラチラ見たりしていました。

日頃の私なら、どっちかと言うと嫌いなタイプだと思います。
でもその時はその軽いコーチが気になって仕方がありませんでした。

 

 

毎週のスイミングは、胸がドキドキ!

好きとか不倫とかそんな具体的な好意ではなかったとは思います。
ただ惹かれる?どうにも気になる感じでした。

でも、毎週スイミングの日は朝から、いや、前日からだったかもしれません、ウキウキするのでした。
2、3回ですが、スイミングのレッスン以外で、近くのスーパーでばったり出くわした時は、向こうは私の事を知らないのに、胸が飛び出すぐらいドキドキしました。

「結婚もして子供いて、いいおばさんが何言ってるの?」と呆れられそうですが、ただ胸がドキドキするぐらいの相手なら問題無いではないですか。

そんな人がいる方が毎日の日常が楽しくなるし、そのコーチとの出会いがあったから、東京での数年間が乗り越えられたと思っています。