引越しコラム column

就職を機に遠距離恋愛に…乗り越えていく物語


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彼の地元で就職したい!けど・・・

私は大学生のとき実家を出て一人暮らしをしていました。その間に人生で初めての彼氏ができ、彼との将来も考えていました。なので、就職も進学先の県で見つけるつもりでした。彼の地元がそこだったからです。

ところが時代はまさに就職氷河期、縁もゆかりもない土地で就職先を見つけることは難しかったのです。就職先が決まらず焦り始めた頃、実家の父親から就職先のあてが見つかったから帰ってきたらという電話がありました。とりあえずどこでもいいから就職したいと思っていた私にとってはまさに天からの助けに思えたのですが、その話を受けると、地元に帰らなければなりません。

 

彼と離れたくない!

私が彼に就職先の話を打ち明けると、彼は喜んでくれた後顔を曇らせました。私の地元はほぼ本州の端っこで、進学先の県とは飛行機で通う距離です。なので、遠距離恋愛が始まれば、週末に電車を乗り継いでちょっと会いに行くということはどだい無理な話でした。
多くてお盆や正月などの長期休暇のときに会えるくらいで、へたすれば一年間全く会えないということも覚悟しなければなりませんでした。

しかし二人で散々話し合った結果、彼が「会いに行くから」と言ってくれました。引越しのときは、いらない家具や家電の処分のほとんどを彼がやってくれました。私一人だったら自分では運べない家具を目の前にして途方に暮れていたと思います。引越し作業を通して、改めて、自分自身がこの三年間彼に依存してきたことを痛感しました。

最後に荷物の入った段ボールを引越し業者が運びだし、がらんとなった部屋で二人きりになったとき、これから先の不安や離れて暮らす寂しさに、二人で泣きました。彼の涙を見たのは後にも先にもあのときだけです。「学生だし、ひまだし、何なら毎週会いに行っても全然大丈夫だし」と彼が泣きながら言ってくれました。

 

遠距離恋愛のはじまり

遠距離恋愛は4年間続きました。
離れて暮らすと、自分がどれだけ彼を必要としていたのかわかりました。

離れている間もパソコンが壊れる度に、わざわざ遠くにいる彼に電話をかけて「どうしたらいいの」と泣きついていました。その度に、彼は壊れた理由を考えてくれ、「あのボタンを押せ」だの「この表示が出ていないか」などと助けてくれました。私の説明がつたないせいで、なかなかパソコンは直ってくれず、「どうしてわざわざ電話してくるかなあ」と電話越しにぼやきながらそれでも真剣に考えてくれる彼に愛情を感じたものです。

 

ついに・・・

結局彼の方はあんなに泣きながら言ってくれたわりにはけっこう淡泊な性格だったらしく、一年に三回会いに来てくれたらよい方で、通算で数えたら私から会いに行った回数の方が多かったです。
長かった遠距離を乗り越え、ついに結婚までたどり着くことができました。
独身時代の給料は交通費に消えたといっても過言ではありません。なので、結婚費用はほとんど彼に出してもらいました!・・というのは大げさですが、遠距離を乗り越え、今は幸せな生活が送れているので、良い経験でした。