引越しコラム column

中学生での転校、授業以外に打ち込めるものがあると心強い


img_child_club_13

これまでの生活環境から、新しい生活を始めることになるお引越し。知らない土地、新しい人間関係。

引越しにはさまざまな不安がつきものですが、特にお子さんをお持ちの方は、子供の転校についての不安も大きいのではないでしょうか。

思春期真っ只中である中学生は、繊細で傷つきやすく、物事も複雑に捉えだし、なにかと思い悩みやすくなります。
ですがそれと同時に、思春期の時期になると子供は自分で何かをやりたい、と思うようになったり自分で考えることが増えてきます。
自らの行動に主体的になり、活動の場が広がる中学校での転校だからこそ、打ち込みたいことを見つけるチャンスだと思います。
そして打ち込めることがあるということは、中学校の転校をとてもスムーズにしてくれるものなのです。

中学生のお子さんが転校をしなければならない、という方に、授業以外で何かお子さんが打ち込めることを見つけられる手助けをしてほしいと思います。

私は中学生の時に転校を体験したのですが、部活動に打ち込んだことで新しい学校にもすぐに馴染むことができ、素晴らしい友達もたくさんみつけることができました。
それは、私に打ち込めるものがあったことが大きな助けとなった、と確信しています。

今回は私の個人的な体験談を皆さんにシェアして、授業以外で夢中になれることがあることがどれだけ転校にあたり大切な要素かということを知っていただき、不安な気持ちで転校を控えているお子さんがいらっしゃったらそのことを教えてあげてほしいのです。

 

部活動でがんばる子同士の絆は強い

中学校に上がると、部活動が始まります。小学校のクラブ活動とは異なり、部活動はかなり本格的です。
クラス以外に自分が居場所を見つけ、そこで本気で何かに夢中になれる時間があれば、転校したばかりの緊張感や不安もかなり軽減されます。

部活動に入るとクラスメイト以外の人間関係も出来ます。クラスで特別性格の合う子がいなかったとしても部活動で出会える可能性もありますし、同じ目的に向かっているがんばっている子たちが集まる部活の友達のほうが絆が深まることもありますよね。部活動をされた方なら経験のあることだと思います。

お子さんが何か打ち込んでいるものがすでにあるなら、転校先で続ければそれがきっかけで転校先でも周りの子と仲良くなるきっかけになります。

私は、小学校のときにトランペットを習っていたので、転校後も吹奏楽部に迷わず入部しました。
全体のバランスがあるのでトランペットではなくホルンを担当することになりましたが、それでも同じ金管楽器なので基本的な吹き方はすぐに慣れて、周りに追いつくことができました。
転校で、ただでさえ回りの雰囲気に慣れようと必死になっている頃だったので、部活のメンバーに迷惑をかけることなく曲の練習にも合流できたことは、気持ちに余裕がうまれて周りともなじむきっかけになってくれました。

また、私の学年が上がってしばらくしてから、1年生の男の子がこの学校に転校し吹奏楽部に入部してきたことがありました。
私が転校してきた状況と似ていましたが、吹奏楽部は女の子ばかりで、彼は楽器も未経験だったので大丈夫かな?とはじめは心配でした。
でも、彼は謙虚でおとなしいけれど真面目でもくもくと練習をする子だったので、その様子を見て先輩後輩関係なく個人練習に付き合うようになりました。
その後彼はどんどんと上達し、次の学年ではパートリーダーに選ばれ、新1年生から見ても私たちから見ても頼もしい先輩に成長しました。

経験がない場合でも、一生懸命やろうという気持ちがあれば周りは応援したいという気持ちになるものですよね。

 

途中から転校してきた子もサッカーをきっかけに一目おかれる存在に

また、学校での部活動けでなく各市、町、には学校に関係なく入れる地域のスポーツチームがあったり、また地域の文化センターなどでもスポーツだけでなく手芸や語学など、さまざまな教室をやっています。

学校の部活動だけが選択肢ではありません。学校の部活動でやりたい部活動がない、という場合は地域のスポーツチームに入ったり、文化センターを利用したり、また習い事としてみつける、ということもいいでしょう。
とにかく大切なことは、お子さん自身が心からやりたいと思えるか、ということなのです。

2年生ごろに引っ越してきた女の子は、前の学校で女子サッカー部に入っていたそうで運動神経が抜群の子でした。
サッカー以外にもバスケットやソフトボールなどのチーム戦では頼りになる存在で、彼女自身もはじめはおとなしかったのですが、すぐに人気者になりました。
女子サッカー部がこの学校にはなかったので、部活には入らず地域のチームに入りましたが、男女問わず仲良く楽しそうに学校生活を送っていました。

なにかに夢中になれる時間があると、心が満たされますよね。そんななにかに打ち込む姿やそれによって生まれる心の余裕はほど、人を惹きつけるものはありません。

 

いかがでしたか?

中学生という思春期に転校を経験するということはなかなか不安なことがたくさんあると思います。
授業以外でなにか打ち込めるものがあると、転校という変化をスムーズにしてくれ、豊かな人間関係を築く手伝いもしてくれます。
今まだ打ち込んでいるものがなければ、お子さんに寄り添って探すお手伝いをしてあげてください。
きっとお子さんにとっても新しい発見ができると思います。