引越しコラム column

離乳食は?睡眠は?生後8ヶ月の赤ちゃんの悩みにお答えします


出典:Fotolia

何かと変化のあらわれる、生後8ヶ月の赤ちゃん。

「離乳食はいつからあげればいい?」

「睡眠時間は何時間が適正?」

「ハイハイはするの?」

個性や生活リズムの変化なども出てきて、悩みも増えてくる時期です。

そこで今回は、生後8ヶ月の赤ちゃんに共通する悩みにお答えします。

体重が10kgに近づく

離乳食の回数が増えていくこの時期は、身体の大きさや体重に個人差が出てきます。「うちの子は他の子より大きいな、小柄だな」と、周りの赤ちゃんとも比べてしまうママさんも多いかもしれません。

さきほども書いたように個人差があらわれてくる時期です。緩やかに成長しているなら問題はありません。

身長と体重ですが、男の子の赤ちゃんの場合、一般的に身長66.3cmから75.0cm。体重は6.96kgから10.14kg。女の子の場合、一般的に身長64.4cmから73.2cm。体重は6.53kgから9.63kgくらいです。

平均と違うからといってそれほど心配する必要はありませんが、あまりにも大きすぎる、小柄すぎると心配になったママさんは、1度病院の先生に相談してみましょう。

ハイハイを覚え始める

ハイハイやお座りができてくるこの頃。早い子は膝立ち、つかまり立ちなども始めます。

行動範囲も増え、気になるものにはついつい手を伸ばしてしまいます。

気をつけなくてはいけないのは、家具の角、転落、転倒、誤飲などです。

家具の足や角にはカバーを付けて、万が一ぶつかっても大丈夫なようにしておきましょう。

床はきちんと綺麗にして、転んでも大丈夫なようにやわらかい絨毯やマットを敷きましょう。

誤飲や感電も危険です。

おもちゃは口に含めない大きさの物(綺麗に保てるよう毎日赤ちゃんに害のない除菌タオルなどで拭いたもの)にして、コンセントにはカバーを。電気コードは出しておかないように。タバコの吸い殻や画びょう、化粧道具などが落ちていないか注意深く見てあげてください。

また、階段やキッチンにはベビーゲートなどを置いて赤ちゃんが行けないようにしましょう。

離乳食を食べ始める

この時点では、まだ栄養の大部分をミルクで補給しています。離乳食を食べるようになったからといって、無理にミルクの回数を減らさず、だいたい4時間ごとに1回、1日に4~5回くらいあげましょう。

離乳食の目安は下記を参考にしてください。

炭水化物

  • 5倍粥:50~80g
  • ビタミン、ミネラル
  • 野菜・果物:20~30g

たんぱく質(どれか1品)

  • 肉・魚:10~15g
  • 豆腐:30~40g
  • 乳製品:50~70g
  • 卵:1/3個

離乳食中期なので、やわらかさなどは、少しずつ固形に近づけましょう。色々な形や大きさの食べものに、慣れさせてください。

朝夕の2回、お粥とおかず(野菜類またはたんぱく質)をバランス良く食べさせましょう。量の制限などはあまり気にする必要はありませんが、気になるママさんは上記のg数を目安にしてください。

また、8ヶ月の赤ちゃんは両手が自由に使えるようになる頃です。ご飯を手づかみしたりスプーンを持ったりしたくなります。

もちろん、床や絨毯、服などが汚れてしまいますが、これも赤ちゃんの成長の一環です。

足元に新聞紙やシートを敷く、着替えを多めに用意しておいて、ご飯が終わったらすぐに着替えられるようにしておくなど、ママさんはできるだけ寛容に対応してあげてください。

睡眠の変化で夜泣きがピークに

この時期の赤ちゃんの睡眠時間は、1日13時間くらい(夜の睡眠10時間、お昼寝に3時間)が一般的です。

しかし、あまり長くお昼寝をしてしまうと、夜の寝つきが悪くなってしまいます。朝は早めに起こして、夜にひびくような昼寝は避けるのが1番です。朝起きて、夜はしっかりと寝るという生活リズムを身につける時期でもあります。

また、ハイハイができるようになった赤ちゃんは、昼間にいっぱい刺激を受けます。その刺激を寝ているうちに脳内で処理しようとするので、夜泣きが多くなってしまうと言われていますよ。

特に8ヶ月辺りは夜泣きのピークなので、ママさんもほとんど寝ることができないかもしれません。パパさんと交代で赤ちゃんのお世話をしたり、周りに協力してもらったりしながら対応しましょう。

一人で全部抱え込んではいけませんよ。

おもちゃを使って遊ぶようになる

先述の通り、赤ちゃんはハイハイやお座りができてきます。表情や感情表現も豊かになり、コミュニケーションも徐々にとれるようになりますよ。自己主張も始まるので、パパさんママさんの声に反応したり、おもちゃの好き嫌いやお気に入りも決まってきたりします。

お返事とまではいきませんが、名前を呼んだら振り向いてくれたり、喜んでくれたり。「いないいないばあっ!」や「こちょこちょ」などにも元気に反応し、パパさんママさんも赤ちゃんも楽しくてたまらない時期でもあります。

おもちゃは口に含めない大きめの物で、投げても大丈夫な布製のやわらかい物が好ましいです。音の出るおもちゃだと、赤ちゃんも楽しく遊べます。

安全のために、おもちゃで遊ぶときには一緒にいてあげるようにしましょう。

ついに歯磨きデビュー!

この頃になると、乳歯が生え始めます。

赤ちゃん用の歯ブラシで、磨くというよりマッサージのように軽く擦る程度から始めてみましょう。もちろん、初めての事、慣れない事で不安になり、嫌がったりするかもしれません。

しかし、ここで諦めたり放っておいたりしてしまうと、すぐに虫歯になってしまいます。

歯磨きの歌(おかあさんといっしょ等の幼児向け番組でよくつかわれているものや、オリジナルでもかまいません)などを歌ったり、パパさんママさんも一緒にゴシゴシしてみたり、とにかく歯磨きは楽しい事なんだと思ってもらうのが大切です。

風邪をひきやすくなる

パパさんママさんの通っている病院に小児科があれば、そこに行くのがベストです。もしない場合は、お住まいの地域で小児科を見つけておきましょう。

ママさんからもらった免疫が弱まり、食生活も変化するので、下痢や便秘、嘔吐などをおこしやすくなります。相談できる小児科の先生が身近にいると安心ですよ。

風邪の症状

大きな病気でない限り、一般的に気になるのは風邪の対処法。

しかし、「ただの風邪だと思っていたら違う症状だった」「他の病気につながった」という場合もあります。

どんな症状だったら病院に行った方がいいのか、見ていきましょう。

鼻水が原因で中耳炎に!

鼻水のウイルスが耳に入ることで、中耳炎になる場合があります。

中耳炎の特徴は、次の6つです。

  • 黄色い鼻水
  • 機嫌が悪い
  • 夜泣きがいつもよりひどい
  • ミルクの飲みが悪い
  • やたらと耳を触る
  • 耳が臭う

この症状が風邪をひいているときに出たら、小児科や耳鼻科に行きましょう。

発熱で病院に行くタイミングは?

赤ちゃんは平熱が高いのですが、37.5度をこえたら小児科へ行きましょう。

「熱があっても食欲がある」「元気に遊んでいる」などの場合は、安静にしていれば大丈夫といわれています。

寝ているときに熱が上がることもありますが、顔色が良ければ問題はありません。

この時に「熱があまりにも高い」「ぐったりしている」などの症状が出たら、夜間でも病院を受診しましょう。

また、熱性痙攣というものがおこる場合も稀にあります。「痙攣が5分以上続く」「意識がはっきりしない」場合はすぐに病院へ。

下痢と嘔吐はロタウイルスの可能性も

下痢と嘔吐がある場合、ロタウイルスに感染している場合があります。

水のような便が1日に5回以上、便が白っぽい、嘔吐したなどの症状があった場合、すぐに病院へ行きましょう。

風邪をひいたときの対処法

まずは安静にしましょう。

また、咳や鼻水が出る場合は、加湿器で湿度を上げることをおすすめします。湿度60%、室温20度前後がベストです。

汗もかいているので、着替えはこまめに。水分補給も大切です。常温の白湯などを飲ませてあげましょう。ご飯は食べられるようならいつも通りで大丈夫ですが、できるだけ消化の良いものを選んであげましょう。

まとめ

成長の変化は、個人差。個人差=個性とも言えます。

あまり周りの子と比べたりせずに、あたたかく見守ってあげましょう。

夜泣きに歯磨き、ご飯のあとかたづけなど大変なことも多いですが、その苦労をしても余りあるほど、可愛く楽しいリアクションや行動を見せてくれます。

パパさんにも協力してもらい、楽しく育児をしてください!