引越し業者への心づけ、するならいくらぐらい?
引越し業者に気持ちよく作業してもらうために渡す心づけ。
チップのようなこの制度、意外と知らない方もおられるようですが、お茶代とご飯代ということで渡すのが礼儀とも言われています。
ただ、チップ制ではない日本人はこういった行為には慣れていません。封筒に入れたものを「お茶でも飲んでください」と渡すのが常ですが、いくら渡せばいいのでしょうか。
心づけは感謝の証
心づけは渡さないといけない類のものではありません。
引っ越し作業員の方に気持ちよく作業をしてもらうために渡す類のものです。自分が逆の立場で考えれば簡単にわかるはずです。作業前にいくらかのお金をもらうと、より作業に対する責任感を感じると思います。いわば心づけは感謝の証なのです。
引越し作業は荷物をたくさん運んだり、大型家具をばらしてまたそれを組み立てるなど非常に体力を使う仕事です。
もちろん仕事なので何もなくてもきちんと作業をしてくれるでしょうが、その労をねぎらう形でお金を渡すのが日本では慣習化しているのです。
自分の家具や雑貨などを大事なものを運んでもらうのだから、少しでもいい気分で仕事をしてもらうための手段なのです。
サービス料は引っ越し代にすでに含まれている
実はサービス料は引っ越し代にすでに含まれています。
海外(特に欧米)ではチップ制が当たり前で、そのため時給や給料などは非常に安く設定されているところがほとんどですが、日本の場合はそれも含んだお給料をもらっているはずです。
そのため特に心づけを渡す必要がないと言えばそれまでなのです。それにこれがないからといってサービスが雑になるわけではありません。
日本では作業に見合った賃金はきちんと支払われるからです。特に体力を使うだけでなく、運ぶものはお客様の大事な品物で傷を付けてはいけないと精神も酷使する引っ越し作業は、アルバイトであっても結構時給はいいと言われています。
基本的にサービス料は引っ越し代に含まれるので、気にならないなら心づけは渡さなくてもいいのです。
心づけの相場とは
心づけの相場とは一体いくらなのでしょうか。
地域差もありますが、一人千円が相場のようです。この金額はどこから算出されるのかというと食事代のようです。
心身ともに疲労する引っ越し作業の後には喉が渇きますし、お腹もすくでしょう。その際の食事の足しにしてくださいという意味合いだからです。
お金では露骨なのでペットボトルのお茶とかを渡すという方法もありますが、荷物になるのでお金の方がいいかもしれません。
お金はそのままの姿で渡すのではなく封筒に入れて「飲み物でも買って下さい」とリーダー格の人に渡すといいでしょう。
作業に入ってからではバタバタするので作業開始前にさっと渡すか、終わってからかどちらかのタイミングでスマートに渡すことです。
あまり深く考える必要はないかも
心づけを渡すか渡さないか、議論があるようです。
引っ越し料にサービス料は含まれているのだから払わなくてもいいという意見や、それとは話が別で感謝の気持ちで渡すべきという意見があります。
はじめての引っ越しの際はどうしたらいいのか迷ってしまいます。渡した方がスムーズにいくとか作業が丁寧になるという方もいますが、作業内容に大差ないはずなので、あまり深く考える必要はないでしょう。
渡してくれなかったから作業が雑になることはないので安心して任せましょう。