引越し準備・やること prepare

キッチン・台所にあるアレでゴムパッキンのカビは完璧に落ちる!引越し前にカビを除去して敷金回収!


Before

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After

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梅雨の時期に嫌なのが、カビですよね。お風呂場やキッチンに、いつの間にか発生するカビ。季節柄仕方のないこととは言え、気分が重くなってしまいます。でも普段なら「掃除が大変」くらいにしか思わないカビですが、引っ越しの際には大きな問題となります。なぜって、敷金の回収に大きく影響するからです。

普通前の住人が退去した後は専門の掃除業者が掃除をしますが、カビがついていると、普通の掃除業者では対応できません。特別な薬剤を使うまた別の業者に掃除してもらったり、あまりにひどい場合は、台所のシンクや風呂場の浴槽や洗面台などをまるごと付け替えたりする必要があります。

新しい入居者になるかもしれない人に、部屋を見てもらった際、カビがびっしりついていたら、その部屋に入居してくれるはずはありません。大家さんからしてみるとカビ落としは、高い経費をかけてでも絶対に必要な作業です。前の住人の敷金から払ってもらうのは当然のことと思うでしょう。

でも退去する住人からすると、引っ越しするときには少しでも敷金を回収したいもの。自分の力で掃除できる部分は掃除して、少しでも敷金を回収しましょう。カビはとても目立つので、カビの掃除をしているのとしていないのでは、敷金の戻ってくる金額が恐ろしく違います。それを考えると、引っ越し前に何を置いてでもまず手をつけるべきなのがカビ落としです。

特に一番カビが目立つお風呂のカビ取りは、時間のある週末などに一気に済ませましょう。お風呂のカビ取りは、効果が目に見えて分かりますので、終わった後達成感があって気持ちがいいものですよ。もちろん敷金の回収にも効果大です。では、お風呂のカビ取り方法を見ていきましょう。

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1.物品準備:秘密兵器は台所にあるアレ!!

まず基本の必要物品はゴム手袋、マスク、めがねです。
カビ菌はアレルギーの原因になりますので、なるべく吸い込まないようにしたいものです。そのためのマスク。
カビ取り洗剤はとても強い薬品を使っていますので、目に入ったら大変なので、めがね。
そして同じくカビ取り洗剤の強い薬品で手が荒れないようにゴム手袋です。
もちろん換気扇をまわしながら行いましょう。

さらにここでご紹介したいのは、カビを完璧に落とす秘密兵器です。
どこのご家庭の台所にもあるアレなのですが、想像がつきますか?

そう、あのサランラップです!!

さてどう使うのでしょうか。手順を追って見ていくことにしましょう。

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2.カビ取り洗剤を吹き付ける

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カビのある部分にカビ取り洗剤を吹き付けます。今回使ったのはカビキラーですが、今回ご紹介するのはカビ取り洗剤自体の善し悪しではなく掃除のコツなので、市販のお好きな物を使っていただければ結構です。

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こんな風に全体的に…まんべんなく…
そうです、そうやって気持ちを込めて吹き付けても、数秒で泡は下に流れてしまいます。

そこでアレの出番です。

 

3.サランラップでパックする

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このように、洗剤をかけたあとサランラップをかけて洗剤が流れ落ちないように密着させ、何分か放置します。女性が顔にパックをして保湿成分を浸透させるように、壁に洗剤をしみ込ませてあげて下さい。カビはお肌のシミだとイメージすればいいですね。

サランラップの取り扱いに手間取る可能性もあるので、狙いたい部分のやや上の方から洗剤を吹き付けておくといいかもしれません。

 

4.水で流す

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シャワーで洗い流せば……

 

5.スッキリ!!

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6. 補足

蛇口や排水溝などの細かいところは、古い歯ブラシを使って。傷つけないように優しくこするだけで、案外きれいになります。

タイルの目地にも効果的です。しつこいのがゴムパッキンのカビですが、今は便利な時代で、ゴムパッキン用のカビ取り材が販売されています。ジェル状になっているので、たっぷりとパッキン部分をしっかりと覆うように付けます。

ゴムパッキン用の洗剤が手に入らない場合は、キッチンハイターなどの台所用漂白剤も使えます。これは液状なのでキッチンペーパーやティッシュペーパーなどに含ませ、パッキン部分に被せます。何分か置いた後は、薬剤が残らないようにきちんと洗い流しましょう。

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普段からカビを予防しよう

引っ越し前にならなくても、入居した時点からできるカビ予防対策があります。

 

冷水をかける

まず、お風呂を使った後は、お風呂場全体に冷水をかけるように習慣付けましょう。天井近くまでまんべんなくです。このひと手間をするのとしないのとでは、カビの発生の仕方が全然違います。カビは高温多湿を好みます。お風呂場の温度を下げることで、カビの発生を防ぎます。家族で続けてお風呂に入るときは、最後に入る人に冷水をかけてお風呂から上がるように頼んでおきましょう。

 

換気

そして「換気」。そんなこととあなどるなかれ、これが一番のカビ予防対策です。部屋の空気を入れ替えるのは風通しをよくし、部屋の湿度を一時的に一気に下げます。これでカビ菌を死滅させ、繁殖を防ぎます。必ず一日一回窓を開けるようにしましょう。部屋の端と端にある2カ所の窓を開けると、自動的に風が通ります。

この時、一カ所の窓を小さく一カ所の窓を大きく開けると、風の勢いがついて通る風量が大きくなります。この裏技、ぜひ覚えておきましょう。換気と言うとみなさん、一時間くらいかかるものだと思っているかもしれませんが、そんなことはありません。意外と10〜15分くらいで、室内の空気を完全に入れ替えることができます。それくらいなら一日一回できそうですよね。ご自分のライフスタイルに合わせて、決まった時間に換気の習慣をつけておくのが良いでしょう。梅雨の時期のジメジメや冬の結露などを防ぐことができます。

台所と風呂場などの水まわりは、特別な換気が必要な箇所です。換気扇がついている所がほとんどだと思いますから、使い終わったあとは必ず換気扇をまわしましょう。嫌なにおいがこもるのも防げて、一石二鳥ですよ。

 

お部屋で気をつけたいのは…

ちなみに、お風呂以外でも気をつけたいのは洗濯物の部屋干しです。一人暮らしの女性や、天気の悪い日が続いたとき、洗濯物をついつい部屋干ししてしまいますよね。でもこの部屋干し、あなたのお部屋に大変なダメージを与えているのです。目に見えなくてもお部屋の湿度が上がりますので、気づいたら部屋の隅の方にカビが生えていたという事態になりかねません。やむを得ず部屋干しすることになったら、いつもより長い時間換気をして、できれば扇風機やサーキュレーターなどをまわして風をつくりましょう。

 

まとめ

引っ越しの際にはやることが山ほどあって、カビ取りのことまで気がまわらないかもしれませんね。でもカビをそのままにして引っ越しすると、敷金を回収できないばかりでなく、ひどい時には「原状回復するための修理代・掃除代」として請求されるかもしれません。

そんなことにならないように引っ越しの少し前に、カビ取りに手をつけておきましょう。そして次の引越しのために、お風呂に冷水をかける、こまめに換気するなどの小さな工夫を毎日続けることも忘れずに行いましょう。