ウォシュレットの取り外しを自分でやって引越し料金を安くする
どこの家庭でも当たり前になりつつあるウォシュレットトイレですが、もし備え付けではなく自分で取り付けたものなら、引越しの際にはケチらず業者に頼んで取り外してもらって下さい。その方が安いのです!
契約した引越業者さんの有料オプションメニューから申し込んでもいいですし、いろいろ調べて別の業者に依頼してもいいですが、とにかく引越し料金を安くするために知識がないまま自分で頑張って取り外すことはやめるべき。
引越しMore運営者、わたくし主婦nanakoの実体験からその理由をよく説明していきましょう。
取り付けは父が簡単に行った
私が数年前に住んでいたマンションは、ウォシュレットトイレが備え付けではない物件でした。しかしウォシュレット機能というより温かい便座でないと厳しく、家電屋さんで買いました。取り付けは節約するために電気系の仕事をしていた父に頼み行ってもらいました。
当時すでに父は仕事を引退していましたが、このくらいはお手の物のようで数分で取り付け、「このくらい誰でもできるさ〜」なんて軽い調子でした。
この父の反応が私を油断させ、ケチな性分と相まって悲劇は起こったのです。
引越し当日 ウォシュレット取り外しの悲劇
それから数年後そのマンションを引越すことになり、引越しとなれば当然少しでも料金を安くしようと様々画策しました。
その一つがウォシュレットトイレの取り外し。「有料オプションなんて聞いただけでも損する響き…」そんなケチな私は取り付け時の「このくらい誰でもできるさ〜」という父の余裕を思い出し、自分で取り外すことに決めました。
そして引越し当日、いよいよ荷造りも最終段階、最後まで使うかもしれないからと片付けを残しておいたトイレ。
さてウォシュレットを外そうとまず仕組みを見てみます。「そんなにネジは多くないし複雑ではない」一通り観察して調べようとホースにかけられたプラスチックのクリップなど触れながら見ていきます。
あまり役割のなさそうなプラスチックのクリップ。
なんとなく、外した。
あれ…?
なんだかホースに…圧力が…?
すると一気にホースがはぜて放水!!!!
その勢いといったら消防士さんの消火ホースのよう。滝のよう。ただパニック。
慌てて便器の中にホースを突っ込むと幸い水は溢れずどんどん流れてくれました。
「トイレって溢れず流れてくれるんだ」そんなことに感心したり…。
いやいや関心している場合じゃない、なんとかしなきゃ。
でも恐ろしい勢いで噴射するホースは手を離すと踊り狂います。
しかし必死でホースと格闘しながらですが「水のトラブル◯◯」とかいう緊急ダイヤルが書かれたマグネットが冷蔵庫に貼ってあることを思い出したのです。
あれで助かる!なんとかあのマグネットまでたどり着かねば…!
便器の蓋でむりやりホースを押さえ、しかし完全にはおさまらないがあきらめて手を離しマグネットへ一直線。
呼吸を整えて電話しました。「すみません!助けて下さい…!」
ちなみに当時ドコモの防水仕様のスマホだったのですが、パニックの中でもふと防水機能に感動して情けなく笑いました…。
暴れるウォシュレットトイレのホースへの対応
コールセンターのお姉さんの指示をなんとか落ち着いて聞くと、こうでした。
暴れるホースの元を辿っていくと、写真のような根元が壁にあります。
この赤枠で囲ったところにマイナスの溝があるので、この部分をコインで右に回して閉めて下さいとのことでした。
これが「元栓」なんですね。ぴたりと水は止まりました。
みなさんも、もしホースを触るのであれば必ず元栓を閉めてから行うようにして下さい。基本です!
そして「水のトラブル◯◯」などの緊急ダイヤルが書かれたマグネットは、ときどきポストに入っていると思いますが、必ず一つは冷蔵庫に貼っておくようにしましょう。
業者に頼んだ方が安いってどういうこと?
元栓が分かったのだしなんとか自分でできるんじゃない?と思うかもしれませんが、トラブルが起こってからでは遅いのです。
結局私はこのトラブルによりウォシュレットを取り外す前に引越業者さんが到着してしまいました。というより、時間があったとしてもその精神的ショックからもう触れることはなかったでしょう。
そのときの引越業者さんは、取り外しは外部に委託する形がとれるとのことでしたので、その場で契約。
金額は10,000円とのことでした。高い?いえいえ、疲労とショックの大きさには十分なお値段でした。しかし引越し料金を数千円値切るのにあんなに大変だったのに、ここで10,000円とはやはり悔しかったですね。
さらに、急だったため作業をしてもらえるのは次の日ということで、ウォシュレットの取り外しのためだけに再び旧マンションに戻るはめになりました。同じ市内だったのでよかったです。
ということで、初めから予定しておくならウォシュレットトイレ取り外し料10,000円は、私は安いと思います。
なぜかというと今回の急なトラブルからの10,000円は、実は10,000円以上かかっているのです。
- 取り外し作業量 10,000円
- ホースと格闘した時間の換算料金 1,000円
- 次の日の往復電車賃 600円
- 便座を持って電車に乗るという労力 10,000円
- 恐怖体験の精神的ショック 50,000円
合計71,600円となります。
精神的ショックはかなりありました。想像以上にこたえます。ただでさえ引越しは疲れるのに、ほんとうにこのトラブルのためにぐったり疲れました。あなどるなかれですよ。
そして、大きなショッピングバッグで隠しているとはいえ、自分が便座を持って電車にのる女性になるとは…。なんとも屈辱的な気持ちになるのです。しかも便座ってけっこう重いんですよね。大変でした。
以上の私の実体験からよく理解できたと思いますが、結論、
引越しでウォシュレットトイレの取り外しは自分でやるより業者に頼む方が安い!
みなさんの平和な引越しを祈ります☆