上品な家族が住んでいる大阪の街といえば?
知らない街を訪れた時に、街全体が「何だか上品だな」と思うことがありますよね。
そういう街って、やっぱり住人が上品な人が集まっているところだと思います。
住人が上品だから、街にゴミを落とす人がいない、誰とはなく公共のエリアを掃除する人がいる、住宅や建物がきれい、マナーがいい人ばかりだから静か。新しくよそから転入してきた人もそんな街だったら、自然とマナーがよくなる。
こうして品のいい街の中では、住人の品の良さが連鎖していくのですね。品がいい街と品が悪い街がはっきり分かれるのも、当然のことです。
地下鉄谷町線「四天王寺前夕陽ヶ丘」駅
大阪市天王寺区西部に「夕陽丘」というエリアがあります。ここは古くは鎌倉時代から、大阪湾に沈む夕日を見るのに絶好のスポットとして多くの風流人・趣味人に愛されてきた地です。
由緒ある神社・仏閣・お寺・史跡が多く、都市の自然を維持し保存するために、建物を建てる時、木を伐採する時などに制限がかけられる風致地区(ふうちちく)に認定されています。そのため、大都市とは思えないほど自然豊かです。
環境がいいので、私立の学校も多くあります。幹線道路は車の往来が激しいですが、一歩外れると閑静な住宅街です。
近年マンションも多く建設され、名前がきれいで印象も良いせいか「夕陽丘」という名前がついたマンションがとても多い気がします。6月終わりに開催される愛染祭りは、聖徳太子の時代から1400年も続いているお祭りです。愛らしい「愛染娘」のパレードは一見の価値ありですよ。
JR京都線「茨木」駅
茨木市は、大阪市内で働く人々のベッドタウンとして発展しています。
また京都府にも近いので、京都の会社や学校に通う人々にとっても住む場所として好都合のエリアです。
他府県からの転勤族の流入が多い土地でもあります。
住宅地としての性格が強いので、生活するのに必要な公共の施設がとても充実しています。
交通もJR・阪急電車・路線バスなどでほぼ全域を網羅できますし、図書館、多目的ホール、グラウンド、体育館、テニスコート、プール、博物館、プラネタリウムまであります。
親子でスポーツをしたり、文化的な活動をする時も、これだけ揃っていれば困りませんね。
私立の中学・高校・大学も多く備えていますし、茨木出身の文化人・有名人もとても多いことから、教育もしっかりできる環境であることがうかがえます。
毎年5月には「茨木音楽祭」が開催され、親子連れでなかなかコンサートに足を運べない家族も年に一度、思い切り音楽を楽しめます。
ただ茨木の短所として、車での移動では道が大変渋滞すること、自転車に乗っている人がとても多いので、歩道を歩くのに時々ちょっと怖い思いをすることがあります。
南海本線「浜寺公園」駅
堺市西区のこの辺りは大きなお屋敷も多く、高級住宅街とも言われます。のんびりした静かな住宅街です。
さぞ丁寧に手入れされているだろうなという印象の広い日本庭園が付いている、昔ながらの日本家屋も見受けられます。
駅名にもなっている浜寺公園は、約5,500本もの松林が有名です。週末はバーベキューを楽しむ家族連れが多く、春は桜が咲き、5月にはたくさんのこいのぼりが泳ぎ、住民の憩いの場となっています。
閑静な住宅街と緑の公園の街という印象の「浜寺」ですが、難波まで30分で出られる距離で、働くお父さんにもうれしいエリアです。
南海電気鉄道高野線「帝塚山」駅
大阪で高級住宅地といえばどこなのか?と考えた時に帝塚山を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。
そのくらい、帝塚山といえば大阪の高級住宅地として名の知れた土地なのです。
帝塚山は町並みが美しく「聖天山風致地区」に指定されているため、建物の高さは15メートル以下などの制限が設けられています。そのおかげで今もなお昔ながらの面影が残っています。
並んでいる家も豪邸と呼ぶのにふさわしい雰囲気のある大きなお家が多いです。
高級住宅街にしては珍しいものとすれば、このエリアには万代池公園という大きな公園が存在することです。東京などの高級住宅地を見ても大きな公園があるというのは珍しいですよね。
名前の通り大きな池のある公園で、休日にはのんびりと過ごすことができそうです。
治安はかなり良い方で、遅い時間に外に出なくてはならないという時でも怖い思いをすることはまずなさそうです。
子どもが外に遊びに行くのも安心ですね。
まとめ
家族で住むんだったら、やっぱり品のいい家族が集まる街がいいですね。生活の拠点となる場所の環境は、子どもの教育や大人の精神状態にも深く影響するからです。街選びの際には、実際に町並みを歩いて雰囲気を見てみるのが一番ですね。