引越しコラム column

30歳女性、運命を左右した引越し


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長年、「終身雇用」「年功序列」というものが基本の働き方だとされてきた日本では、転職というのは非常に難しいものでした。しかし、最近は日本も少しづつ変わってきています。グローバル化が進んだり、転職を希望する人が増えたこともあり、比較的転職しやすい環境となってきました。

そして、転職する際に引越しをするという人も多いです。

今回は、そんな転職を機に引越しをした方のエピソードをご紹介します。

 

 

思い切って転職、引越し

当時私は30歳。とうとう三十路に突入してしまい、そろそろ結婚したいと思いつつ、そこまで思える男性には出会えていませんでした。親友のおめでた話が続き、30歳までに結婚するという目標は達成できそうになく、少し焦りを感じ始めていました。しかもその大きな原因となっている仕事は行き詰まっている状況。もしかしてこのまま一生独身かもしれない、などと考えることもしばしばありました。

そんな時「もう仕事なんかやめたい」と強く思うような出来事が起こりました。それがきっかけで、大好きな職場だったはずなのに、出勤するのも精神的に辛くなりだしてしまったのです。このままでは自分がだめになってしまう、と思った私は転職を考えました。元々ぼんやりと職場の窓から空を見上げては、「ここは私のいるべき場所ではないのかな」と思っていた私。そう思い始めると決断は早かったです。

まずはどこに住みたいのか、を一番に考えました。今みたいに忙しい職場ではなくそこそこ田舎で、休みの日には山登りとかできたらいいな、など夢みたいなことでした。その頃、ネット上の掲示板でその地域に住む者とメールのやり取りをする、という機会がありました。そこで私は以前旅行で行って好きになった土地の掲示板に、思い切ってメールしてみたのです。するとそこには私と同じく、引越すことを夢見ている人がいました。彼女は私より積極的で、知り合ってまもなくその土地の下見に行くと言い出しました。それを聞いた私も急遽同行することになり、それがきっかけで、とうとう仕事を辞め引越ししたのです。

 

新天地で運命の出会い

新しい土地では大変なこともありましたが、何もかもが新鮮でした。道がぱーっと開けたような明るい気持ちになり、これがきっかけで新しい出会いもきっとあるだろう、と前向きにもなれました。そしてその勘は見事的中。新しい職場の同僚に誘われて行った飲み会に、運命の人がいたのです。今でも信じられませんが彼は私に一目ぼれしたらしく、その日のうちにおつきあいを申し込まれたのでした。最初は信じていなかった私も、彼の素朴な性格と誠実さに徐々に惹かれていきました。

色々あって一時は別れの危機にも瀕したのですが、結局2年後には結婚まで話が進み、今では2児の母です。あの時、思い切って引越ししていなければ今の自分はいなかったのだな、と思うと感慨深いものがあります。自分の決断は間違っていなかったんだ、と思えるように今も毎日を大切に過ごしているところです。

 

まとめ

以上、転職を機会とした引越しのエピソードでした。このエピソードの彼女は転職を機に引越し、それを機にパートナーを見つけて現在はお子さんを授かったということで、まさにこの引越しは運命だったのかもしれませんね。

それにしても、いろいろな引越しエピソードを聞いていて思うのは、やはり引っ越しに新たな出会いはつきものだということです。部屋から出なければ人と会えないように、ずっと同じところに止まっていては出会える人間に限りがあります。身の回りの関係ごとを一新したい方は、ぜひ引越しをしてみてはいかがでしょうか。