新居のお掃除、入居前にやっておくといい所とポイント
みなさんこんにちは、私はビルクリーニング・ハウスクリーニング歴10年の、お掃除のプロ水無瀬です。
引っ越しをして新生活をスタート。ですが、その前に一手間をかけることで、その後の生活の手間を一手間どころか十手間、二十手間と省くことができるポイントがあります。
私は掃除を仕事とする者ですので主にお掃除についてのポイントになるのですが、皆様の新生活にお役に立つことは間違いないと思います。いろんな現場を見てお掃除をしてきた者の意見として耳を傾けていただければ幸いです。
お掃除とは汚れを取り除く、だけではない
お掃除とは基材と呼ばれる床、壁、キッチンなどの汚れて欲しくないものから、汚れ、手垢やホコリ、油などのそこにいては欲しくないものを取り除く作業のことを言いますが、正確にはもう一つ加わります。
汚れが基材に直接くっつかないようにする保護膜を貼ることがそれです。
床にはワックスが塗られていますが、これは汚れが直接床にくっつかないようにするためです。壁には壁紙が貼られていますが、これも汚れが直接壁にくっつかないようにするため。
汚れやキズが直接ついてしまうときれいにするためには交換するしかなくなるということもありますので、これは大事なことなのです。
保護膜とはマットやフィルター
新しいお部屋に引っ越されてまずしていただきたいのは、玄関マット、台所マット、お風呂マット、トイレマット、レンジフードフィルター、排水口フィルターの準備です。
マットだらけで恐縮なのですが、汚れというものは重力に引っ張られて下に落ちますので床に直接汚れを落とさない、という意味で大事なんです。
●各種マット
玄関にマットを敷くことで通路や部屋に砂利を持ち込むことが防げます。台所にマットを引くことで油汚れが床に落ちることを、浴室の前にマットを引くことで水が床に落ちることを、トイレにマットを引くことで汚水が床に落ちることを防ぐことができるんです。
マットは汚れたら洗濯機に放り込んでしまえばいいわけですから、手間がまったく違います。
●各種フィルター
レンジフードのフィルターですが、これは不織布のようなレンジフードの金属製フィルターの前に貼り付ける使い捨てフィルターのことを言っています。
新しい部屋でお料理もするわけですが、油は煙となって上に上がります。あらかじめ使い捨てフィルターを貼っておくことで面倒なレンジフードのお掃除の回数を減らすことができます。
排水口フィルターも同様で、キッチンシンクやお風呂の排水口に設置しておくことで生ごみや髪の毛が排水パイプに入っていくことを防ぐことができます。保護膜というよりは保護材ですが、自分で簡単にできるのでぜひおすすめしたい一手間です。
新居のお掃除
そして新居そのものお掃除ですが、引き渡した時点で掃除は済んでいます。ですが。中に人がいない期間があるので窓を開けない日が何日か続いたはずです。まず窓を開けてしまいましょう。
それで空気は入れ替わりますので、床に落ちているホコリも掃除機で取り除いて空気環境を整えておきましょう。
それから準備したマット、使い捨てフィルターなどを設置すれば新生活の準備完了です。
まとめ
- 掃除とは汚れを取り除き、新しい保護膜を設置することです。
- 汚れを防ぐ保護材はマットやフィルターがあり、効果抜群です。
- 新生活最初のお掃除はホコリ取りぐらいで構いませんが、必ず行ってください。空気環境を整えることが快適な生活の必要条件です。
新しい住まいで新しい生活というのは心躍るものですが、汚れる前に汚れてほしくないものと汚れの間に保護膜を置いておくことでその後の手間を大幅に防ぐことが出来ます。
大きなビルなどは保護膜の一種である床面ワックスを維持するために、毎年百万単位で経費を計上していますので、そのことからもどれだけ重要なことなのかわかっていただけるかと思います。
快適な新生活のため、汚れる前にマットを敷く。簡単ですのでぜひやってみてください。
以上、お掃除のプロ水無瀬でした。