引越しコラム column

夫との結婚のきっかけは引越しからの逆プロポーズでした


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引越しで彼との別れ

当時学生の頃から付き合っている彼がいましたが、仕事も忙しく上手くいっていませんでした。

そんな時に住んでいたアパートの更新のお知らせが来て、少し気分を変えたいことと、以前から家賃をもう少し抑えたい気持ちがあったので、思い切って2駅先の物件へ引越しをすることにしました。

結局、引っ越しをした少し後に彼からは別れを切り出されてしまい、上手くいっていなかったとはいえ落ち込みました。しかし見慣れない街での新しい暮らしは新鮮で、駅からの帰り道にある賑やかな商店街に癒されたりしたのでした。

 

会社の先輩からの告白

しばらくして引越し先の駅には会社の先輩も住んでいることがわかり、仕事の帰りが遅いときには近くまで一緒に帰ってくれたり、駅前で食事やお酒を楽しみながら仕事の悩み相談に乗ってくれたり、時には愚痴を聞いてくれたりもしました。

彼との別れで落ち込んでいた時期に愚痴を静かに聞いてくれて、次第に先輩との距離は近づいていきました。

そんな先輩からある日「結婚を前提に付き合って欲しい」と告白されたのです。

とても嬉しかったのですが、同時にとても悩みました。
彼は私より少し年上で30代半ば、全国を転勤する転勤族で、結婚後も引越しが多いことが不安だったのです。

「結婚を前提に」と言われたことも、真剣に考えて返事をしなくてはいけないと感じた理由です。
返事は急がずにゆっくりで大丈夫だと言ってくれたこともあり、私は少しだけ考える時間が欲しいと答えました。
それからも彼は変わらずに接してくれて、返事を急かすようなことはありませんでした。

答えに悩んでから2週間が経った頃、彼に話があると呼ばれ返事をしようと考えていると「来月に転勤が決まりました」と突然言われました。

そして私が思わず返した言葉は、「離れたくないから結婚しよう」でした。思い切り笑われました。

 

引越しで結婚へ

夫には逆プロポーズを受けたと今でも笑い話にされています。
私の引越しがきっかけで仲良くなった先輩とは、先輩の引越しがきっかけで今では夫婦となり、子供も増えて家族で一緒に全国を引越しながら転勤生活を楽しんでいます。ふしぎなご縁です。

引越しは手続きが多く大変で別れもつきものですが、新しい街に越すたび新しい出会いもあって親しい友人が増えていく喜びもあります。
いろいろな街に自分たちの思い出を作ることが出来るのも、引越しの面白い部分だと感じています。