同棲に失敗したと思った時、傷つけずに同棲解消して引越しする方法
同棲カップルの行き着く先は、上手くいくパターンでは、
・現状維持のまま同棲を続ける
・幸せな結婚に至る
のどちらかですね。
しかしどうしてもうまく行かないこともあります。一緒に住んでいること自体がストレスになってしまって、同棲解消という選択をせざるを得ないこともあります。上手くいかないパターンでは、
・同棲を解消してもお付き合いは続ける
・または同棲解消と同時にお別れする
の二つのパターンがあります。
カップルによって事情は違うと思いますが、いずれにせよ同棲解消はとてもキツイものです。体力的にも精神的にもかなりの消耗になります。よく離婚経験者がその大変さを口にしますが、それに近いものがあるかもしれませんね。
自分が「この同棲は失敗したな」と思っている時は、大体相手もそう思っているものです。しかしいざ同棲解消を切り出すのは大変勇気のいるもの。切り出された方は、多少なりとも傷つくものですし。
今回は同棲に失敗したと思った時に、相手をできるだけ傷つけずにうまく同棲解消する方法を考えてみたいと思います。
未婚カップルの同棲率
既婚の男性や女性たちからよく耳にするのが、「結婚する前に一定期間同棲するべき!」という意見。どんなにラブラブなカップルでも、元は他人同士。育ってきた生活環境が違うし、本人が当たり前と思っていることでも、相手にしてみれば「ありえない!」ということもあります。
一緒に暮らすということは、一時の恋愛感情では解決できない問題も起こります。そのような意味で、お互いの生活スタイルの「すり合わせ」期間が必要ということでしょう。
既婚者の実感から発せられるこの意見に影響されているのかどうかは分かりませんが、2005年までは未婚の同棲カップルは増加傾向にありました。しかし2005年頃を境に減少に転じ、2010年には以下のように5%台となりました。
これは一つの推測ですが、未婚の同棲の失敗談もインターネットにより拡散するようになり、恋愛に積極的になれない若者たちが同棲後のトラブルを煩わしく思い避けているのではないでしょうか。
引用 国立社会保障 人口問題研究所
http://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/doukou14_s/chapter2.html
「就職、転職、転勤」これが一番!
一番傷つけない方法はこれです。
「就職や転職、転勤で職場が遠くなるから。自分の意思ではなく、周りの状況でやむを得ず同棲解消せざるを得ない。本当はこのままの暮らしを続けたいんだけど」
いかにも残念そうに、肩を落としてこう言われると相手も反論のしようがありません。
しかし、うまい具合に遠くの職場への転勤などが転がりこんでくる機会は少ないでしょう。ここは自分でその機会を作るしかありません。就職活動中の人は、なるべく遠くの職場を選んで就職試験を受けましょう。会社勤めの人は、なるべく遠くの職場への異動願いを出しましょう。異動願いを出さなくても、人事担当者にそれとなく希望を伝えておくだけでも、遠くの職場に人員が必要になった時にあなたの顔を思い出してくれるかもしれません。
転勤のない会社や転勤が自分の思い通りにならない会社だったら、転職するしかありません。良い機会と思って転職活動をしましょう。「同棲解消のためだけに、そんなことまでしなければならないの?」、そう思ったあなた。その通りです。それくらい、相手を傷つけない同棲解消とは難しいものなのです。そのことを肝に銘じて、これからは安易な気持ちで同棲を始めないようにしましょう。
通勤が楽な場所へ引っ越す、実家に戻る
転勤や転職はとても無理という人、通勤が楽な場所へ引越しするのはどうでしょう。引越しはそんなに遠くない場所でも構いません。一度でも通勤の経験のある相手なら、朝の通勤の大変さは分かっているでしょう。朝のラッシュ時の満員電車がとてもつらい、なるべく乗り継ぎが少なくて楽に行ける場所に住みたいと言えば、わかってくれるでしょう。
実家が比較的近くにある人は、実家に戻るという手もあります。例えば親や祖父母が最近病気やけがをして不安なので、面倒を見てあげなくちゃいけない。ちょっとずるい手ですが、これくらいの嘘はやむを得ません。もちろん彼氏と自分の家族が親しい間柄の場合は、家族に話を合わせてもらえるよう根回しを忘れずに。
お互いを大切にするために「前向きな同棲解消」
それでもどうしても適当な理由が見つからないというときは、「これからも付き合いを続けていくための同棲解消」作戦です。
「決して嫌いになったわけではない、でも一緒に暮らしていくとお互いの嫌なところが見えたり、それを指摘し合ったりしてお互いに傷つけてしまう。これからも良い付き合いを続けたいから、お互いを大切にしたい。そのために一度距離をとりましょう。」
ちょっと苦しい言い訳にも聞こえますが、彼氏に自分のことを大切に思ってくれているという気持ちが伝われば、同意してくれるでしょう。実際に、同棲解消したら、もっと良い付き合いができるかもしれませんしね。
最も大事なポイント…同棲解消と別れを同時にしない!
・別れ→感情的作業
・同棲解消=引越し→事務的作業
別れることと同棲解消を同時にやろうとすると必ず失敗します。だって別れるというのは感情が絡んでくるからです。
一方、同棲解消は引っ越しに伴う様々な社会的な手続き、荷物の持ち出しなどの労力を使う作業など、感情以外の事務的なタスクです。感情的な話し合いと事務的な作業とでは、進行の仕方がまるで違います。
事務的な作業は一つひとつこなしていけば、順番に片付いていくものですが、感情的な話し合いは一瞬で決着がつくときもあれば、だらだらと長期戦の様相を呈する場合もあり、全然予想がつかないものです。
それを同時にしようとすると、例えばもう別れるという結論が出ているのに、引っ越しの手続きが追いつかずに、一定期間お互いに気まずい思いをしながら同居しなければならなかったり、最悪の場合はけんかになってもう顔も見たくなくなって家を飛び出して来たけど、泊まるところがなかったり。反対に、彼氏に引き止められてだらだらと不毛な同居を続けてしまうなど、ろくな結果になりません。
まずは前向きな気持ちで冷静に同棲を解消し、それから時期を見て別れるようにしましょう。この「前向きな同棲解消」のために、多少の嘘やこじつけの理由が必要になるのです。
一度始めてしまうと終わらせるのが難しい同棲。良心があればだれもが相手を傷つけたくなくて苦しむものでしょう。しかし同棲の経験は後から振り返れば決して悪くないはず。今は頭を悩ませているかもしれませんが、この場はうまくやり過ごして早く良い形へと変化させていってください。きっと上手くいきますよ、大丈夫!