初めて一人暮らしする人の為の賃貸物件の選び方
初めて賃貸物件を借りて一人暮らしをするみなさん、お引っ越しおめでとうございます!とてもワクワク楽しみにしていることでしょう。
しかし一方で、知らない土地に一人で住むとなると心配なこともいろいろありますよね。マンションのセキュリティーはどうなのか、地域の治安はいいのか、家賃は払っていけるのか、オシャレだけど実は住みにくかったりしないか・・・など考えますよね。
他にも経験者のよくある失敗談には、毎日のこととなると駅から遠くて通勤通学に不便だった、隣の部屋の人がうるさい、または逆に神経質でうるさいと注意された、などの声もあります。
今回は、初めて一人暮らしをする方の為に、賃貸物件の上手な選び方と、注意するポイントをまとめました。新しい生活が快適なものとなるよう、ぜひ参考にしてください。
1.ネットで下調べ
「賃貸-地名」などで検索して、賃貸物件サイトで下調べをしましょう。
まずは住みたいエリア、住みたい家のイメージをつけます。サイトの検索機能で絞り込んでいきます。
1-1.エリアを決める
大体トップページに「沿線・エリアから探す」というメニューがあります。職場や学校の近くがいいか、少し離れたところがいいかを考え、路線や駅名を入力しましょう。
参考 http://suumo.jp/chintai/tokyo/ensen/
通勤・通学にできるだけ時間をかけたくない派の人は、最寄りの駅と前後の駅にチェックを入れて絞り込みます。
近すぎて気持ちが切り替わらないから嫌という派の人は、引越し先の市区町村の特徴を調べ、住みやすい街を探します。
人気の街の写真や口コミを見て、どんな雰囲気の場所がいいかイメージを定めていきましょう。
ちなみに東京で初めて一人暮らしをする人にオススメの街はこちらで紹介しています。
➡ 初めて東京に住むならどこがいい?一人暮らし女性におすすめな東京の街
通勤、通学手段が何かによっても変わります。車なら沿線にかかわらずエリアで探してみましょう。
1-2.家賃設定
次は希望の家賃で絞り込みましょう。
参考 http://suumo.jp/jj/chintai/kensaku/FR301FB004/
ちなみに東京渋谷、原宿、新宿の都心で1R,1Kだと、下限を8万円以上にしないと築年数が10年以上です。
中野あたりの少し外れで7万以上がそこそこの物件です。
物件の上限設定はは払えるぎりぎりの値段にしたくなりますが、生活を始めると遊びに行ったり買い物をするお金の必要に迫られます。それをしっかり覚えておいてください。住めば都と言われるように、自分の部屋を気にいるのは考え方次第というところもあるので、無理しないことです。
ちなみにここで押さえておくべき用語をご紹介します。
敷金とは
敷金とは、マンションの大家さんに預けておくお金のことです。もし家賃を払えない月がでてきた場合、大家さんの収入も途絶えるので困ってしまいます。また、急な修繕が必要になることを想定して、事前にストックしておくのも敷金です。ですので、退去する時に使わなくて済んだ敷金は返してもらえます。
礼金とは
礼金は、大家さんに貸してもらうお礼として払うお金です。相場はだいたい家賃の1-2ヶ月分です。これは古くから日本にある風習が残っているものと言えます。「礼金なし」にチェックをして検索することも可能です。気に入った物件が見つかる確率は減ってしまいますが。
共益費とは
マンションの他の住民との共有エリアの管理費のことです。毎月家賃とともに支払うお金です。このお金で、エレベーターや廊下、エントランスを掃除したり点検したりしてもらいます。玄関の外のお手入れも含まれるでしょう。戸建の家に住む場合、自分でエクステリアも手入れしなければいけませんよね。マンションでは管理者がこのお金を使って行ってくれます。
このように、月々の家賃だけでなく、最初にお金がかかることをしっかり予定しておいてください。
1-3.間取りを決めよう
一人暮らしなら1R、1Kの間取りを選択する人が多いですが、これってつまりどういう意味でしょうか。
1Rは部屋が一つで、その中にキッチンもあるという意味。
参考 https://suumo.jp/chintai/tokyo/sc_shibuya/
1Kは部屋が一つと、扉で仕切られた別のスペースにキッチンが設けられているという意味。
参考 https://suumo.jp/chintai/tokyo/sc_shibuya/
料理の匂いなどが気になる人は1Kタイプにした方がいいでしょう。掃除する部屋を少しでも少なく!と考える方は1Rでもよいでしょう。
ちなみに1LDKはリビングダイニングという部屋がひとつ、寝室がひとつというタイプです。寝る場所と食べる場所を分けたい人、荷物が多い人にはおすすめです。
1-4.築年数を決めよう
次に築年数を入力します。
参考 http://suumo.jp/jj/chintai/kensaku/FR301FB004/
新築にこだわりのある人は新築にチェックを入れます。新築なら前に住んでいた人がどんな人だったか、きれいに使ってくれていたかなど気にすることなく、気持ち良く入居できます。
しかしデメリットは、申し込む段階でも物件の写真がないことも多い点です。イメージの絵と間取り図から判断するしかありません。決定するには少し勇気がいるかもしれません。
5年以内の物件なら、よほどメンテナンスが悪くない限り快適に過ごせるはずです。
古いけれどおしゃれにリノベしているという物件もあります。レトロな味を求めていきたいおしゃれさんはあえて古い物件でも悪くないでしょう。
ただし、水漏れ、音漏れ、カビなど、衛生環境は十分下見で確認しておいたほうがいいです。初めての一人暮らしならトラブルは特に少ないに越したことはないですものね。
1-5.内覧予約をしよう
検索していくうちに、自分の理想がわかってくると思います。でもこのままネット上の情報だけでは決めてはいけません。引っ越し先が遠くの場合でも、必ず実際に見て決めます。
見てみたい物件が見つかったら、そこには大家さんではなく管理会社の電話番号があるはずですので、電話をして内覧のスケジュールを決めます。見学予約フォームから申し込む方法でも大丈夫です。
参考 https://suumo.jp/chintai/tokyo/sc_setagaya/
注意したいのが、ネット上の情報が常に最新ではないということです。なので、気に入った物件があっても実は現在借りられない状態ということもあります。そういったやりとりをサクサク進めて代案を提示してもらうのに、電話の方が対応は早くなります。
不動産屋さんに行くときには、見たい物件にブクマなどしておいて、他の候補も伝えます。他にも、ネット上に公開されていない情報もお店は持っていますので紹介してもらい、実際に見て回る物件を決めることになります。
2.内覧する
予約した日に不動産屋さんに行って、まずはどの物件を見に行くのかスケジュールを立てます。
3-4物件見るくらいのスケジュールを提案されると思います。もちろんもっと見たければ希望は伝えればいいのですが、私の経験では3-4物件で疲れます。
効率よく見て回るために、チェックするポイントを定めておきましょう。初めての一人暮らしなら、経験のある人と一緒に行くと良いと思います。
2-1.日当たりは良いか
部屋に入った瞬間の感覚をまず大事にしてください。「暗い」「寒い」「ジメッとしている」この感じがしたらやめておいた方がいいかも。
周囲に高層マンションがひしめき合っていると日当たりが良くないこともあります。実家みたいに布団は干さないいし…と思っても、毎日の生活に光は重要な要素ですので、しっかり確認しましょう。
2-2.機能性は良いか
かっこいいデザイナーズ物件も多いですが、キッチンや洗面所など毎日使う場所は、その場に立って動いてみて機能性を確認しましょう。
扉を開け閉めするのがギリギリとか、部屋がいびつな形でベッドを置いたらベッドの向こうのベランダまで行けない、などのトラブルがよく聞かれます。
また、キッチンの場合ガスコンロの口数も要チェックです。自炊しようと思っているなら続けるコツは使いやすさがまず大事です。
2-3.防音性は良いか
壁を叩いてみて、かっちかちのコンクリートの感じなら大丈夫でしょう。柔らかそうな壁で叩くと響く感じだと、音が伝わりやすいと思った方がいいです。
音の問題は自分と隣人双方に関係します。自分の些細な音で文句を言われるトラブルと、隣人の生活音がうるさく感じてストレスになるトラブルです。
自分の音は注意できるとしても、隣人の音は防げません。付き添いの営業マンに、隣人の情報を聞いてみましょう。あるいは、玄関周りの環境で住んでいる人の予測がつくかもしれませんので、きれいにしているか、子供のおもちゃがおいてあるか、など観察してみてください。
2-4.借りれるのは何階か
いくら物件が気に入っても、借りれるのがどの階なのかによって状況は変わります。
このとき、安全性を考えるなら1階と最上階は避けるのが無難です。1階は想像の通り、侵入されやすいし通りから見えやすいからです。意外な最上階は、屋上から降りて侵入しやすいという特徴があるからです。
また、低い階で周囲を高いマンションで囲まれていると、ネットで見た部屋の写真と景色が違うかもしれません。
4階くらいだとエレベーターの有無も確認しましょう。毎日のことだとちょっとした買い物も大変になってきます。
2-5.周辺環境は生活に便利か
物件を見た帰り道には必ずマンションの周辺環境を見ましょう。
こぎれいな街か、住民のマナーはいいか、よく見ると治安が確認できるでしょう。そして、スーパーやコンビニ、ドラッグストアが近くにあるかも重要です。
しかし、便利そうでもマンションの1階が何かの店舗じゃない方が無難です。コンビニは賑やかかもしれません。入り口を入った時の音や、BGMが耳障りだったという口コミも聞かれます。
3.契約する
内覧して気に入った物件があれば、不動産屋さんの店舗に戻って契約を交わすことになります。とは言っても完全に契約が成立するのは数日先です。まずはあなたの情報を大家さんに伝えて、大家さんがOKしないと借りることはできません。
もし自分が大家さんだったら、トラブルを抱えている人には貸したくないですよね。例えば職業がなくてちゃんと家賃を払ってもらえるのかあやしいとか、隣人に迷惑がかかる商売を始めて困るなど。あなたがどこに勤めていて、あるいは勤める予定なのか、年収はいくらなのか、書類に書くことになります。免許証やパスポートなどの身分証明書と印鑑も持参していきましょう。
さらに、未成年でなくても保証人のサインが必要ですので、引越し期間には余裕を持って物件探しを始めておきましょう。
今回ご紹介したようなチェックポイントに沿って確認し、初めての一人暮らしにふさわしい素敵な物件を見つけてください。
そして、住み始めて期待通りだったか、もし期待と違うところがあればそれはどうしたら防げたか、次に引越しをする人にぜひ教えてあげてくださいね。