始めてのデザイナーズ物件で、落とし穴にはまらない9の注意ポイント
管理人は仕事柄引越しが多く、お洒落な物件が好きなので、過去7年でデザイナーズマンション4物件に住んでいます。お洒落なデザイナーズ物件ですが、落とし穴も多く、最初は結構ひっかかり、痛い目をみました。始めてデザイナーズ物件を選ぶ際に皆さんが落とし穴にはまらない様に、管理人からのアドバイスを掲載させて頂きます。
注意その1:デザイナーズ物件なのに、家賃が近隣相場よりも安い
「憧れのデザイナーズ物件に格安で住める」のはとても素敵な話ですが、これは落とし穴です。ほとんどの場合、元々は普通の賃貸物件だったが、人気が落ちたので、リノベーションをかけ、デザイナーズ物件と銘打って再度売り出した物件が数多くあります。それらの特徴は、以下などです。
- 家賃が近隣の相場よりも安い
- お洒落なユニットバスルーム
- ロフト
家賃が安いのには、理由があるのですが、いざ内覧すると、
- ユニットバスルームのお洒落さ
- ロフトの秘密基地感
- (ロフト効果で)スペースが広く見える
などの印象によって、安易に契約してしまうことが多いです。
これらのケースは使い勝手が悪いことがほとんどです。ユニットバスルームや、ロフトについては後述しますが、近隣相場よりも安いデザイナーズ物件は要注意です。
注意その2:ホテルの様な3点ユニットバス物件
出典 http://www.365life-realestate.com/rental/
上の写真の様な、ホテルでよく見かけるような、トイレとお風呂と洗面台が一部屋に一緒になっているものを、3点ユニットと呼びます。正直見栄えは格好いいです。が管理人はオススメしません!
使いにくい
- 洗面台が小さく水が跳ねるので、掃除が大変
- トイレットペーパーを収納する場所が別の場所なので、”いざ”という時困る
- トイレ用、洗面台用、お風呂用の収納スペースが根本的に足りない
使えない
- 誰かが洗面台にいる時は、トイレに行けません 笑
- 大体のケースで洗濯機の設置スペースも同じです。同棲したり、人が遊びに来た時はストレスが溜まります
お風呂好きなら、特にオススメしない
管理人の最初のデザイナーズ物件は正に3点ユニットタイプでした。お風呂で本を読んだりくつろぐ事が好きなのですが、3点ユニットでも「湯船があるしまぁ、大丈夫だろう」と思っていました。ですが、長風呂したい人ならば、簡単に「たし湯・追い焚き」が出来たり、ちょっとモノを置けるスペースがあったほうが絶対に良いです。これは特別なケースかもしれませんが、備え付けのジェットバスのスイッチを押した瞬間に、お風呂が湯垢だらけになった時に当時の彼女と悲鳴を上げたことを覚えています。。。
注意その3:収納が少ない物件
デザインナーズ物件に住むなら、収納の多い部屋に住むことはほぼ「絶対」条件です。
何故ならば、デザイナーズ物件がお洒落である最大の理由は「広いスペースがあること」に他ならないからです。デザインの世界ではそうで、高級ブランドの広告物は、余白がとても多く、スーパーのチラシは所狭しと文字が踊っているわけです。
収納が少ない物件に住むと、物が溢れかえり、溢れたものを収める収納家具が必要になり、その収納家具と部屋のコンセプトのミスマッチはかえって物件の佇まいを貧相なものにしてしまいます。
せっかくデザイナーズ物件に住むのであれば、「収納の多さ」は必須項目です。
注意その4:ロフト付き物件
出典 http://www.kanematu.ne.jp/humminghouse/kaiteki/loft/
ロフト付きの物件はお洒落に見えますが、こちらも良し悪しがあります。
メリット
- 寝室(収納スペース)に利用でき、階下のスペースが広くなる
- 屋根裏のような部屋はワクワクする
デメリット
- 空調が効きにくく、夏は暑く、冬は寒い(又は空調が効き過ぎ、エアコンの風が直接当たる)
- 収納スペースとして利用する場合、階段やハシゴの昇り降りがあるので、取り出しにくい。
- 掃除しずらいので、汚れやすい
一度は憧れるロフトですが、ものぐさな管理人にとって、「掃除がしずらさ」や「夏冬の寝室として使いづらさ」はあまり向いていませんでした。カッコ良さだけでなく、実生活を考えながら部屋の内覧は行いましょう。
注意その5:コンクリート打ちっぱなし物件
コンクリートうちっぱなし物件のメリット
- デザイン性に優れている
- 遮音性が高い
- 防火性が高く、地震や火事に強い
- クロスがない分、壁に傷を付ける心配がない
コンクリートうちっぱなし物件のデメリット
- 夏暑くて冬寒い
- カビと結露が発生しやすい
- 音が反響してうるさいとい(※近隣への防音性は高いのですが、室内では音が響いてしまうので注意です)
- うちっぱなし=表面にコーティングがないので劣化が早い
主な3つの冷え対策
- カーペットを敷く
- コンクリートの床の上に断熱材を敷く
- 発泡スチロールを敷く
熱材材というと大がかりで費用がかかるイメージがありますが、比較的リーズナブルなものから販売されています。また発泡スチロールはホームセンターでは床に敷けるような平らなものが販売されているので、そちらで購入すると良いでしょう。
コンクリート打ちっ放し物件は見た目がおしゃれですが、実は四季のある日本にはあまり適していない形態でもあります。コンクリート打ちっぱなし物件に住むにはこの様な工夫がいるのです。
管理人の今のマンションは、一部の壁面が打ちっぱなしで、床は木のフローリングです。お洒落と実用性のいいとこ取りをしています。
注意その6:ベランダなし物件
デザイナーズ物件は、小さくてお洒落な窓があり、ベランダがない物件が数多くあります。「ベランダって必要かな〜?」と思う方もいるかもしれませんが、ライフスタイルによって、必要な人とそうでない人がわかれてきます。
ベランダが不要なライフスタイル
- 外に洗濯物を干さなくても、乾燥機か浴室乾燥で十分
- 布団も布団乾燥機でOK
- 窓は小さくてもデザイン性があっておしゃれなら多少日当たりが悪くても構わない
ベランダが必要なライフスタイル
- 洗濯物は外で干したい
- テラスに出たい
- 大きな窓から日の光をたくさん入れたい
- ゴミを指定の日に捨てそびれた時、ちょっとベランダに置いておきたい
ちなみに、管理人はベランダが必要なライフスタイルです。洗濯物も布団も乾燥機で済ませるので、ベランダを普段はほとんど使いませんが、「窓が大きくて、日の光がたくさん入って気持ちいい」ことを求めているからです。「ちょうど良いカーテンのサイズがない」などの悩みはありますが、それでも日差しの入る気持ちのいい生活には変えられません。
注意その7:間取りが変わっている(いびつ)
間取りが変わっている物件はお洒落に見えることがありますが、いざ家具をおいたり住んでみると使いづらいことが多いです。以下のポイントに注意して、間取りと配置したい家具のイメージや、生活をイメージしましょう。
- 家具が置けるか?
- (通路の)導線が確保出来ているか?
管理人が最初に住んだデザイナーズ物件が、悪いデザイナーズマンションの要素満載な物件だった為、この物件のいびつなレイアウトも体験済みです(部屋の隅が尖っている二等辺三角形の様な物件でした)以後は必ず長方形で家具が配置し易く、通路を妨げないレイアウトが組める物件にしか住んでいません。
注意その8:内装がカラフル過ぎる物件
管理人の主観になりますが、部屋の色味はシンプルなものがいいと思っています。
色が人間に及ぼす影響は科学的にも証明されいますね。例えば「青は人を冷静にさせ、赤は興奮させる」の様な。もちろんそうした効果への配慮はありますが、それ以上に、部屋が生活空間である以上、「変化」することが望ましいと思うからです。例えば絵や写真を飾りますが、定期的に変わるべきだと思っています。それは自分自身の感覚や内面の変化に、飾る絵や写真も合わせて変わるべきだと思うからです。
ある時に飾った絵が、自分自身が「川辺でリラックスしてくつろいでいる」時を思い出させてくれるとします。ところが1年後も同じ絵を見て同じ感覚を得るとは限りません。人は変わるからです。
カラフルな色が固定されていると、部屋のアイテムは変化させずらいので、変化のある生活には、シンプルな色の物件選びをオススメします。色は後で付ければ良いのです。
注意その9:以外と見落としがちなキッチン
調理器具や食器を収納する専用の棚があるかどうか
よく料理をされる方はキッチン専用の収納棚の有無の確認は必ず必要です。ガス台、流し、食器などをしまう棚などがワンセットになったいわゆるシステムキッチンであればキッチンの使い勝手は、なお快適です。
コンロが二口以上あるかどうか
一人暮らし用の物件ではIH調理器具がついていることもありますが、一口コンロでは料理がとてもしづらいですよね。コンロが二口以上あるかどうかもしっかりと確認しましょう。
ガスの種類にも注意
ガスには都市ガスとプロパンガスがあり、後者の方が圧倒的に料金が高くなります。入浴や自炊の習慣がある人はプロパンガスでは下手をすると都市ガスの二倍以上のガス代がかかることがあるので、都市部であれば都市ガスの通っている物件にしましょう。プロパンガスの方が家賃が安いですが、五千円くらいなら高くても都市ガスにすべきです。