旦那さんの転勤や突然なにかの事情で引っ越しをしなければならない方はたくさんおられると思います。

引っ越しされる方で、中学生という思春期真っ只中のお子さんをお持ちの方も大勢いらっしゃいますよね。
受験も考えなければならない繊細な時期にお子さんが住まいを変え、転校することに不安な気持ちを抱いている方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか？

無邪気さだけで気が付いたら環境に馴染んでしまうことができる幼少期とは違い、少しずつ自分の考えを持ち始め、物事を複雑に捉え出し、落ち込んだり、悩みも多くなる思春期。

転校という変化がどのように中学生のお子さんに影響しうるのでしょうか。
高校受験にはどのような影響があるのでしょうか。

今回は、私個人が中学生の思春期真っ只中に経験した引っ越し、転校の体験談をシェアしながら、受験を控える思春期真っ只中の中学生での引っ越し、転校を、良い点、悪い点をいろいろな角度からみていきましょう。

 

やっぱり気になる！高校受験には影響する？

高校受験を控える中学生での転校は少なからず受験には影響があるようです。
早い生徒だと、中学１年生のころから学区内でどの高校に進学するかを見据えながら勉強を頑張っている子もいますよね。
中学２年生、3年生と学年が上がるにつれて、当然高校受験に対する意識も高まりますから転校が受験に与える影響は大きくなるようです。
学校によって高校受験において比重の大きい内申点のつけかたもだいぶ異なるようです。

また転校したばかりで慣れない人間関係や信頼関係の薄い先生たち、という環境では、お子さんが無意識のうちに縮こまってしまって、思うように授業でもテストでも実力が発揮出来ない可能性もあります。

また、新しい土地では、高校に対する情報もあまりないため、モチベーションがあまり上がらない、ということも考えられます。

普段ですと同級生や先生、兄弟から、なんとなく話に聞いたりして『ここはこんな高校だ、あそこの高校が自分には合っているな、』と、受験するころまでには進学する高校を決められているものです。転校して全く知らない土地での高校受験自体が、ぼやけた認識しか持てないものになる可能性もあります。

 

転校を通しての良い点　家族の絆が強くなる！

悪い点を見ていって、不安な気持ちが強まってしまった方もいるかもしれません。
でも大丈夫です。悪い点を上回る良い点もあるのです。同じように変化を経験している家族の間で、自然と気持ちが一丸となって結束感のようなものが生まれるという点です。

受験において、なんといっても家庭の空気感がとても大切です。お子さんが勉強するのは自宅が多いでしょうし、なによりも一番大切なのは家族が暖かくお互いをサポートしているという感覚なのではないでしょうか。新しい環境で緊張感や不安があるからこそ、家に帰ったときにいる家族の存在のありがたみを感じることでしょう。

同じ変化を一緒に乗り越える、ということは知らぬ間に家族の結束を強め、受験に対するコミュニケーションも増え、むしろいい効果があるかもしれません。
思春期には自室にこもり、親との会話が減りがちですが、引っ越し・転校という変化が、家族間の距離を縮めてくれるでしょう。

私個人の体験談ですが、私が中学生、５つ下の妹は小学生低学年での転校を経験しました。自分の転校でもさまざまなストレスを感じていましたが、幼い妹が友達と離れ離れになってさみしい思いをしているのを見て、姉として心強い姉でいることを意識していたのを覚えています。
人は自分の問題に対峙するよる時よりも、誰かを守るためにより強くなれるということがあります。このような意識になれたのも、思春期ならではのものだったでしょう。

引っ越しを控えられている方で、兄弟がいる方はお姉ちゃん、お兄ちゃんの、弟妹をいたわるたくましい姿をみるかもしれません。

 

いかがでしたか？
今回は、中学生での引っ越し、転校において良い点、悪い点をみていきました。
中学生での転校は少なからず高校受験において影響があるようですが、それも個人差があります。中学生での転校は、ストレスになる点もたくさんあるでしょう。
ですがお子さんにとって一番大切な空間である家庭の絆がより深まる、という良い点もあります。

内申点のつけ方、授業の仕方など、学校によって異なることはとても多いと思います。やり方が違うからと言って悪い影響しか出ないとは限りませんし、むしろ新しい学校でいい先生、いい友達、に恵まれる可能性もあります。

引っ越し先の学区内の高校について知ることもおおいにお子さんが高校受験を迎える上で助けになるでしょう。やはり一番大切なのはモチベーションですからね。

なにかと不安な点の多い中学生での転校。ご家族が結束し、みなさんで変化を楽しみながら良い点にフォーカスしていってください。