会ったことのないアパートの大家さん、退去時に挨拶するべき?
春先になると今まで学生だった方が就職して社会に進出し、入れ替わりのように新しい学生が入学するという光景が多く見られます。
春は別れの季節でもありますが同時に出会いの季節でもあります。心機一転、引越しをして気分を入れ替えようという人も多いのでは無いでしょうか。
さて、二、三度引越しを経験したことのある人であれば、引越し時のご近所への挨拶は経験済みの方も多いと思いますが、ところで大家さんにご挨拶はしているのでしょうか。
賃貸物件の中には、大家さんは同じ建物に住んでおらず、ほとんど会ったことがない、契約書で名前を見たことがあるくらい、というところもあるでしょう。
今回は、そんな引越しに伴う大家さんへの挨拶はどのようにすれば良いかということで、一つ提案をさせて頂きます。
大家さんとは
大家さんとは、賃貸物件の持ち主さん、オーナーさんのことです。
賃貸物件を借りる時は、
- きちんと家賃を払います
- 退去時まで部屋の状態を保ちます
というお約束を大家さんと交わし、認めてもらえると貸してもらえます。これが賃貸契約です。
賃貸物件を探す時は、多くの場合仲介会社を通して探し、契約しますので、実際に大家さんに会うことはあまりありません。
ですのでつい大家さんの存在が薄くなってしまいますが、実際には大家さんが貸してくれて、住むことができているのです。
日々大家さんがしてくれていること
入居してからも、大家さんに会うことは実際あまりありません。
同じ建物に大家さんが住んでいない場合も多いです。いくつも物件を所有しているパターンですね。
なので、大家さんは何もしないで家賃だけもらって儲けている!そんなふうに思ってしまうこともありますが、何もしていないということは全然ありません。
共有部分の掃除や電気系統のメンテナンスをしてくれたり、ルール違反のゴミ出しの対処をしてくれたり、あるいは火災報知器が鳴ったときにはすぐ対応してくれるなど、実はいろいろと忙しく、快適に過ごせる努力をしてくれているのです。
中にはそれを管理会社に委託していることもありますが、その場合でもお金を支払っています。
ちょっと大家さんを意識して生活してみて下さい。いろいろ気付くことがあるはずです。
退去時に大家さんがチェックすること
退去時には借りていた部屋を大家さんに返すことになるため以下のことが必要となります。
1.鍵の返却
2.壁や畳など器物の破損状態等の確認
特に2ですが、引越し作業が一通り終わると、大家さんは床や壁、窓ガラス等の破損状況の確認を行います。
生活することにより自然についてしまった傷であれば問題はありませんが、明らかな過失があり、特殊な薬液で汚れを落とさなければならない、取り替えなければならないという場合は、お金を請求されるケースがあり、たびたびトラブルになることもあります。
「ありがとう」はやっぱり伝えよう
可能な限り退去時には一言ありがとうございましたと伝えるのがベターだと思われます。
今まで住所を持つことができていたのは、姿は見えなかったかもしれませんが大家さんがあなたを信用して貸してくれたおかげです。
そして、あなたが快適で安全に暮らせたのは、見えないところで大家さんが仕事をしてくれていたおかげです。
上記のような敷金の返却に関し、多くの面倒ごとが付きまとう引越しですが、お互い気持ちの良いやり取りが出来ると素晴らしいですね。
退去時のチェックの際にでも、一言ご挨拶をするのがよいでしょう。
物件によっては、大家さんではなく委託された管理会社がチェックする場合もありますが、その時は電話で一言大家さんにご挨拶するのが丁寧ではないでしょうか。
”立つ鳥跡を濁さず”です。
気持ちのよい旅立ちが、次の生活にもつながるでしょう。