重い荷物は腰にくる!自分でできる腰痛解消法とは
腰は体の中心、まさしく要たるゆえんです。ちょっとした油断から、腰痛持ちになったりすることも珍しく有りません。得てして、体に自信の有る人ほど、その傾向は強いのではないでしょうか。そうではなくても妊娠することを定めとしている女性の場合には、ある種の宿命と言いましょうか、十月十日と言われる長い間、新しい命をお腹の中に抱えねばなりません。その過酷な腰への負担は、男性には計り知れないものです。
この時期に痛めた腰痛と生涯、戦わねばならなくなる女性は多いと言われます。そう言う意味では、引越しや職場、家庭における重労働からくる腰への負荷は男性の役割なのかもしれません。いずれにしろ、男女を問わず、腰痛の苦しみは軽いものから手術によらなければならないほどの重症の場合も堪え難いものです。腰が万病の原因になっていることも、なかなか気がつかないものです。
この腰痛は、二本脚になった人間の宿命と嘯く学者もいるほど、人種を問わず共通のもののようです。自由になった両腕で、重いものを抱えることを身につけた人類は、歩行を含めそのバランスを取るために腰への負担は増していくばかりだったからです。
引越しは腰痛の原因!
日本のように狭い国土と先進国に住む人々は、住環境の変化はほとんどの人に関わってくるもののようです。まず、家族の住み替え、そこから独立したり、新家庭を構えたり、子供が増えて引越したりすることは、通常のことでしょう。このほかにも、様々状況下で引越しを迫られることも珍しく有りません。
ひと昔前は、いまほど引越し業者の専門的なものは、少ない時代でしたから、とかく近所や友人親戚などに手伝ったりすることも頻繁に有りました。そのおりも、軽いものだけ運ぶということはできません、無理をしてでも重い荷物を持つことも避けられません。日頃の疲れが肩や腰に有っても、なかなか解消するのもままならないものです。
運悪く、こういう機会にする無理が、とたんに腰の痛みの再発や悪化になったりします。引越し業者などは、二人一組が原則で、こういう負担を少なくしたり、持続しやすい力の配分をするようです。
腰痛のメカニズム
こうなりますと、一度進んだ腰痛は、元に戻ると言うのは期待できないものです。なぜなら、一番一般的なのは、背骨の硬骨と硬骨との間にある腰の蝶番のような軟骨がすり減ってしまうからです。この軟骨は、永久歯と同じで、一生のものです。再生はしません。この軟骨の減り具合よって、様々な腰痛の症状が現れてくるのです。完全になくなってしまうと、直接すり合う背骨の神経の痛みで、立つことどころか、寝返りすら打てない重体を引き起こすことにもなります。
ぎっくり腰や、ヘルニアなど生活習慣の中で、骨がはずれるような音がしたりする、なんらかの兆候が見られることが有るのですが、全く思い当たることのない突然の腰痛、しかも激痛というような重体を引き起こすこともしばしば有るようです。専門家によると、このケースは、むしろ一般的で、ある年齢になると仕方がないことののようです。俗に、加齢現象と言うことです。
腰の痛みは人間特有のものであり、酷使した代償ということなのでしょうか。それにしても、重い荷物を持つことのない生活を続けるということもなかなか難しいのが、日々の暮らしです。それなら、医者に掛かりながら腰の状態に応じて、ケアをすることが必要です。
腰痛解消の方法
最悪、手術
前述しましたが、最悪は、外科手術を受け、費用と相談して、適当な補助器具を装填することもあるのでしょう。比較的安価なもので、手の中に隠れるようなものから、いろいろ有るようです。ただし、そこまでになる前に、日常のケアと強化するための運動を心がけることで最悪の場合を回避できるということも事実です。
とにかく、腰からくる激痛は、全く普段の生活を不可能なものにする場合があり、歩行困難なことも珍しくないのです。痴ほうや鬱になる原因の一つにも、あげられるほどです。軽度の場合は、腹の筋肉を鍛えることで解消できることが多いのです。完治というのは、元の戻るということにもなりますが、減った軟骨が再生するということは、考えられませんので、やはり、予防と言う範疇になるのでしょう。
腹筋強化と体重管理
歳に応じて、日々の予防の体操を行うことが、痛みから解消されるためには重要になります。腹筋は基本中の基本になりますが、体重の増加は膝から腰の負担になり、ダイエットということでは有りませんが、健康的な体重管理は疎かにはできません、従って体重計に乗ることも必要で、日課にしましょう。
ウォーキングとマッサージ
歩くことはそれにも増して大切なことです。腰や膝、そして体調管理の点でもっとも理にかなったリハビリになるからです。ただし、腰が痛む度合いにもよりますが、しびれがあったり、激痛があったりする場合は無理をすることは悪化にもつながります。適当に様子を見るのも必要でしょう。温かい風呂などで、ゆったりと腰の辺りをマッサージすることをお勧めします。
膝や腰のツボなども同じようにします。加齢からくる神経痛による腰の痛みも、様々ですが、座骨神経痛などの傾向としては、長時間の姿勢、すなわち同じ体勢で行う行為は腰に多大な負荷を掛けてしまいます。寝ているときに、寝返りを打てないときに似た感じが、その体勢と同様です。昨今のパソコンや机に向かい続ける仕事との場合も腰への負担を大きくするものです。なるべく、時間を区切っては中断の上で姿勢を変えることが必要です。
前後しますが、骨の骨折などや神経痛から発症している場合も有りますから、常に専門医と相談して、レントゲンなどの検査も含めて把握をすることも大事です。
状態が良い場合は、肩幅程度に脚を広げて、軽く立ち、腰から胎盤に両肘を張るようにして、下肢の方へ押し気味に揉むのも良いでしょう。腹筋も、徐々に回数を上げ、腰に負担の少ない立て膝にした腹だけの腹筋がよいでしょう。吐く息と吸う息の複式を意識するのも良いかもしれません。膝の裏の伸ばすような体操も、腰への負担を減らす一貫として取り入れたらいいのではないでしょうか。
腰や膝の痛みの解消をするための運動は、繰り返しますが、悪化させては意味が有りません、無理をせずに、柔軟におこなうべきです。