引越しコラム column

小学生の子供にとっての引越しとは 親御さんにサポートしてほしいこと


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突然の引っ越し

小学校2年生の夏休み前に、両親から「県外へ引っ越すから」といわれました。

当時住んでいたのは社宅で、県外へ持ち家を購入したとのことで引っ越しをすることになりました。

ずっと前から言われていたのか、突然言われたのかは今となっては定かではありませんが、自分にとっては突然の出来事のように感じました。

当時通っていた小学校は転入出する子が多く、ほぼ毎月誰かが出たり入ったりしていましたが、まさか自分が当事者になるとは思ってもいませんでした。

引っ越し当日は忙しく、近所に住んでいた子達とも言葉を交わす間もなく家を後にしました。

 

新しい土地での生活・困ったこと

最初のわくわく

いわゆる新興住宅街に引っ越したため近所に同世代の子が多く、遊べる友達も徐々に増えました。

仲の良かった友達と離れるという寂しさがありましたが、自分の部屋を持てたという嬉しさもありました。

また、夏休みの間に両親が転入する小学校へ届けを出しに行ったり、制服や体操服、教科書などは新しい学校が指定する物を買い直したりしているのを見て、わくわくしたのを覚えています。

その時に新しい学校から夏休みの宿題が出されましたが、量が少なかったくてラッキー!と思っていました。

 

新しいクラス

夏休みが終わり、新学期が始まると新しいクラスに入りました。

転入当初は転校生に興味を持ったクラスメイトが集まりましたが、一時期を過ぎると集まらなくなり、クラスの中で孤立したために一人になったような気がしました。

新しいクラスの中で友達ができるまで、数か月はかかり、最初は集まってくれたクラスメイトが離れた時は「もう友達ができないんじゃないか」と、とても心細く感じましたが、小学校高学年にあがる頃には、今も付き合いのある友達とも出会うことができました。

 

授業

授業ではこれまでの教えられ方と全く異なる教えられ方であること、授業内容の進行が違うこと、使っている教材が違うことなどから、転校した当初は少しとまどいました。

大体同じだからと、以前の学校で使っていた教材を使っていましたが皆と違うため、やっていることがあまり理解できないこともありました。

 

方言

また、皆の話している方言がわからない時がありました。

最初は戸惑いましたが、皆の言動を見て予想して理解するということを繰り返して覚えていきました。

 

遊び

学校以外の面では、以前よりも遊べる場所が多くなり、引っ越す前はできなかった凧揚げなどもできるようになりました。

さらに、犬やハムスターなどの動物を飼い始めることができて、とてもうれしかったことを覚えています。

 

引っ越しを控える親御さんにおねがいしたいサポート

①引っ越しをする前からその事実を子供に伝え、子供なりに理解させてあげてください。

突然の出来事のように感じ、環境の変化に慣れないことがあるため、引っ越しをする数か月前からこれから環境が変わることを伝え、子供なりに理解させてあげてください。

 

②仲の良い友達には手紙などを交換させて、しばらくはいつでも連絡を取り合えるようにしてあげてください。

いきなり引っ越すと、大人になっても仲の良かった友達のことが心残りに感じることがあります。

また、心細い時にこの手紙が心の支えになることもあります。

 

③新しい土地で仲の良い友達ができるまで、なるべくスキンシップやコミュニケーションをとってあげてください。

新しい土地で一人孤独に感じる時があります。

安心感を与えるためにもなるべく子供とコミュニケーションを図ったり、抱きしめたりしてあげてください。

子供と買物へ出かけたり、遊んであげたりしても良いと思います。

子供がリラックスして自由に発言できるような環境を作ってあげてください。

 

近い距離での引っ越しでも、校区が違うからと転校しなければならない場合もあるため、引っ越しをする時は、学校の校区も検討してください。

また、新しい土地で習い事をして、近所や学校以外の人との関わりを増やしてあげるのも良いと思います。

 

まとめ

小学校低学年の頃に転校しましたが、その時に苦労したのはやはり人間関係の構築です。

未知の環境で人間関係を築くことは、子供にとってかなりの負担となります。

ですが、両親のサポートや環境に慣れていくことで負担に打ち勝つことができます。

そのため、両親は子供が楽しいと思うことを、新しい土地でたくさんさせてあげてください。

お金も労力もたくさんかかりますが、引っ越し先が子供にとっての地元になると思います。