引越しの「お断り見積もり」って何のこと?部屋が汚いのが原因?あなたは大丈夫?
突然ですが、あなたの周りにこんな人は思い浮かびますか?
- 段取りが悪くどんくさい
- 部屋が汚くいつも散らかっている
- すぐ何事にもケチをつけるクレーマー
もし心当たりがあるなら、その人を思い浮かべながらこの記事を読んでみてください。きっと引越し業界の真実に納得がいくことでしょう。
そして、この夏引越しの予定があるなら、ご自身も振り返ってみてくださいね。気をつけないと、あなたの引越しは高額になっているかもしれません……!!
お断り見積もりって何?
さて、タイトルにもありますように、「お断り見積もり」って言葉、ご存じですか?「お断り見積もり」とは、引っ越し業者が、あえて見積もりの金額を高めに提示し、そのお客が自分の会社と契約しなくなるように仕向けるために出す高額な見積もりのことです。
業者側が、このお客さんの引っ越しは、引き受けたくないと思った時に、「うちではできない」と直球で断ってしまうと、クレームになったり、ネットに書き込まれたりなど、トラブルになりかねません。それを避けるために、この金額を出せば、絶対にうちの会社とは契約しないであろうと思われる高額な見積もりを提示して、客側から断るように仕向けるのです。
引っ越し業者は、引っ越しの契約をとりたいもの。それなのになぜ、自ら契約を避けるような高額な見積もりを出すのでしょう?
そもそも見積もりの金額ってどうやって出すの?
引っ越し業者が見積もりを作成するときには、引越し日程の混み具合や、荷物の量、駐車場の位置、エレベーターや通路の状況などから、引っ越しにかかる手間や人件費、運送費を想定し、見積もり金額を計算します。
しかし、実際に訪問して、荷物の状況や通路などの外的状況を確認できない場合には、電話やメールでのやりとりだけで、見積もり金額を算出しなければなりません。
このような場合は、荷物の量や、引っ越しに必要な外的状況を正確に把握することができないので、荷物の量は大目に見積もる。通路が狭い場合に備えて、人員を増員しておくなど、色々なことに余裕を持たせるため、必要以上に高額な見積もりを提示されてしまうのです。
このように、引っ越しに関して、不確定な要素や、あいまいなことが多い場合に、見積もりが高額になる傾向があります。それでも、業者側が引っ越しを引き受ける気でいるならいいのですが、この仕事はやりたくない。と思われてしまった時に、お断り見積もりが提示されてしまいます。
お断り見積もりは、なぜ出されるの?
引っ越し業者が、お断り見積もりを出す、ただ一つの理由。それは、このお客さんの引っ越しは、面倒そう、手間がかかりそうだな。と思ったからです。
引っ越し業者が、面倒そうと思うお客とは、どのような客なのでしょうか?その代表的なものをあげてみましょう。
1.段取りが悪そう
段取りが悪いとは、引っ越し当日、約束の時間に部屋に行くと、荷物を段ボールに積めこむ梱包作業が、全然終わっておらず、予定の時間通りに引っ越しが進まなそうだったり、引っ越し先で、どの部屋にどの荷物を下ろすのかなどが決まっておらず、荷物の搬入が進められなかったりなど、引っ越し作業に、通常より多くの時間や労力がかかりそうだと判断される場合です。
2.部屋が汚い
訪問見積もりの際に、引っ越し前で準備もあるし、部屋が荒れているなんてことはありがちです。しかし、必要なものと、不用品やゴミなどが混ざって放置されているような、いわゆる汚部屋の状態だと、家主がだらしのない人間だと判断され、当日までに梱包が間に合わないのではないか?ゴミの処理が間に合わず、運ぶ荷物が増えるのではないか?などが懸念され、面倒な客と認定されます。
3.クレーマー
引っ越し作業で、物がなくなったり、家具に傷がつけられたりといった、業者側に責任があることは論外ですが、明らかに引っ越し以前に付いていた傷を、あたかも、今回の引っ越しで傷ついたように装い、高額な修理費を請求するといった、俗にいうモンスタークレーマーがいます。
引っ越し作業を行い、それによって得られる利益よりも、高額な修理費を要求されたら、業者的にはマイナスです。費用的に、そこまでいかなくても、クレームに対する謝罪や各種の交渉などで、膨大な手間が発生します。そのような事態を避けるために、細かい注文が多かったり、訪問見積もりや電話での応対が、あまりにも横柄な態度だったりする場合には、クレーマー予備軍として認定されてしまいお断り見積もりの対象となってしまいます。
自分の引越し料金の概算を知っておこう
お断り見積もりの事実を知ったとしても、いざ見積もりをしてもらっても、果たしてそれが異常に高いお断り見積もりなのかどうか分からなければいけませんね?
引越しの経験があるとしても、時期によっても全く金額は違いますし、前回の引越しとは家族の人数や荷物の量が違えば前回の費用は参考にはならないでしょう。
そんな方には、最低限の情報だけで大まかな費用の目安が分かる計算機をご用意しています。業者さんにわざわざ電話しなくてもいい、簡単なツールです。
まとめ
引っ越し業者も人間です。なるべくスムーズに手間をかけずに引っ越し作業を終わらせたいと思っているので、業者側に、引っ越し作業がスムーズに進まない危険性があると判断されてしまうと、お断り見積もりを提示される可能性が上がってしまうのです。
引越し料金を安くしたいとあれこれ調べて奔走しているなら、その前に、上記3つの点・段取りが悪い・部屋が汚い・クレーマー、に当てはまらないかをこっそり振り返ってみてくださいね。引越し料金を安くする第一歩です。