インテリアのコーディネート 失敗しないポイントとは?
出典 http://andcallalilies.tumblr.com/post/106132240498
お部屋のインテリアコーディネートをすることは、そんなに簡単なことではありません。
インテリアは、ドアや窓、壁紙から家具、カーテン・カーペット・カバーなどのファブリック、そして小物類などから成り立っています。それらを決める際には、一つ一つ形やカラーなどを決めていき、最終的に部屋に配置することになるため、実際に部屋に置いてみるとイメージと違った、選び方を失敗してしまったということが起こりうるのです。
では、失敗しないためにはどのようにしたらよいのでしょうか?
インテリアコーディネーターに相談する
まず手っ取り早いのは、インテリアの専門家であるインテリアコーディネーターに相談することです。
●インテリアコーディネーターとは
インテリアコーディネーターは、家具の配置の仕方から、カーテン・カーペット・ソファーなどのカラーコーディネート、部屋全体をお客さんのイメージや好みに近づけるように提案する専門家です。
また、部屋全体をイメージに近づけたり、統一感のある部屋にするだけではなく、使い勝手の良い部屋にするために、配置を考えたり、お客さんのライフスタイルに合った形に提案してくれます。
さらに、将来のライフスタイルの変化の事も配慮し、間取り変更や間仕切りなどができるように提案してくれます。
●インテリアコーディネーターが押さえているポイントとは
専門知識をもったインテリアコーディネーターだからこそ、ポイントをしっかりつかみ失敗のない提案ができるのです。そんなインテリコーディネーターは、コーディネートするにあたって、いくつかのポイントを押さえた提案をしています。
では、インテリアコーディネーターが失敗しないために行う、コーディネートのポイントとはどんなものでしょう。
1.部屋のイメージを決める
まず一つ目は、どんな部屋にしたいのか、どんな空間が好みなのかのイメージを把握して、そのイメージにより近づけることです。家具やファブリックなどを決めるにあたって、漠然としたイメージしか持っていないと、実際に配置した時に必ずズレがでてきます。事前に
- どんなイメージで、
- どんな色合いの部屋で、
- どんな印象の部屋にしたいのか
を決めておくことが大切です。
ただイメージと言っても、お客さんとインテリアコーディネーターが持つイメージは、少なからず異なります。例えば一言で、ナチュラルで温かいイメージの部屋にしたいと思っていても、双方が思い描くイメージは全く同じではありません。その際には、お客さんのイメージに近づけるために、パースを描いたり写真を見せたり、モデルルームやショールームなどで見てもらって、思い描くイメージを掴むことをするのです。
お客さんの普段のライフスタイルや、好みの色やデザインなどを聞き出すことも、イメージに近づける方法になります。特に女性は、シンプルな物が好きだったり、可愛いものが好きだったり、好みが洋服や持ち物や家の雰囲気に出ている場合があります。
まずは自分自身を見つめ直しよく知りましょう。そして参考となる写真などを探してみましょう。以下の細かいポイントを見ていく時にも、必ずこのイメージ写真に戻ってはみ出していないか考えて見て下さい。
2.色や形、質感を決める
だいたいのイメージがつかめたら、色や形・質感を決めることです。
●色を決める
色には非常にたくさんの種類があります。例えば、お客さんがグリーンを基調にした部屋にしたいと言っても、グリーンにもいろいろなグリーンがあります。色には明るさを決める明度や色相、鮮やかさを決める彩度があります。そのそれぞれの度合いによって、同じ色を使用しても印象が変わってきます。グリーンでも明るいグリーンもあれば、くすんだグリーンもあります。色に関しても、双方のイメージが違ったということが起こりうることです。
ですので、考えていた色の違いで失敗しないためにも、実物や色見本で確認することが大切です。また見本に関しても、小さいサンプルでは実物と色の見え方が異なるため、できるだけ大きなサンプルで確認することが大切です。見え方の特徴として、小さな見本で見るより、実物の方が色は薄く明るく見えます。これも事前に配慮した上で、カラーを決めなければなりません。
ですので、まずイメージする色見本を探してみることから始めてみましょう。
●形を決める
またイメージは、色だけでなく形や質感でも変わってきます。例えば、丸みを帯びたテーブルは、優しく柔らかな温かい印象になりますが、角ばったテーブルはシャープでクールな印象になります。
角ばった感じか丸い感じ、大きく形のイメージを決めて統一するようにします。
●質感を決める
質感に関しても同じことで、光沢のあるものは華やかに見えたり、マットなものは落ち着いた印象になったりします。
意外と穴ですが質感がばらばらでも上手くいきません。質感の統一にも注意しましょう。
3.家具の大きさと配置を考える
二つ目は、家具などの大きさや配置の仕方です。
●置くスペースを測る
家具を決めるときは、家具屋さんやインテリアショップで決めるため、店で見た時と家に置いたときでは、大きさが異なって見えたという事がよくあります。
家具を買う時は必ず、部屋のサイズと家具のサイズを考えて、どのくらいの大きさの家具を置いたら、どれくらい通路や作業スペースなどが取れるかを把握しておくことが大事です。
●高さを測る
また大きさだけでなく家具の高さも重要です。特に狭い部屋に背の高い家具をおいてしまうと、圧迫感があって部屋が狭く見えます。
なるべく背の低い家具を置けば、部屋は広く見えます。家具の配置も大切で、ただ広くスペースができれば良いというわけではなく、生活するうえでの作業動線などを考え、使い勝手のよい配置の仕方が大切です。
4.色の配置を考える
●大きい部分には明るい色を
三つ目は色の配置の仕方ですが、特に狭い部屋の場合は、床や壁・天井など面積の大きい部分には、できるだけ明るい色や白を使うと膨張してみえるため、部屋が広く見えます。
●上に行くほど明るい色を
また、床・壁・天井の色を替える場合は、上に行くほど明るい色にします。言い換えれば、床が一番濃く、壁は床より明るく、天井は壁よりさらに明るくすると、部屋が広く見えると言われています。
大きな面積を占めるところは、部屋全体のイメージが決まってしまうところになるため、色選びの際は重要になってきます。
5.色の数を限定する
最後は、色の数をあまり使わないということです。部屋を構成するものが多くなればなるほど、色の数も増えがちになります。色の数が増えていまうと、どうしてもごちゃごちゃした印象になりがちで、統一感にかけてしまいます。
色は多くても4~5色くらいまでにはまとめた方が統一感がでます。色が増えそうな時は、壁などと同じ色にしたり、色の明るさや鮮やかさは違っても同系色でまとめると、統一感が出てまとまったイメージになります。
このようにお部屋をコーディネートするにあたっては、いくつかのポイントをしっかり掴んでおけば、失敗することなく好みにあった部屋に近づけることができるのです。ひとつずつ確認してみて下さい。