これから生まれる赤ちゃんと一緒に安心して住めるマンションの選び方
まず初めに妊娠中の方おめでとうございます。もうすぐ赤ちゃんとの楽しい生活が始まりますね。みなさんの中には、出産を前に引越しを計画している方もいらっしゃるのでは?子どもが少し大きくなってからでも家族みんなで快適に住める家はどんなところか、まだ生まれてもいない我が子の成長など想像もつかないでしょう。
今回はマンション選びに迷っているママのみなさんに、これから生まれる赤ちゃんと安心して過ごせるマンション選びのポイントについて、私の経験をもとに紹介します。
建物の構造をチェックしよう
産まれたての赤ちゃんは、昼夜問わずにお腹が空くと泣きはじめます。しばらくすると今度は夜泣きが始まります。壁の薄いマンションに住んでしまうと、泣いている声に苦情を言ってくる人も出てくるのはよくあることです。そもそも赤ちゃんは泣く事が仕事ですし泣いて当然なのです。しかし事実なかなか赤の他人の理解を得ることは難しいのです。
当然のことながら苦情を言われてしまうと、そのマンションには住みづらくなりますよね。そして初めての育児で手いっぱいな中、更に泣き声による苦情なんてことになると、ママには大変な負担となってしまうことでしょう。
赤ちゃんの声は、成長すればする程体力がついてきて大きくなっていきます。その為引っ越し前から少しずつでも対策を取っておくことをおすすめします。
では具体的な構造としては、どうようなものがあるでしょうか?マンションの種類別で見てみましょう。
●コーポ、ハイツ
コーポやハイツは家賃も安くて手頃で、築年数が浅ければ綺麗なところも多いですね。
そして敷金や礼金も大変安く設定している所が多いので、入居時に入りやすいという特徴があります。
しかし構造が木造であることや、軽量鉄骨構造(軽量であるだけで鉄骨の為Sと記載されている場合もあります)なので、ひどい場合は夜中に隣の家のいびきまでもが聞こえてきます。
となると赤ちゃんの泣き声は丸聞こえとなります。もちろん生活音も気にしなくてはいけません。
普段生活する上での足音や、扉の開け閉めの音など、気になる点が必ず出てきます。
今から子育てが始まる家庭に、このような構造の物件はオススメできません。
●マンション
マンションは主に鉄骨(S)、鉄筋コンクリート(RC)、鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)の三種類になります。
おそらく賃貸情報の構造欄を見ると、SやRCなどアルファベットで記載されていることでしょう。
壁の作りにより音の聞こえやすいマンションもありますが、主に防音性の高い構造は、鉄筋コンクリートと、鉄骨鉄筋コンクリートになります。
これから自宅を探される方は、このどちらかで探すと良いでしょう。
階数をチェックしよう
マンションの低層階は、あまり人気が無いイメージではありませんか?やはり防犯の面では心配が絶えないことと思います。しかし幼い子どもがいる家庭では、実はマンションの1階が大人気なのです。実際に賃貸物件を取り扱っている店舗へ相談に行くと、同じことを言われることでしょう。
1階が人気な理由は、
- こどもがベランダへ出ても転落することが無い。
- こどもが走りまわっても、音が下に響かない。
- 1階のみベランダが広くなっているマンションが多いので、夏はプールなどをして遊ぶことができる。
主にこの3点です。
防犯の面だけで言うと、確かに心配になるかもしれません。
しかし空き巣が入るのは、意外と最上階でも同じ確率であると言われていることを、ご存知でしょうか?
主に低層階へ入る空き巣は初心者が多く、ベテランは7階建てのような高層階マンションであっても、一番上の階に侵入するのだそうです。
そして一戸建てであれば、必ず一階は存在しますよね。
地域などにより防犯性への比重は異なると思いますが、あまり神経質になりすぎなくてもこの辺りは良いのでは?という気持ちもあります。
ネットに公開されている情報が必ずしも最新とは限りません。何階が借りられるのか、1階は空いているか、要チェックです。
防犯システムをチェック
防犯の話が出ましたので防犯の視点でもマンション選びを考えてみましょう。我が家では、夫が毎日残業で帰宅が遅く、赤ちゃんと二人になることが多かったので、防犯面を徹底的に確認してから、引っ越しを決めました。しかし不動産会社の人に聞くと、防犯面が頭から抜けてしまっている人は意外と多いとの情報を頂きました。
マンションが設置している防犯システムの多くが、
- 1階玄関口のオートロック
- 非常階段口に施錠タイプの扉
- 防犯カメラ(1階・エレベーター内・自宅階の廊下)
- 警報を鳴らすと、警備会社へ連絡がいく
このような内容です。しかしこの1部しか行われていないマンションもあります。
以下にそれぞれの防犯システムの必要性について私が感じることを書くので、どのシステムを重視して選ぶか参考にしてください。
●オートロック
まず1階玄関口のオートロックですが、賃貸マンションの場合、管理人が在住していても、兼務で行なっている場合もあり、不在も多いのです。その為、清掃の人が入って来られるように、住民のみが知ることのできる、ロック解除パスワードを設定しています。
しかしこのパスワード、遊びに来る子供たちはほとんど知っているので、こどもの出入りが多いマンションの場合、ほとんど意味を成しません。
●非常口の施錠
次に非常口の扉の施錠ですが、非常口は裏手にある為、これは無いと怖いですね。
玄関口をオートロックしているマンションで、この部分の施錠を行なっていないマンションはほとんどありませんので、この部分に関してはあまり気にすることはありません。
●防犯カメラ
次に防犯カメラです。最近は物騒な事が多く、以前ストーキングされていた経験を持つ私にとって、この防犯カメラ(特にエレベータ内)の存在はとても大きな存在です。実際には角度的に顔が映らなくて、人物までは特定できなかったものの、おおよその人物像は特定できましたし、誰かもわからない不安からは解放されました。
そして賃貸マンション内では、すぐに引っ越しが行なわれてしまい、隣にどんな人が住んでいるかの把握が難しいので、その面でも安心できます。
●警報を鳴らすと警備会社へ連絡がいく
あと警備会社へボタン一つで連絡できることも、大きなポイントです。実際に誰かが部屋に侵入してきた場合は、そんなボタンを押す余裕はありませんが、産後にフラつきがひどくなった場合などでも、一人の時間も少し安心できるようになります。
これから生まれてくる赤ちゃんと安心して暮らせるマンションのイメージがつきましたか?気に入った物件があったら、構造、階数、防犯システムのポイントで一歩踏み込んでチェックしてみてください。