引越しコラム column

妊婦さんの引越し、準備・片付け 気をつけるポイントとは?


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妊娠中だからといっても、関係なく引っ越しをしなければいけないこともありますよね。引っ越しは心にとっても身体にとっても大きな負担です。妊婦さんは自分の体調のコントロールだけでも難しいのに引っ越しが重なると大変です。

特に妊娠初期は流産の可能性が高く、妊婦さんの12〜13人に1人が流産する確率だと言われており、決して珍しくないのです。用心しなければいけません。

妊娠中に引越しをするときは、まず自分と赤ちゃんの体調を優先にして、頑張り過ぎないように気をつけましょう。ここでは、引越しにおいて妊婦さんが気をつけるべきことをまとめました。心配症なタイプの方は、気にし過ぎることで逆にストレスが大きくなります。以下のポイントだけ押さえておきましょう。

 

重いものは持たない

まずは、重いものはできるだけ持たないということです。重いものを持つのが何故よくないかというと、腹圧がかかるからです。腹圧がかかると子宮に刺激を与え、子宮が収縮します。収縮するというのは子宮内の赤ちゃんを押し出そうとしていることで、流産に繋がる危険性があります。

重いものといっても一概に何kgならいいとは言えません。自分のお腹の張り具合をよくみながら調整しましょう。危険信号は出血です。出血があったらすぐ休むようにして、出血が止まらなかったり増えるようならすぐに産婦人科に連絡しましょう。

 

引越しに関する手続きは一度に済ませる

引越しというと各種手続きが面倒な仕事ですよね。ただでさえストレスなので、妊婦さんはできるだけストレスに感じない方法で進めるべきです。

まずは、何度も足を運ばないように効率よく回ることです。そして、日にちには余裕を持って焦りを感じないことです。

手続きの種類は、引越しの1ヶ月前、1〜2週間前、引越し後、の3種類に分けることができます。それぞれのタームで考えて計画を立てましょう。

引越し手続きについてはこちらで詳しく説明しています。

➡ 引越し手続き便利ガイド チェックリストと詳細解説!

実はストレスが妊婦と胎児に与える影響ははっきりとした研究結果として明らかになっていませんが、可能性として、子宮への血流不足による赤ちゃんの低栄養が危惧されています。十分な酸素と栄養を赤ちゃんに届けるために、気楽に手続きを進められるようにしましょう。

妊娠中は適度な運動も必要です。ゆっくりと散歩をするつもりで、気候の良い日を選び市役所・区役所に出かけてみましょう。余裕があると妊婦向けの行政サービス情報も目に入ってくるかも。

 

引越し業者は一括見積もりで決める

引越し業者も決めるのは難しい課題です。どこがいいのか、知り合いの紹介でもなければ全く見当もつかないところです。

そこで便利なのは一括見積もりサービスを使うことです。コンピューターが200社以上の引越業者から、あなたの条件に合う業者さんを5〜8社程度に絞り込んで、見積もりまで出してくれます。

妊婦さんの中にはパソコン画面を見ていると気分が悪くなる、吐いてしまうという方もいます。眼精疲労からくる症状が疑われます。問題なければいいのですが、ギラギラした引越業者のホームページを見比べるのは負担になります。

一括見積もりができたらあとは簡単。5〜8社の中で気になる2〜3社に訪問見積もりを依頼します。このときポイントは、2〜3社を同じ日の、連続した時間に約束することです。そうすることで、契約するまで帰らないようなしつこい業者さん対策になりますし、家にいて準備しておくのも最短の時間で済みます。

 

大きな不用品の処分は引き取りサービスを

引越しで侮れないのは不用品の処分です。驚くほどゴミが出てゴミの処分に疲れてしまいます。そこで捨て方には工夫が必要になります。

先ほど重いものを持たないという注意を述べましたが、これも選ぶサービスによって自分で粗大ごみを処理場や収集場所に運ばなければいけないパターンもあります。行政のサービスがそうです。

また、粗大ごみは収集する日にちが月に1回なんてことも当然のようにあるので、うっかりしていると自分に合うサービスを選べないこともあります。

不要品の処分は1ヶ月前のかなり早い段階から動いた方がいいでしょう。妊婦さんにおすすめなのは引き取りに来てくれる業者です。

・不用品回収業者さん(ゴミとして持っていくだけ)
・訪問リサイクル業者さん(売り物として家まで買い取りに来てくれる)

まだ売れそうかどうかで、どちらに連絡するか決めてください。

 

引越しの自分の移動をあなどらない

荷物が片付き、荷造りをして引越しになりますが、移動手段にも気を付けたほうがいいです。車で移動するなら、ただ乗っているというだけでも体にはかなりの負担になるからです。引越し先が遠いのであれば注意が必要です。

走行中の揺れや発進・停止の揺れに耐えるには、意外と腹圧がかかっています。長時間になると子宮の収縮を促すことにつながりかねません。途中は頻繁に休憩をとるように家族にも協力を依頼しましょう。

また、つわり中の方は車酔いも拍車をかけるでしょう。コンディションが悪い時期なら電車に変えたり、自分だけ別日に移動というのも当然ありです。

いつどれだけの距離を移動するかは事前に主治医に伝えて、注意事項を聞いておくことをおすすめします。

 

引越しの片付けで注意すること

また無事に引っ越せたとしても、そこから先も忙しいことには違いありません。ご主人やご両親が手伝ってくれたとしても妊婦さんの体の負担は大きいものです。みんなが働いているから自分も動かなくてはいけないとは思わないほうがいいです

たとえば高いところにあるものは無理してとらなくていいです。重いものを引きずることもしなくていいです。それで作業が進まなくても「大丈夫」「仕方がない」と思って下さい。

もう一つ気をつけてほしいのは、暑い時期だから大丈夫だろうと、裸足でフローリングを歩くということはついやってしまうことです。子宮を冷やしてしまいまうので注意しましょう。さらには冷たいものをごくごく飲んでしまうということも体を冷やしてしまうことになるので、避けたいことです

そのときは動いているので大丈夫と思っても、それからしばらくして症状が出ることもあります。片付けが遅れたことはあとでいくらでも取り返しがつきますが、妊婦さんに体調が悪くなっては取り返しがつかないことになるかもしれません。このときばかりは自分を甘やかしましょう。

 

まとめ

妊婦さんが引越しをするなら、このようなポイントに注意していきましょう。手伝ってくれる人がいるなら、誰にだって甘えていいですし、楽ができるサービスがあるなら使えばいいのです。頑張り屋さんの妊婦さんは、いつもとは考え方を変えて気をつけていきましょう。引越し、頑張ってください。