引越しコラム column

引越しするなら知っておきたい凶方位の知識


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春や秋になると、人事異動や進学などで転居をする人も多くなる季節です。引越しをするときには、家賃や部屋の間取り、立地条件や地域の雰囲気が気になります。占いを信じる人のなかには、引越し先の方位がとても気になる方もいます。風水の凶方位は、凶とされる方位がその年ごとに変わってくるという特徴があります。そのため、去年の時点では、そんなに悪い方位ではなかったのに、今年に入ると凶方位になっている場合もあります。また、年だけでなく月や日によっても吉凶の方位は変わってきますので、注意が必要です。

本格的に方位を気にするのであれば、風水の専門家に診断してもらうのも一つの方法です。最近は、電話やメールなどで家相を診断してくれるサービスもあります。占い総合サイトでは、引越しを考えている人向けの方位を調べてくれる占術師もいますので、ネットで探すのも便利です。

 

風水の方位に関する知識は、とても複雑なため、気にしはじめるときりがない場合もあります。しかし、基本的にどの時期に引っ越ししても避けたほうがよい凶方位は存在しています。それは、北と北西、南東の3つです。

特に北は、北枕という死人にまつわる方角でもあるため、避けたほうがよいとされています。また、結婚や同棲などで、男性と一緒に住む場合は、ガスコンロが北や北西に置いてある間取りの部屋は避けたほうがよいです。これは、ガスコンロが北や北西にあると、夫や恋人の仕事運を燃やしてしまうといわれているからです。

また、方位に関係なく以前住んでいた人に事故やトラブルがなかったかも調査しておいたほうがよいです。部屋によっては、短期間で人が引っ越していく物件がありますが、その場合は避けたほうがよいです。人が長く住まない場所は、その土地自体が何か悪いエネルギーのたまり場であることが多いからです。

 

凶方位としては、鬼門にトイレや風呂場などの水回りや玄関がある家には引越しをしないほうがよいとされています。鬼門とは、住む家の中心から北東方位を「鬼門」と呼び、南西方位を「裏鬼門」と風水の世界では呼んでいます。この鬼門と裏鬼門を昔から陰や陽の切り替わる場所といわれてきており、この鬼門と裏鬼門を結ぶライン上には、悪い気が貯まりやすいといわれているためです。

 

凶方位には、いくつか種類がありますが、その中でも「五黄殺」と「暗剣殺」が方位の中でも最も凶の力が強い方位とされています。この2つの方位だけでも避けて引越し先を考えるのもひとつの方法です。「五黄殺」は病気や人間関係のトラブルなどに遭いやすい方位で、生まれた時期に関係なくすべての人の共通の凶方位になります。この方位に引越しをすると自分の運勢を大きく低下させるといわれています。また、自分が原因で災いを受けやすい方角でもあるため、旅行なども避けた方がよいです。

この方位に引越ししてしまった場合は、なるべく吉方位に出かけるように心がけるとよいです。「暗剣殺」は、「五黄殺」と同じく、誰に対しても強い悪影響を与える方位です。「暗剣殺」は、他人から災いの種をもたらされるといわれており、事故などの突発的なトラブルに見舞われることが多い方角です。この2つ以外にも凶を意味する方位はあり「本命殺」や「本命的殺」などがあります。

 

しかし、急な転勤などで十分に家を探す時間がないときなどは、風水で運気の良い間取りや方位の家を見つけるのは難しいです。また、引越しをしたから、借りた家が凶方位だったことに気がつくこともあります。その場合は、部屋や方位の悪影響をなるべく受けずに、運気を上げる方法があります。

まず、大事なのは掃除を徹底的に行うことです。たとえ、風水で運気のよい部屋に住んでいても掃除を怠ると、部屋の運気が低下するといわれています。掃除をするときには、水拭きであれば、水に塩を少し混ぜるとお清めの効果もあります。次に風通しをよくするのも大切です。起床したらこまめに窓を開ける習慣をつけたほうがよいです。部屋の空気の停滞は、そのまま住んでいる人の運気の停滞になるため、換気はこまめに行うのが大事です。トイレや風呂場に窓がない場合は、換気扇をつけるなどして、気をつけます。

部屋の明るさも運気に影響しますので、日当たりが悪い部屋には、間接照明をつけるなどして、なるべく暗いならないように工夫します。部屋に置くと、運気のアップに効果的なものとしては、盛り塩、生花や観葉植物、水晶などがあります。塩が清めの効果がとても高いため、水回りや部屋の気になるところに盛り塩として置いておくとかなり効果があります。盛り塩は、週に1回ぐらいのペースで新しくものと交換するのがベストです。生花や観葉植物などの生命が宿っているものを部屋に置くと、欠けている運気を補うことができます。花は、1輪でも大丈夫ですので、こまめに飾ることが大切です。部屋の運気が悪い場合は花や観葉植物が枯れやすいという特徴があります。

花や植物を飾るときの注意点としては、枯れた場合はすぐに新しいものにかえるのが大事です。枯れた花や植物をそのままにしておくと、かえって運気が下がることがあります。また、ドライフラワーは風水では「死」をイメージするものであるため、避けたほうがよいです。ちなみに造花も生きた花ではないため、運気アップには効果がありません。水晶は、パワーストーンでも有名な石ですが、部屋の運気にも効果があります。凶の方角に引越しをすることになったときに当日できる運気アップの方法もあります。

 

引越し先の方位の影響は、転居してきたその日から運勢に影響があるといわれています。しかし、その土地に来る前に凶の方位の影響を少なくする方法があります。まず、引っ越しする当日に自分にとって吉方位にある神社にお参りします。この方法は、凶の方角に引っ越ししたり、旅行に行くときにできる運気を下げない唯一の方法といわれています。