引っ越しで気づいた恋心と、私の恋の成長記録
私が幼い頃は両親の仕事の都合で、引っ越しを繰り返していました。いわゆる転勤族というものでした。
幼い私は、何がどうなっているやら、知らない間に県を転々としていたので、同じ場所に何年もいたという記憶すら怪しいくらいでした。
しかし、だんだん歳を取り、小学二年生頃ぐらいの記憶になると、うっすらとあの頃の記憶が思い出されます。
気になる男の子
小学二年生の頃の私は、かなり活発で陽気でした。
勉強は苦手だけれども、運動も遊ぶことも大好きで休み時間になると友達と一緒に校庭に一目散に駆け出して、いつも先生に怒られていました。
そんなおてんばな私でしたが、気になる男の子がいました。同じクラスの頭の良い男の子でした。
見た目はいかにも優等生という感じで、とても賢くそして優しい男の子でした。
私はいつもその男の子に勉強などでバカにされていたので、嫌われているのかな…と思っていましたが、私も負けじと言い返したり、知らない間に一緒に遊んでいたりと、何かと一緒にいたことを考えると互いに意識していたのかなと思います。
実は両思い!?
私は確実にその男の子が好きでした。自分に無いものを沢山持っていて、純粋に尊敬をしていました。
けれど、幼かったのでお互いに好きだということを伝えませんでした。
今思えば幸せな両想いだったなと思い出すたびにほろ苦くまた幸せな気持ちになります。
そして、その男の子と仲良く卒業できるかと思っていた矢先、私の引越しが決まってしまい、この男の子と出会った土地から離れてしまうことになったのですが、結局最後まで私は気持ちを伝えずじまいでした。
しかし、こっそりとその男の子に手紙を書いていたのは確かでした。
でも、小学二年生の私にはその恋心が詰まった手紙を渡す勇気がありませんでした。
恋のキューピッド
引っ越ししてからちょっぴり、渡しておけばよかったのかな…なんて後悔することもありました。
けれど、今大人になって思うことは引っ越しという大きな転機があったからこそ、手紙を書こうという意思が湧いたし、彼のことが好きだったんだな、気持ちを伝えた方がよかったのかな…など自分に対し、沢山のことに気づくことができました。
それを考えると、引っ越しをしたからこそ、私の恋の成長をさせてくれたキューピットなのかなと思います。