引越しコラム column

保育園転園で見た子供の順応力


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子供が2歳の時、隣の市へ引越しをすることになりました。

子供は”引越し”という言葉はあまりわかっていませんでしたが、
「新しいおうちに行くんだよ」「○○のお部屋もあるよ」と伝えると嬉しそうにしていました。

 

転園前はやっぱり不安

引越しは10月予定で、引越し前の保育園には7月の時点で秋に引越しをする旨を伝えました。
子供自身も「新しいおうちにいくの!」「ピンクの屋根なの!」と先生に言っていたようです。
(実際にはピンクの屋根ではなかったのですが・・・)

保育園は1歳の4月から通った認可保育園で、子供のアレルギー対応などとてもお世話になっていました。
1年半通い、保育園が大好きで仲の良い友達もできてきたところだったので、保育園を変わらなければならないことに不安もありました。

でも同じ保育園に通う子のママからは「子供は意外とすぐなじむから大丈夫。大人の方が大変だよ」と言われました。
今考えるとそうかもしれないと思いますが、その時はやはり不安な気持ちの方が強かったです。

 

転園前の思い出づくり

8月下旬頃になり、具体的に引越し日を決める必要がでてきました。
その時、一番に考えたのは10月にある保育園の運動会に出させてあげたい、ということでした。
その保育園では例年9月頃からダンスやかけっこの練習を始めます。
せっかく練習したのにそれを披露できないまま引っ越すのはやはりかわいそうですし、みんなと一緒に何かをやる事は良い思い出にもなると思いました。
そこで、念のため保育園の担任の先生に運動会の予定と予備日を確認し、その後の日を引越し日に選びました。

運動会の日は子供もみんなと一緒にダンスやかけっこをして、元気に過ごしました。
当日は、普段お迎えの時間が合わず、あまり顔を合わせないママなどもいるため、引越しの予定を伝えることができ、挨拶もできたので良かったです。

保育園の最後の日は、私は仕事を休んで引越し準備をしていたので、いつもより早めに迎えにいきました。
すると娘はお姫様のようなドレスを着ていて、どうやらお別れ会のようなものをしてもらっていたようでした。
普段は延長保育の時間で人数もかなり少ない時間のお迎えだったのですが、まだほとんどの子供たちが残っている時で、「○○ちゃーん、ばいばーい」「元気でね~」と子供たちが口々に声をかけてくれました。
おそらく、「これでお別れ」ということを理解していたわけではないと思うのですが、先生によると朝からみんななんとなく雰囲気が違った、と言っていました。子供なりに何かを感じていたのかもしれません。

 

新しい保育園での順応

引越し後、新しい保育園に行き始めたのですが、やはり子供はある程度順応力があるのか、新しい保育園にもすぐになじみ、元気に通うようになりました。
元々初めての病児保育などに行っても、それほど物怖じせずすぐに遊び始めるような性格だったことも大きいかもしれません。
それでも、突然何の前触れもなく「○○先生に会いたいんだよー」と前の保育園の先生の名前を口にすることがしばらくの間は続きました。
私はいつも「そうだね。会いたいね」としか答えられませんでした。
引越して2ヶ月くらい経った頃に、やっと前の保育園のことは口にしなくなりました。

以前の保育園には、子供が七五三の衣装を着て写った年賀状を送り、引越し先でも元気でやっていますと書きました。
数ヶ月後、保育園から手紙が届き、運動会のときの写真を送っていただきました。
子供に写真を見せたところ、うっすら記憶はあるようでしたが、先生やお友達の名前は忘れてしまっていました。
新しい生活の中で、少しずつ記憶も薄れていったようです。

 

まとめ

子供もおそらく新しい場所に対して不安はあったと思いますが、夫や私が「新しい保育園楽しみだね」「新しいお友達がいっぱいできるといいね」と前向きに伝えていたことも少しは効果があったかのかな、と思っています。