制服時代の彼に幸せの報告ができるように
大人に成りかけている高校生時代って、なぜだか妙に恋愛に憧れたりしてしまって、ささいなことにまで盛り上がったものですね。
その時期の出来事というものは、ちょっとしたエピソードであっても本人にとっては印象深いものだったり、どうしても忘れられない存在になっていたりします。
思春期というものは「箸が転んでもおかしい年頃」と言われる通り、恋愛以外のことでもなんでもかんでもおかしくて楽しかった覚えが、自分にもあります。
今回は、ふとしたことをきっかけに、高校時代の淡い思い出を思い出した方のエピソードをご紹介します。
友人が貸してくれたDVDを観賞しようとリビングに入ると、旦那が先にDVDプレーヤーを占領していた。仕方がないので寝室に向かい、クローゼットの奥から引っ越し以来ずっと使っていなかったノートパソコンを引っ張り出してきた。ベットで寝転んでゆっくりノートパソコンでDVD観賞をするためだ。
高校時代の恋の思い出
するとノートパソコンから、ずいぶん前にみた「冬のソナタ」のDVDが出てきた。もう10年以上も前に流行したもの…懐かしすぎて思わず借りたDVDではなく、その冬ソナを再生をしてしまった。
制服姿の主人公達をみていると、思わず自分の高校時代の思い出がよみがえる。冬ソナの主人公達のような大恋愛ではないけれど、私にも1つや2つくらい学生時代のほろ苦く甘酸っぱい思い出はある。
学生服で自転車に乗ってアチコチに出かけて行った、かわいらしく初々しい制服デート。目があうだけで頬をあからめ、自転車の二人乗りで彼の腰に手を回すのにドキドキした。学校から駅まで送ってもらったり、川原を一緒に散歩したりが主なデートコースだった。試験前にノートを借りて、彼の字や落書きにキュンとなった。
そんなことを思い出しながら、私はうたた寝をしてしまったらしい。夢の中では制服姿の彼が自転車をおしながら、笑顔で私に向かって手を振ってくれていた。目覚めた時、切なく心地良いドキドキに包まれていた。
いつか幸せの報告ができるように__
彼とは卒業後の進学先が離れていた為何となく疎遠になって行き、別れてしまってそのままだ。どんな大人に成長したのだろう。元気にしているだろうか。素敵なパパになり温かな家庭を作っていることを想像した。幸せに暮らしているといいな。思わず彼の幸せを祈った。
彼は地元で就職して、今も地元にいるはずだ。私は引っ越しして、県外で生活している。私も一応結婚して家庭を持った。今はお互いアラフォーのおじさんおばさんだが、毎日頑張って暮らして行こうと思った。いつか偶然町で出会えた時に、お互いの幸せの報告ができるように。
今回紹介したエピソードは、夢の中で思い出の彼に再び会ったというロマンチックなお話でした。
きっと、似たような経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。
過去のことを思い出す時、それと同時に思い出の場所も思い出すことが多いですよね。
そんな時は懐かしい場所を再び訪れてみたくなるものです。
また、これからの未来の素敵な思い出作りのためにも素敵なところに住んでいきたいですね。