遠距離恋愛で終わりになるとは限らない
学校や仕事上の事情で別の土地へ引っ越さなくてはならないという時、家族や友人、パートナーと一緒に引っ越せる機会というものは少ないですね。
一人暮らしを始めたり、単身赴任をしたり、遠距離恋愛になったり。それまでに共に過ごしていた期間が長いほど、距離が離れることに対して不安になったり、寂しくなったりしてしまいがちです。
今回は「引っ越しを機に遠距離となってしまった」というエピソードをご紹介します。
送り出してくれたはずが?!
新社会人になるときのこと。
大学時代から付き合っていた相手と離ればなれになることになった。
相手は京都に残り、わたしは名古屋に行かなくてはならない。
仕事だからとはいえ、淋しいものだった。相手はまだ学生だったから、仕方がないことではあるのだけれども。
引っ越しの作業は手伝ってもらった。
学生時代を一緒に過ごした部屋を去るのはつらかったが、
新天地に向けての門出だからといって、明るく振る舞ってくれたのを覚えている。これはすごくありがたかった。
それに春休みを利用して、引越し先にもスグ来てくれた。
というか、バイクで京都から名古屋に向かったわたしを電車で追い抜いて、引越し先で迎えてくれたのだった。
二人とも不安だったから、このやさしさは身に沁みた。引っ越し先で、一緒にアパートの部屋を整える作業もできたのも楽しかった。
まだ部屋の照明も買っていなくて、日が暮れてきたときに慌てて近くの電気屋に駆け込んだり。
何もかもが新しい環境になるときに、最初の夜を一緒に過ごせたのはとってもいい思い出になった。
遠距離恋愛になるとはいっても、そこまで離れているわけでもない。
会いに行こうと思えばいける距離なんだから、そんなに心配することもないんだなと思えたのは、この引越し手伝いがあったからだろう。一回行き来してしまえば、そんなに大した距離でもないのだなと実感できたのだった。
とはいえ、仕事もはじまるし、大学もはじまる。そこまで長く滞在できるわけじゃない。相手が帰るときはもちろん淋しかった
けど、むしろそれが二人の気持ちを確かめる機会にもなっていたと思う。お互い、名残を惜しんでいた。
とにかく連絡を取り合うこと
それからは、なるべく毎日連絡を取り合う日々になっていった。
わたしの方が忙しかったので、早めにSkypeを導入して、長電話とチャットができる体制を築いておいた。ハンズフリーで会話できるように機器も整えた。これが長続きする秘訣になったと思う。
違う環境になるのだから、それぞれの環境のことをしっかり話して共有しておくことが大切になる。それはわかっていたから、
仕事から帰ってきたら、とにかく電話して話したのだ。相手もその気持ちをわかってくれて、長電話に付き合ってくれた。
お陰で、それから1年以上付き合い続けることができた。
最終的には、色々な事情が重なって別れることになったのだけど、遠距離になるからといって、終わりになるわけじゃないのだな、と思えた経験だった。
まとめ
以上、今回は「引っ越しと遠距離」についてのエピソードでした。
やはり物理的な距離があったとしても、連絡をこまめに取ったりするなどの努力をすることで気持ち的な距離は離れにくくなるようですね。幸いにも現代はSNSもたくさんの種類がありますし、電話代などを気にすることなく長話やテレビ電話ができます。そう考えてみると、少しは前の時代よりか長距離恋愛というものをしやすい環境が整っていると言えます。
パートナーと離れたくなくて引っ越しを迷っている人もいるかもしれませんが、その後の行方は努力と運しだいですから、思い切って引っ越してみるのもアリかもしれませんよ。