引越しコラム column

引越作業中の思いがけない出会い


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引越しモアに新たな引越し恋愛体験談が寄せられました。

今回のストーリーは引越し作業中に起こった出会いについて。

さて、どんな出会いがあったのでしょうか。見ていきましょう。

不用な物は処分!

転勤が多い職場なので、三年に一度は引っ越しをしています。

最初の頃は女性一人の引っ越しに不安を感じたり、家具や家電など一人では動かせないものの処分に途方に暮れたりしたものですが、今では「一人でどこへでも行ってやる」というくらいたくましくなれました。

 

私が引っ越しの度に心がけているのは、不用品の処分です。

服や書籍など「あったら着たり読んだりするかもしれないけど、今のところ必要ない」という要・不要の境界線にいるものは捨てることにしています。

なので、荷物の量は毎回ほとんど変わりません。

人間、長く生きれば生きるほど抱える荷物の量も増えていくものだと聞きますが、私の場合はいつでも身軽に動けるという人生にあこがれを持っているので荷物は極力増やさないようにしています。

 

裁縫箱の中のネックレス

そんな私ですが、前回の引越し作業中に棚の奥、裁縫箱の中から思いがけないものを発見しました。

それは別れた恋人からもらったネックレスでした。

その恋人と付き合っていたのは、前の前の転勤先にいた頃だったので、私のこれまでの習性からするととっくの昔に処分していておかしくない代物でした。

チャンスは二度もあったのですから。

当時の私の気持ちを思いだしてみると、おそらく最初のチャンスでは思い切りがつかなかったのでしょう。

彼に対して未練もあったかもしれません。

なので、ごみ袋に投げかけた手を止めて荷物の中に入れたのだと思います。

でも目につくのは嫌だから極力開かない裁縫箱の中に入れたのです。

で、そのまま忘れてしまった。

幸い、刺しゅうやパッチワークのような女性らしい趣味に目覚めることもなかったので、今の今までネックレスはそこで眠っていたのです。

 

私はネックレスをまじまじと見ました。それは小指の爪先ほどの小さなダイヤモンドがついていました。

かすかにピンクがかった小粒のそれは、今の私には笑っちゃうほど似合いませんでした。

どうしようかと迷いましたが、結局茶封筒に入れてまた裁縫箱の中に戻しました。

何年か先の自分を「こんなものが残っていたんだ」とびっくりさせるために。

たまにはこんな感傷に浸るのもよかろうと思ったのです。

私はそろそろ感傷が似合う年にもなってきたので。

 

引越しは新しい出発であるとともに時々、私をびっくりさせたり、すっかり忘れていたことを思いださせてくれるので好きです。

「もの」と私たち

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いかがでしたか?

特別なときにしか触らない荷物ってありますよね。

ミニマリストでない限り、なかなか自分の持つものすべてを把握しながら生活していくことは難しいです。

いつか必要になるかもしれないと思って取ってあるものについては、その時が来るまでお目にかかることは少ないですよね。

今回のエピソードはひょんな場所にしまってあった昔の彼からのプレゼントに出会うお話でした。

不要なものを処分することも大切ですが、「もの」との出会いは確実に私たちの思い出に刻まれています。

例えば今回ネックレスが見つからなければ、再び彼のことをまじまじと思い出す機会は来なかったかもしれません。

よくも悪くも「もの」は不思議な力を持っていますね。

あなたには大切な「もの」はありますか?

引越しの準備だけではなく、たまにはクローゼットの奥を覗いてみるのもおもしろいかもしれませんね。