【旧居の掃除】引越し前のお風呂掃除パーフェクトガイド!
出典 http://www.smiletime.co.jp/kbt/350/35705/
新生活に合わせて、引越しをする人も多くいらっしゃると思いますが、そこで気になるのが、今住んでいる家を出る時に、どこまで綺麗にしておく必要があるのかということです。
特にやっかいなのが、水回りではないでしょうか。
掃除をすることが大変ですし、汚れが目立ちやすい場所でもあります。
退去する時に、一番トラブルとなるのが敷金です。
基本的に敷金というものは、預けておくお金という位置づけのため、全額還ってくることが前提にあります。
しかし家の中に汚れや傷があると、清掃費や修理費などのハウスクリーニング費用という名目で差し引かれてしまい、全額還ってくることは困難になります。
また敷金から引かれるだけではなく、時には原状回復するための費用として、別途請求されてしまうこともあるのです。
普通に過ごしている中で自然に発生する汚れに関しては、退去の際のペナルティにはなりません。
しかしこの定義が非常に曖昧なため、どうしても貸主側と借主側でトラブルになってしまうのです。
そうならないように、引越し前にはできるだけ旧居を自分が入った時の状態に戻しておきたいものです。
そこで今回は、水回りの中でも、特にお風呂に焦点を当てて、
- どのようにきれいにすればオーナーさんの合格が出るか
- どのようにきれいにすればお風呂に感謝が示せるか
というレベルの掃除方法を紹介していきます。
唯一のお風呂掃除のパーフェクトガイドです!
この記事の流れ
step.1 お風呂の天井の掃除方法
大前提として、「高い場所から低い場所へ」とやっていくのが効率よくお掃除するポイントです。
となれば、まずは一番高い場所である天井がお風呂掃除で最初にとりかかるべき場所ですね。
どうしても手の届きやすい床や壁のほうからやろう、という気持ちになりがちですが、そんな気持ちをちょっと抑えて、まずは手の届きにくい天井から挑戦していきます。
一番やりづらい場所を最初に綺麗にしてしまえば、後のお掃除も気持ち的にラクになりますよ。
◆手順◆
何か台に乗って拭き掃除を、と考えるのはやめて、手持ちの長いモップなどを使って掃除しましょう。
狭いお風呂の中で滑って転んだら危険ですからね。
1.モップ+布+お風呂用洗剤で拭く
手持ちのモップに布を巻きつけて浴槽用の洗剤をしみこませます。
これを使ってどんどんお風呂の天井を拭いていきます。
ただし、この時に洗剤が目に入らないように注意してくださいね。
メガネやゴーグルなどを使用するのが安全です。
2.から拭きをする
洗剤での拭き掃除の後、別の何もついていない布に巻きかえて洗剤が天井から滴ってこないよう軽くふき取っておきます。
☆ 防カビ煙剤でカビ除去
厄介なのはお風呂に発生する黒カビ。
天井にも壁にもたくさんついている、という自覚のある方は多いでしょう。
労力をあまりかけずに手軽に黒カビ除去したい、という方には普段から防カビ煙剤を使用する方法をおすすめします。
防カビ煙剤はお風呂の天井だけではなく壁、浴槽、お風呂の椅子などお風呂にあるもの全てに効果を発揮しますから、天井以外のお掃除もラクになります。
就寝前に防カビ煙剤を仕掛けて寝てしまえばOK。
ルックおふろの防カビくん煙剤
出典 http://look.lion.co.jp/bath/boukabi/
アースレッドお風呂の防カビ剤
出典 http://www.earth-chem.co.jp/top02/bathroom/red/red.html
◆注意点◆
防カビ煙剤は銀を使った除菌方法になりますので除菌はできますが、黒カビ自体を落とすことはできません。
黒カビ除去には、塩素系のカビ取り剤などを使用してとっておかなければなりません。
いずれにしてもお風呂にカビをなるべく発生させないポイントは、お風呂の使用後に換気をしっかりしておくこと。
これだけでも黒カビの発生をある程度防ぐことができます。
step.2 お風呂の壁の掃除方法
お風呂で一番に目につくのは壁。
お風呂の壁は範囲も広いですし、普段「あ、カビや水アカがついてる。掃除しなきゃー」と思っても、なかなか掃除しようという積極的な気持ちになりにくい場所ですね。
それに最初はごく少ないカビでも、あっという間に広がっていってしまうのが厄介なところ。
広範囲であるがゆえに効率よくお掃除したいですよね。
お風呂は水気や湿度がたまりやすく、どんなに気を配っていてもどうしても壁に発生してしまうのが黒カビや水アカ。
お風呂の壁はこれらの他に、シャンプーなどが飛び散った石鹸カスでも汚れています。
引越しのタイミングでこれらを一気に落としていきましょう!
◆手順◆
お風呂の壁のお掃除は主にカビ取り中心の作業となります。
1.換気をする
カビ取り掃除の作業前に、まずはお風呂の換気をしっかりとしておきましょう。
窓のあるお風呂でしたら窓を開けて、換気扇も回しましょう。
浴室のドアも開け、廊下とリビングの間にあるドア、リビングの窓も開けて、通気性を確保します。
長時間お風呂で掃除をしていて、十分に換気が行われていなかった人が洗剤によって体調不良を訴えるケースがあります。
特にカビ取り洗剤は危険性の高い薬剤なので、忘れないようにしましょう。
2.柄つきスポンジにカビ取り洗剤をつけ、こする
お風呂のカビ取りの手順としてはまず、柄つきのスポンジデッキのスポンジ部分に洗剤を吹きつけます。
壁に直接洗剤を吹きかけると壁から洗剤液が垂れてきて危険ですので、スポンジに吹きつけるようにしましょう。
自分がスポンジの真下にならないようにある程度壁と距離をたもって、壁にスポンジをこすりつけていきます。
3.しばらく放置する
壁面全体をこのようにこすっていったら、カビ取り掃除の基本の“しばらく放置”。
ここが綺麗にカビを落とすポイントになります。
洗剤を塗ってすぐにカビを取ろうとしても、なかなか取ることができません。
4.シャワーで洗い流す
カビの程度によって様々でしょうが、最低30分くらい放置しましょう。
ある程度時間を置いた後、カビが浮いてきたらシャワーでザーっと壁を洗い流しましょう。その後はしっかりとから拭きを。
◆注意点◆
壁からポタポタと洗剤が落ちてくる可能性もありますから、メガネやゴーグルで目元の保護を。
これはお風呂の天井掃除でも有効です。
また、口元から洗剤で掃除中の空気を吸い込まないよう、マスクを着用するのも安全面のポイントです。
カビ取りに使われる塩素系洗剤は成分が強く、皮膚がかぶれる恐れもありますから、手元の保護を考えてゴム手袋を必ず着用してください。
また、塩素系の洗剤は洋服の色を変色させることもありますので、洗剤がついてもかまわないような服装でお掃除することをおすすめします。
step.3 お風呂の鏡の掃除方法
お風呂の鏡を意識されたことのある方はいらっしゃいますか?
入浴中、お風呂の鏡は湯気で曇るし、鏡はついていてもまじまじと見る機会というものはありそうでないものです。
そんな存在のお風呂の鏡。気がついたらお風呂の備品の一部と化していて、特に意識もせずに長年そのまんま、という方も多いのではないでしょうか。
長年放置されたお風呂の鏡は水アカやいわゆる“うろこ汚れ”、石鹸やシャンプーのカスの飛び散りによる汚れ、黒カビなどさまざまな汚れが付着しています。特にお風呂の鏡によく見られる白いうろこ状の“うろこ汚れ”は特にやっかいなもので、こびりつくとプロの掃除業者でも落とすことができないほどガンコな汚れです。
このうろこ汚れの正体は何なのでしょう。それは水道水の中に溶けているカルシウムやマグネシウムといった金属イオンが、蒸発した際に化合物として出てきたものなのです。
鏡の汚れ具合はお住まいの場所の水道水の質にも左右されます。
付いてから短期間のものは落としやすく、長期間経ってしまうと非常に落としにくいという特徴があります。
◆手順◆
1.クエン酸水をスプレー
お風呂の鏡のうろこ汚れが気になったら、まずはクエン酸水を鏡にスプレーします。
そしてその上からラップを貼って半日ほど放置しておきましょう。
コーナン クエン酸
出典 http://www.kohnan-eshop.com/shop/g/g4522831382194/
2.水拭き から拭き
半日ほど経ったら水拭き、から拭きをしましょう。
このクエン酸水は水が100ml、クエン酸が小さじ1で作ることができます。
これを100円ショップなどによく売っているスプレーに入れて使います。
水アカの分解作用はもちろん、消臭効果、抗菌効果もあってお掃除アイテムとしては何かと便利。
さまざまなものに使えてとってもお得です。
自宅で簡単に作ることもできますから、クエン酸を1つ常備していると専用洗剤を使わなくてもお掃除できて便利です。
●クレンザー
この方法でも汚れが落ちない場合はクレンザーを使用してみます。
鏡の汚れがひどい部分にクレンザーをくるくるとまんべんなく塗布したら水拭きして、その後マイクロファイバーでから拭きをしてみてください。
●お酢
これらの他にも雑巾にお酢をつけてふいたり、ラップして半日放置させたりという方法もあります。
●ジーンズ+新聞紙
しつこい水アカは、ジーンズ生地に水をつけて鏡をこすってみましょう。
新聞紙で拭きあげれば綺麗になるはずです。
引越しで出てきたいらなくなったジーンズもお掃除に使えて、役立ちますね。
◆注意点◆
お掃除の上でやってはいけないのは、石鹸を直接鏡に塗りつけることです。
ますますうろこ汚れがつきやすくなってしまうのでこれは要注意。
くれぐれも手元の石鹸を鏡につけて磨こう、なんてことはやめましょうね。
洗面台の鏡などの場合はわりあい簡単に汚れを取ることができるので、そのつもりでお風呂の鏡に取りかかると、あまりのしつこさにがく然とする方もいらっしゃることと思います。
根気のいる作業になるかもしれません。
新居に移った際に気をつけたいのはやはり日々の予防策。
鏡にうろこ汚れを作らないようにするためにはやはり一番は日々のお掃除。
毎日やるって大変、と思われる方もいらっしゃるでしょうが、お風呂から出る際に鏡をメラミンスポンジでちゃっちゃっと簡単にふいておく、たったそれだけでもうろこ汚れや水アカがつきにくくなります。
習慣の1つとしておきたいものです。
メラミンスポンジ
激落ちくん
出典 http://item.rakuten.co.jp/livingut/4903320550308/
ピカ王
出典 http://www.wakog.com/item/i_kitchen/i_melamine/12001310.html
step.4 お風呂の浴槽の掃除方法
お風呂の中でも意外と汚れがたまりにくいと勘違いされやすいのが、浴槽。
毎日お風呂をわかす前にシャワーでお風呂を流していると、他の場所よりもなんとなく綺麗にしている、と思い込んでしまいますね。
しかし浴槽は、綺麗に見えても皮脂汚れや水アカなどで確実に汚れています。
特に節約のため、お風呂の水は抜かずためておくという習慣にしている方、気づいたら水を張っているラインに赤い水アカやぬめりなどができていた、という経験も多いはずです。
普段は億劫でついついさぼってしまいがちでも、お部屋を去る前はできることなら少しでも綺麗にしておきたいものですね。
人の身体から出る皮脂汚れはすぐにスポンジでこすれば取れやすいものですが、時間が経つと非常に落ちにくいものになります。
特に乾いてしまうとこびりついてしまうのです。
そして厄介なのが水アカ。初期段階でそれほどひどくならいうちにとってしまえば落ちやすいものですが、これも時間が経過すると途端に落ちにくくなってしまいます。
お風呂の浴槽掃除はそんな“落ちにくさ”もあいまって、やりたいけどやりたくない場所と思われている方が多いようです。
◆手順◆
さて浴槽掃除ですが、普段からお湯を抜いた後にこまめにスポンジでのこすり洗いや流し洗いをしていればベストといえます。
ですが、そうもいかなかった方はぬるま湯を使ってお掃除すると効果的です。
基本的にお風呂の掃除をする場合は、水よりもぬるま湯を使うことをおすすめします。
1.お湯をはって重曹を入れる
最初に湯垢を落とすコツとして、重曹を使いましょう。
まず湯船にお湯をはり、そこに適量の重曹を入れて数時間放置します。
2.軽くスポンジ洗い
ある程度時間が経ってから軽く浴槽をこするだけで、バスタブについている垢や汚れは綺麗に落ちてくれます。
一緒に洗面器や椅子なども浸けておくと、一石二鳥で綺麗になります。
☆重曹でだめならお酢
そして意外と活躍するのがお酢です。重曹はアルカリ性なので、もしそれで落ちない汚れがある場合は、酸性のお酢を使うことで綺麗になることが多いのです。
☆それでもだめならお風呂洗剤パック
こびりついた浴槽の汚れは、いわば浴槽をパックするつもりで落としていきましょう。
浴槽に洗剤を染み込ませたティッシュペーパーやキッチンペーパーを万遍なく貼り付け終わったら、しばらく時間をあけておきます。
この時、お風呂の窓やお風呂のドアは開け、十分に換気ができるようにしておきましょう。
その後、軽くスポンジでこすると浮き上がった汚れが綺麗に取れます。
簡単な方法ですから是非試してみてくださいね。
汚れがひどいからといって、力任せに浴槽をゴシゴシこするのは浴槽本体に傷をつけてしまいますから注意が必要です。
お風呂の浴槽の汚れを落とすにはこすって洗い落とすより、汚れを浮かして落とすのがポイントです。
◆注意点◆
浴槽の素材によって使っていい洗剤、良くない洗剤がありますから自宅の浴槽の素材を確認した上で洗剤を選ぶようにしましょう。
お風呂の洗剤を塗布する場合は、くれぐれも洗剤と素材が合ったものであるか確認をして、あまり目立たない場所でテストをしてからお掃除をはじめましょう。
合わない場合は、素材が変色したり傷んだりする場合がありますから注意が必要です。
step.5 お風呂の床の掃除方法
お風呂の床はさまざまな汚れが付着しやすいところです。
水アカ、湯アカ、カビ、黒カビ、ぬめりなどがつきやすい場所。
なんとなく普段の入浴からぬめりや赤い水アカが、気になっていた方も多いのではないでしょうか。
気持ち悪いと思いつつも日頃の忙しさにかまけて、ついついそのまま放置してしまいますよね。
ではさっそく方法を見ていきましょう。
◆手順◆
1.床にまんべんなくお風呂洗剤を吹き付け、放置
市販のお風呂洗剤を使ったお掃除は、床に洗剤をまんべんなくふきかけてから、30分程度置いてカビや水アカが浮き上がらせます。
2.スポンジでこすり洗い、から拭き
ブラシやスポンジでこすり洗いをしていきます。
柄の長いブラシやスポンジでこすると長時間のお掃除も苦になりません。
こすり終わった後、洗い流し、乾いた雑巾や布でから拭きをしておきましょう。
☆黒ずみにはお酢
床に全体的な黒ずみが気になる場合は酢を使って落とす方法もあります。
乾いた床の黒ずんだ部分にティッシュを敷き、酢をスプレーしていきます。
ティッシュがたっぷり塗れるくらいたっぷりと吹きかけます。
その上に酢が乾かないようにラップをして数時間放置をしましょう。
酢の匂いは強いので十分な換気をしましょう。
数時間経ったらお湯で流し、ブラシなどでこすり洗いをします。
◆注意点◆
まずは、ご自宅のお風呂の床の材質を見てみましょう。
タイルの場合はタイルの間にカビが発生しやすく、ユニットバスに多く見られるプラスティックのような材質の床は水アカやヌメリ、黒ずみが気になりやすいですね。
ご自宅のお風呂の床の材質と、汚れはカビなのか水アカなのかを見極めてから洗剤選びをすると良いでしょう。
step.6 お風呂の排水溝の掃除方法
最後に最もやっかいなものが、排水溝の汚れです。
気になるヌメリ、そして詰まっている髪の毛や石鹸のカスを綺麗に取り除かなければなりません。
そこでまたまた活躍してくれるのが重曹とお酢なのです。
◆手順◆
ここでも重曹とお酢を使うことができます。
排水溝のパイプやフタを、重曹とお酢に浸けることで綺麗になるのです。
1.ごみを取り除く
まずは排水溝のフタや中の部品を取り外し、髪の毛などを取り除きます。
2.重曹を振りかける
排水溝のふたを外して裏側に重曹を振りかけます。
それからヘアキャッチャーを外し、こちらも裏表にまんべんなく重曹を振りかけておきます。
3.酢をスプレーして放置
全体に酢をスプレーすると重曹が発泡するので、10分ほど放置します。
発泡すると、物と汚れとの間に気泡が入り込んで、はがれやすくなるのです。
ちなみにこの時に出るアワアワは炭素ガスで、身体に害はありません。
4.ぬるま湯で流す
放置したら、ぬるま湯で洗い流せばきれいなはずです。
◆注意点◆
ここでも重要なのが、時間をおくということ。ひどい汚れほど、こすらないように。
強い力を使ってブラシなどでこすると、素材に傷をつけてしまいます。
傷がついた素材には、雑菌や汚れが繁殖しやすくなり、今までよりももっとお掃除が大変になります。
洗剤をつけたらしばらく時間をおくことで、汚れはやさしい力でも落ちやすくなります。
まとめ
女性は特に、お風呂を毎日利用することが多く、また癒しを与えてくれる場所でもありますので、退去する前に感謝の気持ちも込めて、綺麗にしておきましょう。
次に入る人に気持ち良く使ってもらうために、そして退去時にオーナーさんと揉めないように、過去の汚れは綺麗さっぱりと清算しておくことが大切なのです。