引越しコラム column

東京への引越しで変わってしまったアメリカ人の彼氏


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東京という街は、なんとも不思議な力があるように感じます。

大学進学のためや、就職や転職で上京することをきっかけに、価値観がガラリと変わってしまうことがあるのです。

私は、大好きだった彼から、東京へ引越し後、しばらくしてから振られてしまいました。

そんな私の失恋話を、みなさんにシェアしたいと思います。

 

アメリカ人のペンパル

私は大学生の時に、メールのやりとりをするアメリカ人のペンパルがいました。私は東北の大学に通っていて、彼は中部地方の小学校で英語の先生をしている人でした。

メールの目的は、私は英語の勉強のため、彼は日本語の勉強のためです。

遠距離前提で友達としてやりとりしていたので、会えないことに不満はなく楽しくメールをしていたのですが、なんと二人とも東京に出ることになったのです!私は大学を卒業して就職で東京へ。彼はキャリアアップのため転職で東京へ。初めて会えるチャンスがやってきたのです。

 

二人の東京生活

お互い東京に出てきてからはバタバタして慌しく毎日が過ぎていきましたが、落ち着いた頃、二人で会ってみないかという話になりました。

写真を交換していたので見た目は知っていましたしメールではいつも楽しくやりとりしていましたが、いざ直接会うとなるとすごく緊張したのを覚えています。

 

緊張しながら、二人で私の住んでいた街にある沖縄料理の居酒屋に行き、私は甘いお酒しか飲めないのですが、彼は日本酒が好きと言って飲んでいたのが印象的でした。彼は日本語が上手だったので会話は弾み、気づけば二人で3時間ほど飲んでいました。

もっと話したかったですが帰る時間になり名残惜しくしていると、彼が思い切ったように「明日も会えない?」と聞いてくれたのです。もちろん私の答えは「いいよ」。すごくうれしかったです。

 

その後何度かデートを重ね、彼から告白されお付き合いが始まりました。私が東京に引越すことが決まった途端、彼も東京に引越すことが決まったのは運命みたいだねと、よく話しました。

大学では彼氏ができず一人ぼっちでしたが、引越しを機に運が開けたようで、仕事でも大事な役割を任されて、得意の英語を使う業務につくことができました。引越しをして本当に良かったと思っています。

 

心は無常

しかし、彼とのお付き合いはそれほど長くは続きませんでした。

地方から東京に出てきた彼は、最初はとても素朴な性格だったのに、だんだんと都会に慣れてくるとパーティ仲間とつるんで毎日のように飲み歩くようになりました。

もちろん仲間の中には女の子もいて、そういう女の子と遊ぶ方が楽しかったようです。しばらくして、「もっと色んな女の子と遊びたいから」という理由で振られてしまいました。

 

周りの環境で遊び方は変わり、性格も変わってしまうことがあると思い知らされました。もちろんせっかく会えて楽しくお付き合いが始まったばかりだったので辛かったですが、女の子と遊びたいというのはほんの一部のことで、彼にとって新しいものがいろいろ見えた引越しだったのではないかと思い、諦めるよう努力しました。

もしかしたら気付かないうちに私自身も変化したことがあったかもしれません。ずっと同じ生活はないので仕方がないこともあります。相手の性格が変わったことで引越しを恨んでいる人がいたら、今の私なら「そういうこともある」とアドバイスができます。

その時その時の時間を大切にしていきましょう。