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1歳3ヶ月!子どもの心身の変化や発育について


1歳3ヶ月の子の特徴は?

「オギャー!」と愛おしい鳴き声で誕生してから1年と3ヶ月。成長が早い子は外でも好奇心いっぱいに歩き回るようになります。また少しマイペースな子もよちよち歩きが始まる時期です。幼児期の子は同じ年齢でも成長度合いが目立ち、「自分の子はしっかり成長しているだろうか?成長が遅れていないだろうか?」そんな不安な気持ちになることもあるでしょう。発育はそれぞれのペースがあるもの。そう言い聞かせながら子育てを頑張っているものの、やはり一般的にはどうなのか、気になりますよね。ここでは身体、心の2つの面に分けて1歳3ヶ月の子の発育について紹介したいと思います。

身体の成長の目安

先程述べたように、幼児期は発育度合いに差が出やすい時期です。とはいえ、やはり自分の子の発育が遅れていないか気になってしまうものです。そんなお母さん・お父さんのために、まずは「からだ」の成長についてご紹介しますね。1歳3ヶ月の子の平均的な身長は71㎝〜83㎝ほど、体重は7kg〜11㎏ほどとされています。この時期は男の子の方が少し身長も体重も大きい傾向にあるようです。ただし、全ての子にこの平均値が当てはまるわけではありません!出生時の体重により変動してきます。低体重で生まれた子も、成長グラフで少しずつ上昇が見られたら大丈夫です。

 

心の成長の目安

からだの発育も気になりますが、もう一つ気になるのが心、精神面の発達です。この頃の認知機能の発達についてみていきましょう。1歳3ヶ月頃の子は、興味や関心に基づき、行動を繰り返しているうちに、「目的」と「手段」を理解して実践するようになります。例えば、何かとって欲しいおもちゃがあるときは大きな声を出してみたり、眠いときや抱っこをして欲しいときは、親をじーっと見つめたりします。じーっと見つめても気づいてくれないとき、つまり「抱っこという目的」が達成されない場合は、今度は大人に抱きつくなど、また他の「手段」で「目的」を達成しようとしますよ。こんなふうに、試行錯誤ができるようになっていくのです。

男の子と女の子で発育の差はあるの?

男の子、女の子ではホルモンの影響もあり、抱いてみると女の子は柔らかい感じ、男の子はずっしりした感じがして、小さい子でも多少の体格差を感じる場合があるようです。また、女の子の方がコミュニケーション能力が早く発達しやすく、男の子はじっとしていることが苦手で身体を動かすことが好きなど、男女によって「身体」と「心」の発育に多少の差が出てくることもあるでしょう。ですが大切なのは育つ環境や親の関わり方だといわれています。男の子だから、女の子だからと決めつけることはせず、一人一人の個性を尊重し温かい目で見守れると良いですね。

1歳3ヶ月の子にはしつけをスタートするべき?

1歳3ヶ月ともなると様々なこと、ものに興味を持ち始めます。また、この時期になると「良い」と「悪い」の区別ができるようになってきます。しつけは早い段階に行うことで、より自然に身についていくと言われていますので1歳〜1歳3ヶ月頃はしつけを始めるのに良い時期です。睡眠時間や歯磨きの生活習慣や、順番を守るなどといった社会ルールから少しずつ、教えてあげると良いですね。

しつけの際に気をつけること

しつけといっても、お母さんやお父さんの言っている言葉を理解するのはまだまだ難しい時期です。あれもダメ、これもダメと制限をするのは禁物ですよ。しつけの第一歩はまず、ダメなことを「ダメ」としっかり伝えることです。普段の雰囲気・話し方とはイメージや雰囲気を変えて、伝えることが大切です。いつもとは違う雰囲気を出すことで、泣いてしまったり怖がってしまう子もいるかもしれません。ですが命に関わるような危険なことに関しては特に、かわいそうと思わず、しっかりと伝えるべきでしょう。ただ、注意ばかりしたり、叱ったりし続けることは逆効果になりかねません。1日で理解し定着が図れるものではないので、気長に繰り返し一緒に行うことが大切です。そして、教えたことが実行できたときは、愛情いっぱいに褒めてあげましょう。

1歳3ヶ月の子を持つ親によくある悩み

歩くことができるようになったり、言葉も少しずつ出るようになると、色々なことに興味関心を持ち、目が離せなくなってくる1歳3ヶ月の子。またしっかりご飯を食べてくれなかったり、つねる・叩くといった行為が見られるようになると、今まで「可愛い、愛おしい」の気持ちでいっぱいだったのに、我が子に対してイライラの感情を持ってしまうこともあります。そんな自分にまた嫌気がさし、子の成長に伴って、親の悩みも出てくるものです。

歩きださない…

つかまり立ちを繰り返していた子も少しずつ歩き出し、発育が早いと外で歩き回る子も出てくる1歳3ヶ月。ただし、きっかけが無ければ歩き出しが遅い子もいるようです。そんな時は少し環境を変えてみるのも良いかもしれません。例えばいつも家の中にいることが多い子の場合はお外に連れていくなどして環境を変えてみましょう。また見たことや触ったことの無いものを近くに置いて、この時期の「興味関心」をうまく利用するのも良いかもしれません。赤ちゃんにとって歩くという行為自体が初めての新しいことです。歩きやすい服装にしてあげることも良いサポートになると思います。

あまり話さない…

単語が増えたり、発育が早い子の場合、返事ができるようになってくる時期ではありますが発育はやはりその子、その子でそれぞれです。関わり方やコミュニケーション量の影響で差が目立つ時期でもあります。焦りを感じ、無理やり話すように促すと「話す」=「嫌な行為」と記憶されてしまう場合があります。その子に話しかけなくても、「今日は良いお天気だね」、「◯◯って美味しいね」など、独り言を聞かせるように繰り返すことも発育を促す上で良いでしょう。この時期の赤ちゃんは周りの会話をしっかりと聞いていることが多いです。まずは赤ちゃんのインプットとなるように赤ちゃんにたくさん話しかけるようにしましょう。

あまり食べない…

今まで離乳食をしっかり食べてくれていた子でも、偏食がちになったり、遊び食べをしたり、食事を拒否するといったことが起きる場合もあるようです。急な子の変化に心配になるお父さん・お母さんも多いのではないでしょうか。ただ、1歳3ヶ月の子はまだ完全に満腹中枢ができておらず、また、味覚の発達段階でもあります。お腹がいっぱいという感覚や味覚がまだ未完成な状態なのです。また早ければイヤイヤ期は1歳過ぎ頃から始まります。急に食べなくなる行為は何らかの「意思の主張」なのかもしれません。ただしあまりにも食べない状況が続いている場合は専門家に相談してみてくださいね。

他の子を叩いてしまう…

1歳を過ぎる頃になると家族だけではなく他の子にも興味を持つようになり、公園など外出する機会も増えてきます。叩く行為が見られることもありますが、それはその子なりに他の子と関わろうとしているサインかもしれません。他の子とのトラブルを懸念して他の子との関わりを避けてばかりいることは発育していく上では良いとは言えません。ただしこの頃はまだ叩くと痛い、相手が嫌な思いをするといった理解には乏しく、力加減をして遊ぶのも難しいです。トラブルを避けるため、できるだけ近くで見守ってあげると良いでしょう。

親は焦らずに温かい目で見守ってあげて…

うちの子の発育は順調なのだろうか?周りの子と比べて不安な気持ちになりやすい時期かと思います。ただし、発育はその子、その子でそれぞれ違います。周りの子と比べて不安になることもあるかもしれませんが、成長具合に一喜一憂せず、温かい目で、そして、長い目で見守ってみてくださいね。どうしても気になることや、不安なことがある場合は、専門家に一度相談してみましょう。