”人と違ってもいい” を子どもに教えるのが引越しと転校
小さいお子さんをお持ちの方で、引越しを控えている方はたくさんいらっしゃると思います。
不安な思いはしないか、新しいお友達はすぐできるだろうか、とお子さんの転校先での学校生活に気を揉むママ、パパも多いかと思います。
私も、小学校低学年のときに引越しを経験しました。でも、心配しすぎることはありません。
はじめはやっぱり不安なこともあったけど、子どもはやはり順応するのが早いです。
私の転校体験を振り返りながら、少しでも早くお子さんが新しい学校に馴染むために、ママ、パパがどんなことをお子さんにしてあげられるか、そして小さい子どもにとっての転校、ってどんなものなのか、当時の私のリアルな気持ちをシェアしながらご紹介したいと思います。
お子さんが新しい学校生活を迎えるにあたって、少しでもお役に立てば嬉しいです。
転校初日の子どもってどんな気持ち?
転校初日は、通学路の確認のため、お母さんとお兄ちゃんと歩いて登校しました。
学校に着くと担任の先生に新しい教室へ案内され、クラスのみんなに拍手で迎えてもらいました。
私はとても恥ずかしくてずっと下を向いていましたが、なんとか自己紹介をして席につきました。
休み時間、転校生が珍しかったのでしょう。机の周りにクラスのみんなが押し寄せ、次から次へと質問してくるのです。
優しく、一緒に遊ぼう、学校の事教えてあげる、とみんな言ってくれました。
その中の一人は、今でも大親友です。
新しい学校での生活に不安もありましたが、暖かく迎えてもらえた事が嬉しかったですね。
何も知らないところでの生活にはやっぱり不安があります。
新しい学校生活を迎えるにあたり、一番頼りになるのはやっぱり家族だったと、今振り返っても強く感じます。
お母さん、父さんの存在を改めて心強く感じた時期でした。
転校後、1週間もすれば少しずつ慣れてきます。子供はとても単純で少しのきっかけで仲良くなれるんです。
家に帰ると、毎日学校での出来事をお母さんに話していました。
母もやはり新しい学校生活のことをとても気にかけていたようです。友達と一緒に下校したと話したときの、安心した表情を今でも覚えています。
子供は素直なので時間が経てば自然に新しい学校に馴染んでいくでしょう。そのお手伝いとして、お子さんの話をたくさん聞いてあげる、お子さんを観察し、心強いママ、パパ、でいるようにしてあげてください。
転校生なら誰でも経験する”持ち物が違うのが恥ずかしい”
転校生なら誰もが経験するのが、“クラスのみんなと持ち物がちがう”という恥ずかしい気持ちです。
何も悪いことはしていないのに、”みんなと違う”というだけで、なんともいやーな気持ちになるのが子供です。
学校で使うピアニカ、絵の具セット、リコーダー、少しデザインが違ったり、色が違ったりで最初は出すのが恥ずかしいのです。
家に帰って「みんなの絵の具セット、自分のものとちがう!新しいのを買ってよ!」と母を困らせたこともあります。
しばらく真剣に悩んでいたのですが、ある日、友達の一人の言葉で持ち物が違うことをすっかり悩まなくなったのです。
図工の時間に私の絵の具セットを見て、そのお友達は「めちゃくちゃかわいー!どこに売っているの?」と聞いてきたのです。
その言葉で、私は内心びっくりすると同時に救われた気持ちになったのを鮮明に覚えています。
みんなと違う事で悩んでいた事がバカらしく思えました。
前の学校で使っていた持ち物は最初は出すのが恥ずかしいです。
けれど、時間が経つ頃自分の個性だと思えるようになったのです。
新しい学校に転校する場合は、文房具一つでも、子供は気にしてしまいます。
と言って、新しい学校の物を全部買い換えると大変な出費になりますので、簡単にできる事ではありませんよね。
みんなと違っても、使い方は同じ、気にすることないと、子供にわかりやすくお話してあげることが大切です。
みんなと違うことは悪いことではなく、むしろ堂々とすべきことなんだとしっかり教えてあげましょう。
いかがでしたか?
今回は、小さいお子さんが新しい学校生活を迎えるにあたって子供は転校をどんなふうに思ってるの?そして親御さんたちにしてあげられることについてみていきました。
転校して間もないころは、できるだけお子さんに寄り添って、話をたくさん聞いてあげ、優しい言葉がけを繰り返してあげてください。
そして”転校生”とういことで感じてしまう”みんなとの違い”についても、お子さんがきちんと理解するまで、根気強く「人と違ってもいい」ということを教えてあげてください。