引越しコラム column

子供にとっての引越し、実は大して心配することではない!?


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引越しをされる方、たくさんいらっしゃいますよね。そんな中でも小さいお子さんをお持ちのかた、思春期のお子さんをお持ちの方、お子さんの成長段階によっても心配のされ方も違うと思います。

ですが私たち誰もが、環境の変化というものを絶えず経験してきているものです。新しい人間関係、知らない場所。
みなさんも、大学に進学する時、アルバイトをするとき、そして社会人として働き始めるとき、、知らない人ばかりの環境でしたよね。
環境の変化で人が不安を覚えるのは当然のことなのです。人生に変化はつきものです。

実は子供が引越し・転校を経験することは実はそんなに心配することではない、というのが私が小さい頃からの度重なる引越し・転校を通して感じたことです。

今回は、私が小さいころから経験してきた引越し、保育園の転園、小学校での転校、中学校での転校、と順を追って体験談をシェアしながら、実は転校はそんなに重く捉えなくてもいいもの、 というお話をしていきたいと思います。

 

保育園時代の転園

私は小学校に上がる前に3度ほど引っ越しました。引っ越しをしたときの気持ちは正直ほとんど覚えていませんが、寂しくて泣いた記憶もないですし、不安に思った記憶もありません。
お母さんが「みんなとバイバイして遠いところに行くよ」と言えば「そういうものなんだな」と思い、そして新しい保育園のお友達と仲良くなっての繰り返しでした。

両親共働きで、引っ越し直後は固定の保育園が決まっていなかったのか、何度か小さい保育園を転々としていたことは覚えています。
そのときもお母さんがいないことに対しての「寂しい」はありましたが、引っ越す前の友達と遊びたいということに対しての「寂しい」という気持ちはほとんどありませんでした。

妹の転園の日も最後はお友達と離れてしまう寂しさで泣いていましたが、引っ越し後はけろりと新しいお友達と遊んでいました。

 

小学校時代の転校

小学校のときの転校は、寂しかったのを覚えています。
小さい頃に引っ越しを何度かしているので母に引っ越しをすると言われたときは特にびっくりもしませんでしたし引越すことに抵抗したりもしませんでしたが、仲良くしていた友達と離ればなれになってしまうのはすごく嫌でした。

転校後も前の学校の友達と電話をしたり、お手紙を送ってくれたりしましたが、それでも「今頃みんな仲良く遊んでいるんだろうな」と思うと寂しい気持ちが消えませんでした。
ですが新しい友達は自然とできるもので、仲良くしているうちにそんな気持ちもだんだん薄れてきました。

 

中学校時代の転校

中学校の転校は、友達自体はメールなどでやり取りができたり、電車にも一人で乗れる年だったので、いざとなればいつでも会える!
という気持ちもあり小学校のときほど寂しくはありませんでした。寂しいという気持ちよりも新しい学校への不安の方が大きかったです。

勉強も若干進み具合が違うこと、クラスメイトとうまく仲良くなれるか、部活動の入り方、制服の着こなしでやってはいけないことをやって先輩に目をつけられないかなど、考えだしたらきりがありませんでした。
実際は先輩には一切目をつけられず、それどころか他の学年には転校生が来たということも特に知られていない様子で拍子抜けしました。

友達もすぐにできて、係や委員会などもとんとんと決まり、部活動にも参加をして、最初の1か月ほどは緊張して、帰ってきても疲れてすぐ寝てしまうような生活でしたが、そんな緊張も忘れるくらいその後は楽しく過ごすことができました。

 

転校はそんなに心配することではない!

環境が変わると、大人でも子供でも不安になるのは自然なことです。

私は、中学校の引っ越しが最後でそれ以降転校はありませんでしたが、そのあとも高校進学をし、学年が変わるたびにクラス替えがあり、大学進学、アルバイト、新卒社と何度も環境が変わり、そのたびに多少なりとも不安は感じました。

転校は誰もが体験をすることではないので特別に感じる人もいるかもしれませんが、引っ越しをしたことがない人でも、環境ががらりと変わるという意味では必ず経験をすることです。

今振り返ると、注目されて『転校生』として特別扱いを受けてきた転校よりも、高校入学やアルバイトを始めたときの方が緊張していたかもしれません。

必要以上に不安にならずに新しい生活が始まることを楽しみに思える気持ちを持つのが大事だと思います。
子供のことは自分のこと以上に心配してしまいがちですが、お子さんが自然に変化に対してポジティブな気持ちを持てるように新しい生活に対して前向きな言葉を家庭でも向けてあげるようにしてください。