引越しコラム column

引越しで両親がしてくれて感謝していること


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私は小学校の頃に2回ほど転校をしましたが、高学年になったときの転校の方が不安が大きかったなと思います。そして、今振り返ると両親はいろいろな工夫をしてその不安を減らそうとしてくれていたんだなと感じます。

 

クラス替えの時期に引越し

父の転勤が多く、小学校では1年生のときと4年生のときに引越しをしました。特に4年生の2学期に転校が決まったときは、父と同時に引越しはせず、わざと少しタイミングをずらして、4年生が終わり5年生にあがる時期に転校をしました。

小学校は2年ごとにクラス替えがあることが多く、私が転校した小学校も3年生、5年生でクラス替えをする学校だったので、打ち解けやすいだろうという判断でこの時期を選んでくれたそうです。

ひと足先に転勤した父とは数か月、別々に暮らすことになりましたが、ちょうどクラス替えの学年の4月に転校できたことで自然に友達を作ることができたと思います。

母は引越しのタイミングだけではなく、授業参観や保護者会にまめに参加をしたり、PTAに入りお母さん同士や先生との情報交換をするなどしてクラスの様子を気にかけてくれていました。当時は自分のことばかりで気にしていなかったのですが、今思うと私の学校生活のことを心配してくれていたんだなと感謝をしています。

 

挨拶周りは一緒に

引越しの挨拶周りは親に連れられて一緒について行きました。親としては、ご近所さんに私の顔を覚えてもらう目的もあったのだと思います。小学1年生のときの挨拶はほとんど覚えていませんが、5年生で引越しをしたときの挨拶周りでは、親がきちんと挨拶をしている姿を見て「大人は初対面の人にこんな風に挨拶をするものなんだな」という刺激を受けたことを覚えています。

引越しの際は手続きで市役所に行ったり、不動産屋や大家さんと話す機会も多々ありますが、そのような場所に一緒に行って親の姿を見るのも子供にとっては成長につながると思います。

一緒に行動するのは面倒なときもありますし、お子さんによってはいろいろなところに連れまわすのがストレスの原因になる場合もあるかもしれませんが、せっかく他の人と違う経験をするきっかけなので、余裕があれば手続きにお子さんを一緒に連れていくのもいいのではないかなと思います。

 

ひとつだけ嫌だったこと

ひとつだけ、学校生活を送る上で嫌だなと思っていたことがあります。
それは、習字の道具や絵具セットが前の学校のものだったので微妙にデザインが違うことです。すごく些細なことでしたが、みんな学校で買った同じ道具を使っているのに、私だけ違う道具というのが恥ずかしく感じられました。
それがきっかけでいじめられたことはありませんでしたし、新しいものを買ってもらうのは母に申し訳ないという気持ちから母には話したことはありません。
でも、気の小さい子や、目立つことが嫌な子は、そういったことがもっとストレスになる可能性もあります。使える道具を買い替えるのは、大人から見ると勿体ないことだと思いますが、もし自分のお子さんが気にする様子があったら思い切って買い替えるのもありだなと思います。

 

まとめ

転校は子供にとって、高学年になればなるほど、周りと溶け込めるか不安が増えていくものだと思います。
私も実際に1年生の転校時よりも5年生の転校のときの方が寂しさや不安が大きかったです。そして、学年があがるほど、両親にも弱いところを見せたがらなくなると思います。

私の母は専業主婦でしたので時間的な余裕もあり、学校に関わることもできましたが、共働きでなかなか学校と関わる時間が取れない場合でも、家庭ではお子さんをきちんと観察して向き合ってあげることが大切だと思います。