引越しコラム column

初めての一人暮らし、憧れの手作りごはん


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一人暮らしで人生やり直す!

地方から東京に出てきて、早7年間。大学の時には、学生寮に、社会人になってからは社員寮に住んでいたので、私は門限もなく自分の好きなようにインテリアを配置して、好きな時に友達も呼べる一人暮らしにずっと憧れていました。

そこでついに念願叶ったのは2010年、転職を機に一人暮らしを始めることになりました。当時、うつ病で仕事を休んでいた私には、社員寮の窮屈で監視されている部屋から出るためには、パッキングすら心躍るものでした。

1つ段ボールを積み重ねるたびに、新しい環境で、新しい家で、新しい職場で人生をやりなおす。そういうワクワクした期待にも似た気持ちが積み重なっていくようでした。

 

ワクワクの新生活と恋

引っ越したのは、東京と世田谷区の桜新町です。サザエさんで有名な、桜新町はファミリー世帯が多く、アラサーの私には落ち着いて生活できて緑があふれた街が魅力的に移りました。引っ越しをして、しばらくすると、友達を呼んだ時のために必要なお皿、箸、コップなどをインテリアショップに行くたびに、買いそろえて、ひとつひとつ新しい部屋に自分色が反映され、自分好みの空間になっていくのがとても楽しみでした。中でも、当時片思いだった人を家に呼んだ時のために、と部屋をきれいに保ち、女性らしいインテリアにセットしている時は、妄想と分かっていても楽しかったです。

引っ越してから半年ほどして、片思いの人を交えての男女4名で鍋パーティーを家でやることにしました。私は、卓上鍋コンロを買い、鍋の取り皿から、可愛らしい菜箸まで買って、万全の状態で部屋へ迎え入れました。部屋に入るなり、「すごい、綺麗。この部屋ホテルみたいだね、俺こういう部屋好きだわ。香りもいいし」と褒めてくれた彼。耳が真っ赤になっていたと思いますが、一人暮らしに好きな人を招くのが初めてだったので、自分の部屋なのに所在なくアタフタしてしまいました。

鍋の途中、〆のうどんを友達二人が追加の買い出しに行ってしまい、好きな人と二人きりになりました。何を話したのか緊張しすぎて覚えていませんが、「またこの部屋、来たいな」と言ってくれたことは覚えています。

 

環境が変われば気持ちも変わる!

その後、彼とは付き合うことになり、仕事帰りに立ち寄った彼のために晩御飯を作ったり、休みの日には二人で一緒に朝ごはんを作って昼までダラダラしたり、好きなエプロンをつけて誕生日ケーキを焼いて失敗したり、、と引っ越ししていなければ味わうことが出来なかった恋愛経験がたくさんできました。

つらかった社員寮時代が嘘のように、環境が変われば気持ちも変わるのだな、と引っ越しが私の人生を大きく変えてくれました。