以前私は、元気な子どもたちを連れて家族で引越しをしたことがあります。

そんな大変な引越しのとき、思わぬありがたい差し入れに助けられたり、心のこもったプレゼントにとても幸せな気持ちになったりしました。

たくさんの人の温かい想いをいただいた思い出がたくさんありますので、今日は少しそれをお話ししてみたいと思います。ご自分が引越しをされる際には参考にして準備していただければと思いますし、もしあなたの周りで引越しをする方がいれば、ぜひ差し入れしてあげてください。

 

冷蔵の電源は前日には切っておかないと、輸送中に水漏れがしたりするらしいです。最近は大丈夫だという説もありますが、業者さんはたいていそういう指示をします。

つまり冷蔵庫を開けても何にもない状態ですから、子どもたちが「お腹すいた〜」と言うと困っちゃうんですよね。そんなときにいただいたのは・・・

 

ハンバーガー

最高潮に忙しい引越し前日、忙しい仕事の合間を縫って私が買ったのはハンバーガーでした。

当たり前すぎて普段は何も感じないファストフードですが、この時ばかりは、何も考えることなくタイムリーに食べるものを出してくれる人がいるというのは、とても幸せなことだ！と感じました。

子どもたちはもちろんハンバーガーが大好き。台所は汚れないしゴミ捨ても簡単。

今まで気付かなかった、一番ありがたいハンバーガーでした。引越し前夜はハンバーガーがおすすめ。

 

肉まん

引越しの日に、友人が持ってきてくれた熱々の肉まんにほっこりしました。三月末でも少し肌寒い日だったから、友人の気持ちがとても嬉しかったです。調理もいらず、お弁当よりゴミも少なくてすむのもとてもありがたい点です。

自分一人なら少しくらいお腹が空いてもどうってことないのですが、子どものお腹は時間がきっちりしていますから、そんなときに大人しくいさせるのに最適なんです。

 

コロッケ

出典　http://www.toranomon-ichiba.com/

これはさすがに当日、前日とかではないのですが、引越しの数日前に、同じマンションに住む方が手作りのコロッケを持ってきてくれました。子供会でご一緒していた同じ歳の小学生がいるお母さんでした。

ところがそのときの我が家の台所は、油も使い切って引越す気満々に片付いた台所でした。しかしそれでもとてもうれしかったんです。なんとかすこ〜し残っていた油をフライパンにしいて、焼き付けていただきました。

焼きコロッケでしたが、それでも十分美味しかったですし、うちの子どもたちに揚げたてコロッケを食べさせてあげたいという彼女の優しい気持ちがなによりうれしかったです。手作りのプレゼントっていいなと思ったときでした。

 

チョコレート

疲れた時は甘いものでしょう〜？と、スーパーでは買えない美味しいチョコレートを持って訪ねてくれた友人もいました。

その時子どもたちは外で遊んでいましたので、高級チョコレートをこっそりしっかり一人で食べました。そういう幸せって、すごく元気がチャージされるんですよね！

そんな甘い関係ももう離れ離れになると思ったら、寂しかったですけれど…。

 

レターセットとペン

名古屋の社宅を出る引越しだったのですが、社宅内での主役はやはり子どもたちですから、彼らは「新しい家で使ってね」と可愛いマグカップやタオルなどを色々いただいては喜んでいました。

そんな中、一人だけ「あなたに」ときれいなレターセットとボールペンを私にくれた人がいました。「手紙、ちょうだいね」と。私は書くことが好きで手紙も大好きなので、とても嬉しかったですね。ここだけ食べ物の紹介ではないのですが、どうしても伝えたかったので番外編として…。

 

究極の最後のランチ

出典　http://matome.naver.jp/

引越し作業中はさっと口にいれられるものを喜んだ私たちですが、引越しのトラックが出ていって、息子たちとがらんとした家にいた時、私の友人がお重を持って訪ねてきてくれました。

今でもお重に何が入っっていたか覚えています。それまで数日は家庭料理らしきものは食べていなかったので、子どもたちも大喜びしました。

ホタテご飯、鳥の唐揚げ、甘い卵焼き、お野菜の煮物、ピクニックみたいに床に座って丸くなってみんなでいただきました。４年暮らした家での最後のお昼ご飯は、実に贅沢に、幸せにいただきました。

 

引越しの最中とはいえ、人間やっぱり食べることが大切で、食べることから伝わるものもたくさんあるのだと思っています。

ちょっとした食べ物のやりとりって、とてもいいですよね。みなさんも参考にしてみて下さい。