引越しコラム column

【生理後】黄色や茶色、白色のおりものが出るときの原因とは?


健康な女性には必ず分泌されているおりもの。そんなおりものには悩みも付き物ですよね。

特にあなたは生理後のおりもので、こんな経験をしたことがありませんか?

  • 「量が増えている」
  • 「ニオイがすごくきつい」
  • 「血が混じっている」
  • 「黄色いのが出てきた」

心当たりがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

おりものは体調を判断するバロメーターでもありますし、いつもと違った状態になると、「何か病気になってしまったのではないか」と不安に思いますよね。

今回は生理後のおりものの問題について、その原因を詳しく紹介していきます。

 

 

そもそもおりものの役割とは?

健康な女性は必ず分泌されていますが、分泌量は時期によって変わりますし、大きな個人差もあります。また、年齢によっても分泌量は変わり、20代から30代がもっとも多くなります。

そんなおりものは、決して意味のないただの分泌物ではありません。2つの大事な役割があるのです。まずは、基礎知識としておりものの主な役割について見ていきましょう。

 

  • 細菌から身を守る

粘り気のあるおりものには、細菌の侵入や繁殖を防ぐ効果があります。これによって、膣内は清潔な状態を維持することができます。

  • 受精の手助けをする

排卵期に入ると、おりものが満たされることで、受精がしやすい環境になります。これはおりものによって、精子が子宮に進みやすくなるためです。

 

多くの人は、下着が汚れてしまったりニオイもきつかったりするおりものに対して、不快感を持ったことがあると思います。しかし、おりものには身体の健康や妊娠のために必要な、とても大事な役割があるということを覚えておきましょう。

ちなみに、おりもののケア方法は、パンティライナーを使用するととても便利です。既に使われているという方も多いでしょう。

また、洗うときはデリケートゾーン専用の石鹸を使うのもおすすめです。洗いすぎると乾燥の原因になってしまうので、汚れがあるときだけ優しくぬるま湯で洗い流してくださいね。

 

 

生理後のおりものの特徴とは?

おりものは、女性ホルモンの影響で分泌量や状態、ニオイ、色などが、時期によって大きく変わります。ここからは通常おりものが、生理後にどのような特徴になるのかを見ていきましょう。

  • 分泌量

生理の直後では、おりものの分泌量はまだ少ないケースが多いです。

しかし、1週間、2週間と時間が経っていくと、精子が子宮に進みやすいようにおりものの分泌量は増えていきます。排卵期のころに、もっとも多くなります。

  • 状態

生理の直後では、おりものの状態は粘り気がなくさらっとしているケースが多いです。排卵期になると、おりものは卵白のようにネバネバと伸びる状態になります。さらに排卵期を終えると、細菌の侵入を防ぐために粘り気のあるものが出やすくなります。

  • ニオイ

生理の直後では、おりもののニオイはきついケースが多いです。血のニオイや、腐っているかのようなニオイがするでしょう。これは細菌や経血によって引き起こされているのです。

排卵期になると、おりものはほぼ無臭になります。生理の直前になると、またニオイがきつくなります。

生理の直後では、おりものの色は強くないです。

しかし、排卵期に近づくにつれて、白色からクリーム色のような色に変わります。

 

ここまで見てきた通り、おりものの変化には基本的に周期性があるのです。しかし、体調を崩して抵抗力が落ちたりすると、おりものが増えたり減ったりすることも起こります。

生理の直後では、おりものに血が混ざっていることもあります。ですが、これは体内で残っていた経血が出てきている場合がほとんどですので、しばらくして収まるようであれば心配をする必要はありません。

また、特におりものが多い人の場合は、排卵期に入ると下着が汚れてしまうこともあるでしょう。ですが、これは女性ホルモンがしっかりと分泌されているという証拠です。それだけで心配をする必要はありません。

次は、異常があるおりものについて、見ていくことにしましょう。

 

 

こんな生理後のおりものには特に注意が必要

おりものは体調のバロメーターです。普段からおりものには気を配ってください。もしも生理後のおりもので、これから紹介するような異常が見つかった場合は、病院を受診するようにしましょう。

分泌量が多く、粘り気がない

粘り気のないおりものが、いつもより多く出ているときは、クラミジアに感染している疑いがあります。

クラミジアは熱が出たり、下腹部が痛むといった症状もあります。

この病気を放置したままにすると、どんどん体の奥に侵入していき不妊になってしまうなどの危険があるので、早めに病院を受診するようにしましょう。

色が黄緑色で、強い悪臭がする

色が黄緑がかっていて、膿みのようなニオイがするおりものが出たときは、淋菌感染症の疑いがあります。

女性の淋菌感染症は症状が軽いため、進行するまではなかなか分からないことが多いです。

しかし、この病気を放置したままにすると、クラミジア感染症と同様に不妊になってしまうなどの危険があるので、早めに病院を受診するようにしましょう。

色が黄色で、泡だっている

色は黄色、状態は泡状、強い悪臭、これらに当てはまるおりものが出たときは、トリコモナス膣炎に感染している疑いがあります。

トリコモナス膣炎はデリケートゾーンのかゆみを伴います。

この病気は性交渉以外でも浴槽などで感染することがあるので、注意が必要です。

色が白色で、ボロボロしている

おりものの色が濃く濁った白色で、量が増えているときは、カンジダ膣炎に感染している疑いがあります。女性の約20%は経験している病気です。

症状はかゆみがあり、排尿時や性交渉時には痛むこともあります。

色が茶色や赤褐色、ピンク色になっている

先ほども紹介しましたが、生理の直後ではおりものに経血が入っているときがあります。そのため、おりものが茶色や赤褐色、ピンク色になっているからといってすぐに心配をする必要はありません。ただ残りの血が入っているだけの可能性が高いです。

しかし生理後しばらく経っても、これらのおりものが続いているようなら子宮内膜症、子宮筋腫、子宮頸がんや子宮体がんといった病気が原因で出血している可能性もあります。

おりものが出ている時期をよく注意してみましょう。

 

 

まとめ

先ほどから書いていますが、おりものは体調を知るためのバロメーターになります。普段からよく気を配っておきましょう。身体に異常があったときの発見につながります。

そして、異常があるようであれば、早めに病院を受診するようにしてください。病気があった場合は、治療を早く始めることで、治すのが簡単になるでしょう。