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妊娠17週の赤ちゃんとママの変化は?性別はわかる?流産の心配は?


出典:Fotolia

妊娠17週は妊娠中期と呼ばれ、妊娠5ヶ月に入ってからちょうど1週間の時期です。少しずつつわりが落ち着いてきて、食べる量も徐々に戻ってきた頃ではないでしょうか。

もちろん、個人差はありますが妊娠中期は最も体調が安定しており、幸せなマタニティライフを実感できるお母さんが多い時期です。妊娠初期は、流産の不安やつわりなどがありましたよね。

妊娠後期は、お腹が大きくなり身軽に動けなかったり腰痛がひどくなったりします。妊娠中期も大事にすべき時期ではありますが、安定期に入りほっとしているお母さんも多いはずです。

今なら積極的に外出をしたり、夫婦2人の時間や友だちとの時間を楽しんだり、おしゃれをすることもできますね。

今回は、そんな妊娠17週の赤ちゃんやお母さんの様子、注意点などをまとめたので紹介します。

妊娠17週の赤ちゃん

妊娠17週の赤ちゃんは早い方だと胎動があり、赤ちゃんの存在を感じられます。

身長や体重

個人差がありますが、身長約150mm、体重約130gです。まだまだ小さいですが、妊娠中期から赤ちゃんは右肩上がりにぐんぐんと成長していきます。

赤ちゃんができるようになったこと

16週から聴覚が発達し、お母さんの声を聞き分けることが可能です。お母さんの体内を流れる血流音も聞こえています。

また、17週からは記憶を司る海馬も発達するので、お母さんの声を記憶しておくことも。お父さんの声はお母さんの声よりも低いので、まだ聞き分けることは難しいですが、お父さんも積極的に話しかけてあげましょう。

お父さんといることで、お母さんが幸せな気持ちであることは赤ちゃんにもきちんと伝わっています。家族の時間を作ってみましょう。

体温調節も可能になっています。この時期になると褐色脂肪が発達し、自分自身で体温調節ができるようになります。

今までは薄い膜だけの皮膚でしたが、褐色脂肪はカロリーを熱に変えて放散する働きがあるので熱を生み出すことができるようになったのです。

しかし、まだまだ赤ちゃんはお母さんの体温に左右されています。お母さんが冷えていると赤ちゃんも寒いので、冷え対策はきちんと行う必要があります。

今は冷え性の女性が増えているので、夏でも冷たい飲み物や食べ物ばかり摂取するのはやめましょう。逆にお母さんが風邪をひき、熱を出していると赤ちゃんは熱いと感じます。風邪をひいた際は、すぐに病院を受診するようにしてください。

そして、甲状腺が発達し飲み込む、吸うなどといった動作の練習をするようになります。産まれた赤ちゃんにとっては飲み込む、吸うといった動作は生命に関わるほど大切なもの。

赤ちゃんはお腹にいるときから、お腹の外に出たときのために少しずつ練習をしているのです。

性別がわかってくる

これは個人差がありますが、17週になると性別が判断できる可能性もあります。性別は男の子の場合はシンボルがあるので分かりやすく、早い方だと16週頃で判明する方もいます。女の子の場合は少し分かりにくいので、24週前後で判明することが多いようです。

しかし、男の子のシンボルだと思ったらへその緒だった、女の子だと思ったら隠していただけだったなどと誤った診断も時折あるので、確定するのは産まれるまでのお楽しみになりそうですね。

事前に性別がわかると名前を考えたりベビー服を用意したりと準備ができますし、さらに楽しみになります。

性別にこだわる方もいらっしゃるかもしれませんが産まれたらどちらでも可愛いので、性別判断のみにとらわれずお腹にいるときから愛情をもって接してあげてください。

妊娠17週のお母さん

個人差がありますが、お腹のふくらみが目立つようになりマタニティウェアや下着が必要になるお母さんもいます。お腹を締めつけないように、ゆったりとした服装を選ぶようにしましょう。

また、妊娠中期になると食事の量やバランスを見直す時期になります。赤ちゃんの成長が著しいので、お母さんも栄養バランスを考えつつ、妊娠前より約250kcal多めに摂取する必要があります。

その際は、むやみに摂取カロリーをあげるだけではなく、栄養バランスも考えて摂取してください。その際にまだつわりがおさまっていないお母さんもいますので、無理のない範囲で食べるようにしましょう。

お腹が少しずつふくらみ始めるので、妊娠中期はつわりではなく、胃を圧迫して吐き気が生じることもあります。一気に食事を摂取するのではなく、1日5食にして分割して食べるだけでも胃を圧迫せずにすみますよ。

そして、女性特有の悩みである皮膚や髪のトラブルも生じやすい時期です。皮膚トラブルはシミやそばかす、乾燥やかゆみなど、髪のトラブルは抜け毛や髪のパサつきなどと様々なトラブルが生じます。

これは、妊娠していることによるホルモンバランスの影響です。

産後は、ホルモンバランスの分泌が妊娠前の状態に戻り、皮膚や髪のトラブルもなくなるので、今は赤ちゃんが育つためのものなんだと考えましょう。

妊娠17週の注意点

妊娠中期になるとつわりが落ち着き、食事がすごく美味しく感じる方も多いのではないでしょうか。しかし、注意点もあるので、気をつけましょう。

体重管理

今まで憂鬱だった食事が美味しく感じると幸せな気持ちになり、ついつい食べすぎてしまうこと。この時期は、体重増加には気をつけましょう。

普通体型の方は、妊娠中期の体重増加は3〜4kgと言われています。それ以上増えてしまうと、妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病になる可能性が高いです。

妊娠高血圧症候群は、羊水の量が減ったり赤ちゃんが発育不全になったりする可能性もあり、妊娠糖尿病は赤ちゃんが大きくなりすぎる可能性もあるので気をつけましょう。

太ることにより産道に脂肪がつき赤ちゃんがスムーズに産まれることができない可能性があります。妊娠中の体重管理は徹底してください。

栄養バランスのいい食事

また、ホルモンバランスの影響や食事量が増えたことで便秘になり、痔を引き起こす可能性が高くなります。

貧血になる方も多いので、便秘予防の食物繊維や貧血予防の鉄分を積極的に摂るなどバランスのいい食事をしてください。

急激な体重増加を防ぐことにも繋がるので、一石二鳥です。

無理はしない

胎盤に大量の血液を送るため、心臓に大きな負担がかかっています。少し動いただけで激しい動悸や息切れが生じることもあるので、無理な動きや立ち続けることはせずこまめに休憩をとるようにしましょう。

人混みが多い場所も避けたほうがいいです。

また、働いているお母さんは、上司や周りの方にも妊娠中であり、重いものは持てないことや身体が辛いことなどを事前に伝えておくほうがいいでしょう。

そして、最も注意すべきことは、痛みや出血、異常なお腹のはりなどです。安定期に入っていますが、必ずしも安心安全なわけではありません。妊娠中はなにが起こるかわからないのです。

妊娠の継続ができなくなり、12週未満を「早期流産」、12週から22週未満を「後期流産」、それ以降を「死産」と呼びます。

妊娠17週は後期流産以外にも、切迫流産や切迫早産と診断されることもあります。切迫流産と切迫早産は、流産と早産になりかけている状態です。

痛みや出血、異常なお腹のはりなどを感じたらすぐに病院を受診するようにしましょう。

妊娠17週のお母さんのためにお父さんができること

1番大切なことはお母さんの体調を気遣い、優しい言葉をかけてあげることです。つわりが落ち着いても、まだまだ妊娠前のようなことはできませんし、これからも大変です。

お母さんを気遣い、できることは手伝ってあげましょう。

また、赤ちゃんのために検診についてきてくれたり、お腹に声をかけてあげたりすることも大切です。親になるんだという実感がわきますよ。

お母さんが嬉しい、幸せな気持ちになることが、赤ちゃんにとっても大切なことです。

お父さんは妊娠できませんが、妊娠しているお母さんのためにできることはたくさんあるので、積極的に行動や言葉にして示してあげましょう。

まとめ

妊娠するということはとても幸せなことですが、同時に1人の人間を育てているので大変なことですよね。

妊娠中はなにがあるかわかりませんが、赤ちゃんは少しずつ大きくなって、がんばって成長しています。貴重なマタニティライフを楽しみつつ、無理せずに体調にも気をつけていきましょう。