【要チェック!】「デュファストン」にはどんな効果が?副作用はある?
あなたは、今まで「デュファストン」という薬を処方されたことはありませんか?
このデュファストンは、主に不妊治療や切迫流産・早産への対応としてよく処方されているホルモン剤です。女性ホルモンの一種である黄体ホルモン(プロゲステロン)のバランスを整えることによって、妊娠や出産をサポートしてくれる効果が期待できます。50年以上の間、世界中で処方されて、女性たちを救ってきました。
しかし、あなたはこのような疑問を持ちませんか?
- 「副作用はあるのか?」
- 「飲むときに注意しなければいけないことはないのか?」
この薬を初めて服用するという方は、このような疑問を持つのも当然ですよね。
そこで今回は、このデュファストンを初めて服用するという方に向けて、その効果や、飲み方の注意点などを紹介していきます。ぜひ参考にしてくださいね。
デュファストンの具体的な効果は?
まずは、デュファストンで期待できる効果をより深く掘り下げて見ていきましょう。
生理不順や無月経を改善する
脳の下垂体など、ホルモンの分泌をコントロールしている部位に問題が起こると、黄体ホルモンの分泌量が不足してしまう場合があります。そうなると、生理が起こらない無月経になってしまったり、生理不順を引き起こしたりすることもあります。
そこで、これらの症状を改善することが期待できるのが、デュファストンです。
製造販売元によると、この薬を服用して生理不順が改善された人は83%で、無月経が治った人は78%に及びます。
子宮内膜症の症状を改善する
子宮内膜症は、子宮内膜の組織が子宮内膜以外の場所に増殖してしまい炎症を起こすという病気です。若い女性がよく発症します。この病気は社会生活が難しくなることもあるほどの強い生理痛(月経困難症)を引き起こしてしまうことがあります。
デュファストンは、そんな子宮内膜症も改善することが見込めるのです。
製造販売元によると、この薬を服用して子宮内膜症が改善された人は89%です。
不妊を改善する
ここまで紹介した生理不順と無月経、そして子宮内膜症は不妊のリスクも伴います。
しかしこれらの場合でも、デュファストンを飲めば妊娠をしやすくなることが見込めるのです。
早産と流産の予防
デュファストンは、妊娠状態を維持するサポートもしてくれます。
そのため、流産や早産を予防するために服用されることもあります。
製造販売元によると、切迫流産と切迫早産を防げたケースは77%です。また、何度か流産や早産を繰り返した習慣性流早産のケースでも、88%に効果が見られたようです。
デュファストンの正しい飲み方は?
ここまでデュファストンが、様々な症状に対して効果が見込めることを紹介しました。
では、服用はどのようにしていけばよいのでしょうか?ここからは、薬の服用回数や、飲み忘れてしまったときの対応について見ていきましょう。
デュファストンを飲む回数
通常、成人の場合は1日につき1錠から3錠を、1回から3回に分けて服用します。しかし、子宮内膜症の治療のときは、1日につき1錠から4錠を服用します。
デュファストンを飲み忘れたときは?
基本的にデュファストンをうっかり飲み忘れてしまったというときは、気づいたタイミングですぐに服用してください。
しかし、次の服用時間までが近い場合は、飲み忘れた分は飛ばして、次の服用から再開した方が良いです。これは、2回分の量を短時間で飲むと副作用が心配されるためです。飲み忘れに気づいて対処法を迷ったときは、医師に相談してみましょう。
もしかすると、デュファストンの服用を忘れてしまうと「効果が消えてしまうかな?」と不安になることがあるかもしれません。ですが、1回分を飲み忘れてしまっても、効果が消えてしまうとは言えません。
しかし、飲み忘れが何回もあると、効果がきちんと出なくなる場合があります。継続的に飲めていないときは、医師に相談してくださいね。
冷蔵庫などよく目に入るところにメモを貼っておいて、デュファストンの服用は忘れないようにしましょう。また、旅行や出張で自宅へ長い間帰らないときは、しっかりデュファストンを持っていきましょう。
デュファストンの副作用は?
効果の期待できる薬はとても頼りになりますが、同時に副作用も不安になりますよね。
デュファストンを服用する場合は、不足していた黄体ホルモンの量が急激に増加します。そのため、ホルモンバランスの変化にまだ体が慣れていない時期、つまり服用を開始してから間もない時期に、副作用が現れます。
この副作用は、継続して飲み続けていると現れにくくなりますが、あまりにもつらいときは医師に相談してみましょう。
それでは、デュファストンには具体的にどのような副作用が起こりうるのか見ていきます。
- 頭痛やめまい
デュファストンは頭痛やめまいを引き起こす場合があります。また、眠気を感じることもあります。
- 吐き気や嘔吐
デュファストンは副作用として、吐き気や食欲不振、嘔吐を引き起こすことがあります。製造販売元によると、頻度は1%未満です。
- 肝機能異常
デュファストンは、肝臓で分解・合成されてから体内で作用します。そのため、副作用として肝機能に異常が現れることもあります。
肝臓に病気のある人は、前もって医師に伝えておきましょう。服用によって症状が悪化してしまう可能性があります。
- 発疹、じんましん
皮膚に発疹やじんましんができることも、デュファストンを服用することで起こりえます。発疹が皮膚に出てくる可能性は0.1%未満です。
- 食欲不振、体重増加
デュファストンを服用すると、食欲がなくなったり、体重が増える可能性があります。食欲不振が現れる可能性は0.2%です。
- むくみ
デュファストンは副作用として、むくみを引き起こすこともあります。
デュファストンと生理
デュファストンを服用している間は、生理が遅れたり来なかったりします。これは、しっかりとデュファストンが効いているということなので、心配ありません。
通常デュファストンの服用を終えると、数日後に生理が来ます。
服用後1週間が過ぎても生理がこないときは、医師に相談してみましょう。妊娠している可能性もありますので、生理予定日1週間後から妊娠検査薬を使ってみてください。
逆に、服用中にも関わらず生理が来てしまった場合は、黄体ホルモンが不足したままである可能性も考えられます。この場合も医師に相談してみましょう。
デュファストンで基礎体温は変わる?
様々な効果が見込めるデュファストン。しかし、基礎体温を変えるような効果はありません。
そのため、もし服用しているときに基礎体温が上がったら、排卵があったと予想できます。
また、デュファストンを服用すると、前からの高温期が継続することもあります。その場合、服用を終えて数日で、高温期も終わりますよ。その後も高温期が継続するようであれば、妊娠の可能性があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
デュファストンについての理解が、かなり深まったと思います。ここに書いてあったことを頭に入れて、正しくデュファストンを服用していきましょう。
もしデュファストンを服用していく上で、副作用がつらいと感じることがあれば、医師に相談することをおすすめします。
また、くれぐれも飲み忘れには気を付けてくださいね。