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強く叱ってはダメ!子供の自慰行為の原因とすぐにできる正しい対処法


出典:Fotolia

もし自分の子供の自慰行為を見てしまった時、親はとてもショックを受けますよね。

それと同時に、子供の将来への不安も抱くと思います。

うちの子はおかしいのではと心配になる親も多いと思いますが、子供の自慰行為は成長している証でもあるのです。

今回は子供の自慰行為をする理由と対処法をご紹介していきます。

なぜ子供は自慰行為をするのか

そもそも子供の自慰行為とはどのようなものなのでしょうか。早ければ生後数か月の赤ちゃんから見られ、特に女の子、または幼稚園児に多いようです。

子供の自慰行為の例では、

「お風呂の時やトイレの時にしょっちゅう性器を触っていた」

「股にクッションなど挟んで顔を真っ赤にしていた」

「おむつの中に手を入れて触っている感じだった」

「足をクロスさせて股に力を入れていた」

「うつ伏せになって腰を上下に動かしていた」

などがあげられます。

このような行為を初めて見た時、親はとても驚きますよね。驚きと同時にショックも受ける事でしょう。

「なんで我が子がこんなことを?」「ほかの親御さんに見られたらはずかしい」

しかし、子供の自慰行為に性的な意味はなく、ただ触ると気持ちが良いので触ってしまう、いわゆる癖のようなもの。子供が鼻などをいじるのと同じです。うちの子だけと思いがちですが、意外と幼児自慰は多いのです。

ただ、ついついやってしまう癖だからといっても親としてはなるべく続けさせたくないものですよね。特に外出先でしていると他人の目が気になってしまいます。

子供の自慰行為の原因

では、何がきっかけなのでしょうか?その原因をここからご紹介します。

そもそものきっかけは

  • たまたま性器を触ってみたら気持ちが良かった
  • 物が性器にあたった
  • 性器の炎症などで痒みがあった

など、些細な事です。大人であればどれも普通のことで、これが性的なものに結びつくなんて想像できない人も多いでしょう。

しかし、ストレスが原因である場合もあるので見過ごせません。生活する中で思い通りにならなかったり、親に叱られたりと精神的ストレスを感じている場合、ストレスを発散するために行います。

一度思い返してみてください。子供がストレスを感じているようなそぶりを見せたことがありませんか?

これは代償行為といい、欲求不満で行うものとは違います。性器を触る事で気持ちが良く、精神的に安定するから行なっているだけです。ストレスが原因の場合は、大人が行うものに比べて回数が多くなる事があります。

この幼児の自慰行為はだいたい6歳ごろまで続きますが、幼稚園や小学校に入るころには羞恥心が芽生えるので人前ではしなくなります。

子供の自慰行為は成長の証

親はなるべく見たくないものですよね。

しかし、これは成長している証でもあるのです。言い換えれば、自我の形成とも言えます。自我の形成はとても大切で、自分は一人の人間であることを認めて、これから自分らしい人生を歩んでいくために欠かせないのです。

この自我の形成がきちんと行われていないと

  • 自分が何をしたいのか分からない
  • 他人と自分を区別出来ない
  • 悪い事をした時に悪い事をしたという自覚がない
  • 相手の気持ちが分からない
  • 社会に出た時に周りとうまくいかず引きこもってしまう

ということを引き起こします。

将来的にも多くのトラブルが起きてしまうかもしれません。もし、我が子の自慰行為を見た時は「うちの子もちゃんと成長している」と優しい気持ちで見守ってあげて下さい。

子供の自慰行為の対処法

では、我が子の行為が発覚した場合、どうしたら良いのでしょうか?

最初は驚くのと同時に心配でついつい怒ってしまいますよね。もちろん、どの親でもそうなってしまいます。

しかし、強く怒ってはいけません。親から強く叱られたことに恐怖を抱いてトラウマになる事もあります。トラウマになる事で、性に対して罪悪感や偏見を植え付けてしまいます。最悪の場合、大人になってもその気持ちを忘れることができず、子作りなどに影響がでる可能性もありますよ。

また、性的な意味ではなく「ただ癖だからしていただけなのに」と子供の心を傷つけてしまう場合もあるのです。

大人も気持ち良いことを無理矢理止めなさいと、怒られるとかなりのストレスを感じますし、簡単に止めることはできませんよね。

それと同じで子供も気持ち良いことをすぐに止めることはなかなかできません。また、なぜ自慰行為がダメなのか子供には理解する事が難しいのです。

叱って嫌な思いをさせながら無理矢理止めさせるのではなく、いやらしい意味ではなく癖でやっているのだからと自分に言い聞かせて温かく見守りましょう。

子供の自慰行為は、決しておかしな行動ではありません。親が温かく見守っていると自然と回数も減っていくものです。

しかし、どうしても気になる場合や頻度が多い場合などは強く怒るのではなく、子供の気を紛らわせてあげる事が効果的です。

癖というものは暇な時にするものですよね。ストレスが原因で行為をしている場合も、精神的ストレスを他の事で発散できれば回数も減ります。

子供の気を紛らわせるために公園の遊具で遊ぶ、積み木遊び、ボール遊び、かけっこ、お絵かき、粘土遊びなど手や足など身体を使った遊びを一緒にしてみましょう。最近は日焼けを嫌がり、外出しないことも増えていますが、やはり子供は外で自由に遊ばせてあげるべきです。

ストレス発散にもなりますので、まずは試してみてください。

親と一緒に楽しい時間を過ごせると、精神面でも安定するのでストレスを感じにくくなります。また親子の絆も深まりますよ。

子供への声かけについて

その事実を知ってしまった時、子供になんと言ったら良いのか分かりませんよね。上記でも述べたように強く怒る事はダメです。

まずは、相手を否定するのではなく、優しく「公園に遊びに行こうか」「ママとお絵かきしようか」など、他の遊びに誘導しましょう。

また、外で行っている場合はこれも優しく「お家でしようね」「お友達と遊ぼう」など、声かけしてあげましょう。

「触っちゃダメでしょ!」や「恥ずかしいから止めて!」のように決して感情的に言ってはいけません。

また、汚れた手で性器を触ると細菌が入ってしまうので、「ばい菌が入るから手を綺麗にしてからにしようね」と優しく言ってあげましょう。

まとめ

自分の子供の自慰行為はなかなか受け入れがたいものですよね。ついつい大人の考えでは恥ずかしいものだと思いがちですが、ちゃんと成長している証なのです。

性的ないやらしい意味ではなく、単なる癖でしているだけです。叱るのではなく、まずは優しく見守ってあげて下さい。

子供は感受性豊かで強く怒ってしまうとトラウマになり、大人になっても忘れる事が難しくなります。また性への罪悪感を植え付けてしまうとちゃんと成長できなくなります。

親ができる事は、子供の自慰行為についてきちんと理解し、受け入れ、温かく見守る事です。

成長と共に回数も減っていきますが、減らす方法として外で思いっきり遊び、気を紛らわせるといいでしょう。

親と遊べることは、子供にとっても嬉しい事です。ストレスが原因の場合、身体を動かして遊ぶ事でストレスも発散させる事ができ、回数も減っていくでしょう。

健康に育ってくれているので、あまり心配せずに見守っていきましょう。