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母乳の出がよくなるおっぱいマッサージ。知っておきたい効果と正しい方法


出典:Fotolia

母乳は赤ちゃんにとって大切な栄養源です。

将来の免疫力にも影響する大切なものでもありますが、ママさんが頑張っても「母乳がでない」ときもあります。

そんな大切な母乳の出を良くするマッサージ「おっぱいマッサージ」をご存知ですか?

母乳の出が悪い時や胸が痛い時などにやってみましょう。妊娠時や出産前からはじめるのもおすすめです。

記事の後半では、母乳に良い食べ物、悪い食べ物、乳腺炎などについてもご紹介したいと思います。

そもそも母乳とは?

母乳はママさんの血液から作られる赤ちゃんのご飯です。

母乳で育てることで将来の免疫力などに色々な影響があると言われています。

ちなみに私は母乳と粉ミルクの半分半分で育ちましたが、完全母乳で育った妹と比べると風邪などの病気の頻度がかなり違います。

母乳が出るメカニズム

まず、妊娠するとエストロゲンが分泌されて乳腺が発達します。

エストロゲンは母乳の分泌を抑えますが、胎盤が胎外に排出されるとエストロゲンが減少します。すると、母乳の分泌が盛んになって母乳を作る準備が完了。

そして、赤ちゃんがママさんの乳首をくわえることで、プロラクチンというホルモンが増加。プロラクチンは乳汁分泌ホルモンともよばれています。

また、オキシトシンというホルモンには母乳の分泌を促し、乳腺の周りの筋肉を収縮させる作用があります。

母乳マッサージ(おっぱいマッサージ)とは?

母乳マッサージは、母乳の出を良くするおっぱいマッサージ、赤ちゃんが乳首をくわえやすくする乳頭・乳輪部マッサージの2種類があります。

おっぱいマッサージは自分でやると加減ができますが効果は薄く、プロにやってもらうとかなり痛いですが、効果覿面です。どちらを選ぶかはママさんの自由です。

母乳マッサージの効果

血液循環を良くして母乳を乳管洞まで運び、母乳の分泌を促して授乳をしやすくでき、乳腺炎の予防にもなります。

乳頭・乳輪部マッサージの効果

乳首の伸びを良くして切れたり荒れたりしにくくなります。なおかつ吸いやすくなります。

マッサージを始めるタイミング

出産後からでも効果はありますが、目安は妊娠20週目。できれば妊娠28週目がいいと思います。個人差があるので、気になった方は婦人科の先生に相談してみましょう。

ただし、妊娠初期には絶対に行わないでください。子宮を収縮するホルモンが分泌されてしまうからです。

妊娠中期は乳首の手入れ、妊娠後期になったらマッサージを始めましょう。

おっぱいマッサージ(乳頭の場合)のやり方

妊娠して出産が近づくと、乳頭に角栓のような塊ができる人もいますので、マッサージをする前にこの塊を取っておきましょう。

爪などではやらずに、清潔な状態の時にオイルなどを付けてとりましょう。

マッサージのやり方ですが、まず、マッサージする側の手で胸を支えます。反対側の手の親指と人差し指と中指の指と腹を使って乳輪から乳頭をつまんで、乳輪の外側から内側に向かって、さまざまな方向から圧をかけます。

これを2~3回、1分間ほど繰り返しましょう。

また、柔らかさ・伸びやすさを出すために乳頭、乳輪をつまんで、ぐるぐると伸ばしながら回すのも良いですよ。回数は上記と同じです。

おっぱいマッサージ(胸の場合)のやり方

まず、右の手のひらを広げて脇から左の胸をつかみます。次に左手の母指球を胸の上にあてて横に押すという動作を4~5回繰り返しましょう。

右手を下にずらして胸を下からすくうような体制にします。左手を添えて右の肩の方へ押し上げる動作を4~5回繰り返します。力を入れすぎておっぱいをつぶしすぎないようにしましょう。

最後に右手をおっぱいの真下に当て左手も右手の上に置き、真上に押し上げるようゆっくり4~5回動かします。

文面の説明だけではわかりにくいかと思います。

YouTubeなどに解説の動画がありますので、そちらも参考にされると良いですよ。

母乳の出をよくするもの

母乳サポートハーブティーなどがあります。ブレンドティーなどは通販でも購入できます。ここからは、母乳の出をよくするものをご紹介していきますね。

ラズベリーリーフ

甘酸っぱくて飲みやすく、ミネラルとビタミンが豊富。

産後のママさんの回復にも効果ありです。

レモングラス

爽やかな風味とレモンに似た香りが特徴。

抗菌、抗ウイルス作用があり、ママさんの風邪予防にも。

ネトル

乾草のような優しい香り。

βカロチン、ビタミンC、鉄分が豊富。

ローズヒップ

少し酸味が強くすっきりしている。アセロラのよう。ビタミンCが豊富。

授乳時のママさんの食事

ママさんが食べたものが母乳に影響が出るのはおそらく周知かと思います。

では、何を食べたほうが良くて、何がダメなのでしょうか?

食べて良い物

では一体何を食べてもいいのでしょうか?

白米

母乳の主成分であり、ママさんのエネルギーにもなる炭水化物です。

1日1膳は食べた方が良いですよ。

根菜類

野菜は水分が多く飲みやすい母乳にしてくれます。

根菜類は体を温める効果もあるので、授乳中にはたくさん食べておきたいです。

脂肪の少ない肉、魚

たんぱく質は血液の生成に必要不可欠です。

鶏ささみや胸肉、白身魚なども積極的に摂りましょう。

汁物やスープ

体を温めてくれます。

根菜類をたくさん使ってお味噌汁などを作ると良いかもしれません。

良くない物

アルコール、カフェイン

赤ちゃんの発育や脳に悪影響を及ぼす可能性があります。

菓子パン

高脂肪なので、控えた方が良いです。

食べるなら無添加の食パンにしましょう。

生野菜

野菜は積極的に摂る方が良いですが、生野菜は体が冷えてしまい母乳の出が悪くなります。

サラダなどよりも、できるだけ熱を加えましょう。

揚げ物

脂肪分の多い食べ物は血液をドロドロにしてしまいます。そうすると、母乳の味も悪くなります。

刺激臭のするもの、香辛料

これも母乳の味に影響が出て赤ちゃんが嫌がります。

知っておきたい「乳腺炎」

おっぱいの出が悪いなと感じたら、乳腺炎かもしれません。乳房組織が炎症をおこしている状態です。

授乳を始めて6~12週間くらいのママさんがなりやすいです。

症状

  • 授乳中におっぱいが痛む。
  • 胸に圧迫感やチクチクした痛みを感じる。
  • 胸が腫れる。
  • 胸が熱っぽい。
  • 胸が赤みがかる。
  • 疲労感と体調不良。
  • 熱と悪寒。

原因

母乳が詰まっている

授乳方法が正しくない場合、おっぱいが空っぽになりません。

この詰まった母乳がチクチクする痛みをひきおこし、感染症につながる可能性があります。

乳管の詰まり

乳管が詰まることにより母乳が溜まってしまう事があります。

この詰まりが原因になって炎症をおこします。

細菌

ママさんの皮膚や赤ちゃんの口から乳管などを通して感染します。

その他の原因

  • 乳首の亀裂。
  • 授乳中にずっと同じ体勢でいる。
  • きついブラジャーを付けている。
  • 非常に疲れている。
  • ストレスを感じている。
  • 過去に乳腺炎になっている。
  • 栄養不足。

乳腺炎の予防法

  • おっぱいを飲んでいる時、赤ちゃんがしっかりと乳首をくわえているか確認する。
  • 両方のおっぱいが空っぽになるように体勢を変える。
  • 赤ちゃんがもう1つのおっぱいに移る前に飲んでいたおっぱいが空っぽになったか確認する。
  • 赤ちゃんのお腹がすいているときはできるだけ頻繁に授乳をする。
  • おっぱいを空っぽにするために授乳前におっぱいを温める(シャワーを浴びるなど)。

まとめ

赤ちゃんにとって、ママさんの母乳は生きていくうえで必要不可欠なもの。

色々なケアやおっぱいマッサージ、食べ物などに気を付けて、赤ちゃんの成長を手助けしてあげましょう。