今話題のシワシワネームとは?キラキラネームとは何が違うの?
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今話題の「シワシワネーム」をご存知でしょうか。
一時期、読めないうえに珍しく、変わった名前「キラキラネーム」がブームになりましたよね。
その反対で、古風な名前のことを「シワシワネーム」と言います。「〇〇男」「〇〇太郎」「〇〇子」「〇〇代」などの、ひと昔前に流行った祖父母世代によく使われているような名前のことです。
今、実は様々な理由でシワシワネームがブームになってきています。
名前は産まれた赤ちゃんにつけるもので、親から子どもへの1番最初の大きなプレゼントですよね。
親の願いが込められている大切な名前。子どもの人生を左右すると言っても過言ではない大切なものです。
ただ単に、ブームに左右されるだけではなく子どものことを1番に考えて、「この名前で良かった、幸せだ」と思えるような名前をつけてあげてください。
「シワシワネーム」のメリットとデメリット
まず、なぜシワシワネームと呼ばれるようになったのでしょうか。
発端の始めとしては、キラキラネームが反発や批判されたことでした。
- 読みにくい点や当て字を使っている
- 年配になってから名前が恥ずかしい
- 知的ではない印象
などの理由から、近年はキラキラネームを避ける方も増えて積極的にシワシワネームにする方も増えてきました。
また、キラキラネームに比べて、シワシワネームは就活に有利であると言われています。このことから、子どもの将来に向けてシワシワネームをつける親が徐々に増えてきているのです。
「シワシワネーム」のメリット
シワシワネームのメリットとしては、今説明したように知的な印象があるため受験や就活に有利な点があります。
また、性格がいい印象、真面目な印象などを受けやすいため、就職した際に上司から可愛がられる存在になりやすいです。
就職だけではなく受験の面接の際に、子どものみならず親にも常識があり、しっかりしている印象を受けるそうです。
その他には、今の時代は古風な名前が珍しく周りの方に覚えてもらいやすい、読んでもらいやすいなどの理由もあります。
やはり上の世代からは、どちらかと言うと好印象のようですね。
「シワシワネーム」のデメリット
シワシワネームのデメリットとしては、周りの同世代の友だちに馬鹿にされたり、笑われたりすることです。
大人になれば、古風な名前は気にならないかもしれませんが、子どもの頃は苦労するかもしれません。
子どもは素直なので「おじいちゃん(おばあちゃん)と同じ名前」と言われて、馬鹿にされたりからかわれたりすることで、名前がコンプレックスになる可能性もあります。
また、古風な名前には、少し堅苦しいイメージがありますよね。しっかりしなければいけないという意識が強くなり、名前負けしないようにと、子ども自身が無意識に背伸びをしてしまう傾向があります。
このように、シワシワネームをつけることにはメリットとデメリットがありますが、シワシワネームが良い悪いと言っているわけではありません。
あくまで、それぞれひとつの意見にすぎません。各家庭で子どもの名前を決める際に、どこに重点を置くか、何を1番に考えて名前をつけようとしているか、などをもう一度しっかり考えてみてください。
名前をつける際に気をつけること
子どもの名前をつけるのは、親として責任重大で緊張することですよね。名前をつける際の注意点をいくつか説明していくので、迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
まず、極端すぎる名前は避けるのが無難でしょう。
先ほどのメリットとデメリットでも述べたように、個性的な意味合いが強すぎるようなキラキラネームですと「常識がない」「知的ではないイメージ」がついてしまうこともあります。
また、古風すぎるシワシワネームですと「古すぎてからかわれる、恥ずかしいイメージ」がついてしまう可能性があります。両極端すぎない名前が最もいいのではないでしょうか。
特に気を付けるポイント
では、両極端すぎない名前とはどのような名前でしょうか。
例えば、当て字ではなく、誰でも読めるような漢字を使った名前がいいかもしれません。
世代を問わずに誰でも読めるということは、どの世代にも受け入れられている名前ということになります。
読みやすく、わかりやすい漢字を選ぶ
まずは、読みやすく説明しやすい漢字を用いるといいですね。説明しやすい漢字は、特に電話対応の際にスムーズです。
また、漢字の意味をきちんと調べてから名前をつけてあげましょう。意味を知ることで、子どもに対する願いや思い、祈りを込められます。
実は名前にはつけないほうがいいと言われている漢字もあります。
例えば「亜」「久」などは生命の終わりを意味する漢字とも言われていますよね。「淀」は汚れた水、「刀」「銃」は凶暴になりやすいなどというイメージもあります。
そして、「輝」「妃」は名前負けするイメージがあるなど、子ども自身がプレッシャーに感じることもあるようです。
シワシワネームにも漢字を工夫する
他の視点からのアドバイスとしては、読み方はシワシワネームでも漢字や書き方を変えてみましょう。イメージが変わるため、古風な雰囲気が薄まります。
例えば、「花」ではなく「華」という漢字にすれば変わらずに読めますし、「鈴」を「すず」に書き変えることで古風な雰囲気はなくなり、今風な感じになりますよね。
これで「古すぎてからかわれる、恥ずかしい」などというイメージはだいぶ軽減できるのではないでしょうか。それ以外にも、名前をつける際にイメージを決めておくと名前の漢字や読み方が決まりやすいですよ。ぜひ調べてみてください。
現在よく使われている男女別の名前
男の子は「翔」「湊」「陽」などの漢字が多く、女の子は「結」「咲」「葵」などがよく使われている漢字です。
読み方は、男の子は「はると」「そうた」「りく」など、女の子は「ゆい」「さくら」「あかり」などが多いようです。
どんな本で調べても、使われている漢字の上位はほぼ似たような結果。同じ漢字を使用しても、読み方を変えるパターンもあります。
例えば、「翔」を昔は「しょう」と読み使用していましたが、今は「優翔」などと書き、「ゆうと」と読むように「翔」を「と」と読んで使用することも。
キラキラネームかシワシワネームかの判別は難しいですが、読み方は比較的古風な雰囲気があるシワシワネームと言ってもいいのではないでしょうか。
どこまでをキラキラネームかシワシワネームかと判別するのは、個人の判断ということになりそうですね。
現在は、このように2つを組み合わせたような名前も増えています。
まとめ
名前は、子どもの一生を背負うとても大切なものです。名前について周りがいろいろと言うこともあるかもしれませんが、両親が子どものことを考えてつけた名前が1番素敵な名前なのではないでしょうか。
もちろん賛否両論はあるかもしれませんが、
「子どもにとって1番良い名前を考えてつけること」
「子どもが幸せになれるように祈り考えて、名前をつけること」
などの、これらの思いが親から子どもへの愛情です。
形として残る愛情表現になりますよね。不安な場合は祖父母世代にも相談して、アドバイスをもらうのもいい方法といえます。
子どもが幸せな人生を送れる素敵な名前を考えてあげましょう。