赤ちゃんがハイハイするのはいつから? 簡単な練習方法とコツ
出典:Fotolia
赤ちゃんの代表的な行動「ハイハイ」。皆さんも小さい頃にやっていたのではないでしょうか?
しかし、いざ自分とパートナーさんの間に赤ちゃんができた時、親から聞いていた行動や時期と違っていたら、不安に思ってしまいますよね。
「なんで自分の赤ちゃんはまわりより遅いのだろうか…」
「自分の子育てに問題があるのではないか」
でも、心配しないでください。子育てが原因ではないことがほとんどです。それぞれ個性があり、赤ちゃんによってタイミングが異なるだけなんです。
この記事ではそんな赤ちゃんの「ハイハイ」に関する疑問や、もしもの話を書いていきます。早く覚えてもらうための方法や注意点も記載しているので、参考にしてみてください。
ハイハイするには時間がかかる
勿論、お分かりかとは思いますが、赤ちゃんは生まれてすぐにハイハイができるわけではなく、全身の骨や筋肉の発達や成長に伴いできるものです。
まずは、首がすわり寝返りがうてるようになります。首や背中などの筋肉がついてきた証拠です。
その後、お座り(ワンちゃんみたいな言い方ですが、背筋を伸ばして座れるというとても大事な成長です)、ずりばいをします。この二つは、腕や腰の筋肉、骨がしっかりとしてきたという証です。
ここから、足の筋肉や骨が成長してくるといよいよハイハイが始まります。
ハイハイするのはいつ頃から?
生まれてきた時の大きさ、発達のスピードはみんな個人差があるのではっきりと「生後○○」とは言えませんが、一般的に生後7~8ヶ月くらいです。先ほども書いたように個人差があるのでもっと早い子、遅い子もいると思います。
10ヶ月をこえてもその様子がないという子もいますので、ハイハイが遅くてもパパさんママさんは焦らないでください。
したくてもできない場合がある
赤ちゃんがハイハイを練習する時は、十分な広さが必要になります。
ソファーや机などがある場合、赤ちゃんは思うようにハイハイができません。
赤ちゃんが生まれたら、部屋にハイハイの練習ができるスペースを作ってあげると良いかもしれません。
また、フローリングに直接足や手をつくのは痛いかもしれないので、絨毯やマットなどでカバーしてあげるのも良いと思います。
練習のコツ
一番は自分で覚えるのが良いかもしれませんが、少しだけ手助けするのも良いでしょう。パパさんママさんと遊びながら楽しく練習してみましょう。
力を入れやすくしてあげる
赤ちゃんの足の裏に手を当ててみると、ぐいーっと押し返してきます。それを赤ちゃんがうつぶせの時にやってあげると足に力を入れる感覚を覚えることができます。同時に足腰の筋力もついてくるので、無理なくトレーニングができますよ。
ただ、何事もやりすぎは良くありません。体がまだか弱いので、脱臼や骨折につながる危険もあります。
おもちゃで興味をひいてみる
誰だってお気に入りの物はあります。赤ちゃんも同じです。
お気に入りのおもちゃを、手の届かないギリギリの所に置くと、手を伸ばします。届かないとわかると、体も自然と動かします。
あえて障害物をつくる
ハイハイが少しずつできてきたら、あえて障害物を作るのも良いかもしれません。丸めた毛布やトンネル状のおもちゃを使うと楽しく練習ができます。段ボールなどでもトンネルは作れますが、手や顔を傷つけないように、端や角には柔らかいテープなどでガードを作りましょう。
ハイハイする時の安全対策
ハイハイができるようになったら、赤ちゃんの行動範囲はグッと広がります。そうなると、必要になるのは「安全対策」です。細かいところにも気を配ってあげましょう。
まずはお掃除
赤ちゃんが行動しているのは床から2、30㎝です。埃などがまいやすいのでしっかりとお掃除をしてあげましょう。
怪我、誤飲しそうなものを片付ける
赤ちゃんは気になったものには躊躇なく手を伸ばします。
ママさんの裁縫セット、針が危ないですね。パパさんの髭剃り、電動でも危ないですが、カミソリなんてなおさらです。コンセントにも手を伸ばすでしょう。クリップやタバコの吸い殻なども誤飲してしまうかもしれません。片付けておきましょう。
家具の角をガード
机やテーブルの角や足、タンスや衣装ケースなど、丸みを帯びていてもぶつかると痛いですよね。大人は痛いで済むかもしれませんが、赤ちゃんの場合は怪我に繋がってしまうかもしれません。
カバーなどを使ってガードしてあげましょう。
危険から守るゲートを付けよう
キッチンやお風呂、リビングが二階にあるなら階段につながる扉や廊下。赤ちゃんが行ってしまったら危険な所はたくさんあります。そんな時はベビーゲートなどを使い、赤ちゃんが通れないように守ってあげましょう。
小さな扉も危険
テレビのローボードやテーブルについている小さな引き出しなども、赤ちゃんが指などを挟んでは大変です。開かないように危険防止グッズなどを付けておきましょう。
原因と病気の可能性
「ハイハイするのはいつ頃から」の所でも触れましたが、ハイハイの時期には個人差があり、10ヶ月を過ぎてもダメなことも。
「何かの病気なのでは?」「発達障害かも?」とは思わないでください。何かの病気の場合定期健診などでお医者さんから何かしらのお話があると思います。
それでも心配なパパさんママさんは、以下のチェック項目を確認してみてください。
靴下をはかせている
もしかしたら滑って力が出せないのかもしれません。
冷えないためにはかせているのかもしれませんが、一度靴下を脱がせて、素足で過ごさせてみてはいかがでしょうか。踏ん張りがきいている場合はハイハイしてくれるかもしれません。
あまりうつぶせにしていない
タミータイムという、うつぶせになる時間を一日一回作るようにしましょう。
うつぶせで遊んだり寝返りを打つことで筋肉が鍛えられます。
ただ、ご飯の後、疲れている時、お腹がすいているときはしないよう気を付けましょう。
お座りの時期が長かった
お座りの時期に周りにおもちゃをたくさん置いて遊ばせていませんでしたか?
そうするとお座りの状態で遊ぶことに満足してしまい、動かなくなってしまうことも。
過保護にしてしまう
お座りの体勢からコロンと転がると、赤ちゃんは泣きだしてしまうことも。
そんな時、パパさんママさんがおんぶや抱っこであやしたり、おもちゃでご機嫌をとったりしてしまいます。この行為が赤ちゃんの「自分で動く力」を使う機会を奪っているのかもしれません。
上項目に心当たりのあるパパさんママさんは、一度改善をしてみてください。
病気だった場合の病名と兆候
心当たりのなかったパパさんママさんは、下記の症状を確認してみてください。
病気の兆候があった場合、お医者さんに相談してみましょう。
先天性ミオパチー
筋肉の異常によって筋力の低下、呼吸困難などになります。
お座りができないのが特徴です。
遺伝性なので、家族がこの病気とされている場合は、気を付けましょう。
発達障害
ハイハイに影響があるのは「発達性協調運動障害」です。
しかし、発達障害は早急に判断をしてはいけません。お医者さんに相談しながら見守ってあげましょう。
知的障害
ママさんが妊娠中に風疹に感染すると知的障害の赤ちゃんが生まれてくる可能性が高くなるといわれています。
脳性麻痺
赤ちゃんの頃は判断が難しく、2~3歳ごろに検査で診断されます。
まとめ
記事を書いている私や私の妹弟も、ハイハイの時期はばらばらでしたし、歩けるようになった時期もみんな違いました。
ハイハイが遅い早いは気にせず、赤ちゃんの成長を温かく見守ってあげましょう。