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ガルガル期とは?妊娠15週の体の変化とオリモノでわかる注意点は?


出典:Fotolia

妊娠15週は、妊娠初期の最後になります。あれだけ辛かったつわりも少し落ち着き、妊娠中期となる安定期は目前です。ママの身体も赤ちゃんの成長と共にお腹もふっくらと感じる頃でしょう。

そんなママの身体の変化として感じることは、「色々なことに不安感を持つようになった」という声も。

もちろん、身体の変化だけではなく、ママの気持ちの変化など、妊娠15週は様々な変化が現れます。

ここでは、妊娠15週はどのような時期なのか、妊婦さんの身体や気持ちの変化についてご紹介します。

妊娠15週の妊婦さんの過ごし方について

妊娠初期も終わりに近づく妊娠15週ともなれば、赤ちゃんの成長に伴い、ママの身体にも少し変化が出てきます。妊婦になったことについての気持ちの持ち方も、つわりの終息とともに実感できるようになる方も多いのもこの時期です。

妊娠15週目のママの身体は?

妊娠15週目のママの身体は、やっと辛いつわりの時期を過ぎたことで、少し気持ちにも余裕が出てきます。

辛いつわりの時期はなかなか思うように食べることができないため、妊娠前よりも体重が激減してしまった方もいるでしょう。

一方で、つわり症状が全くない妊婦さんもいます。つわり症状が全くない妊婦さんの中には妊娠初期の頃からたくさん食べてしまい、想像以上に太ってしまった・・・という方もいるでしょう。

いずれにしても、つわり時期を乗り越えた妊娠15週目のママの身体は、少し体重にも変化が見られる頃です。

また、妊娠15週となると妊婦健診の際はベッドに仰向けに寝て、恥骨の上から子宮の上までの「子宮底長」を測るようになります。これは、子宮の膨らみをはかり、お腹の中の赤ちゃんの成長の様子や羊水の量を測るために行います。

妊娠15週目の赤ちゃんの身体は?

妊娠15週目になると、赤ちゃんの身体は内臓などが発達し、手足の骨格が完成します。赤ちゃんの大きさは約16cmで、体重は約100gほどです。

この時、顔には薄くて細い産毛が生え始めてきます。頭の大きさはまだピンポン玉ほどの小さいサイズです。手のひらに乗るくらいのほんの小さな身体ですが、赤ちゃんはすくすくと成長していることが分かります。

また、妊娠15週目の赤ちゃんはすでに人間としての身体の形がエコーでも確認でき、妊婦健診の際、運が良ければ赤ちゃんが指しゃぶりをしている姿を見られるでしょう。

赤ちゃんはお腹の中であっち向きこっち向き手足を動かしたりしているので、色々な動きを見ることができます。赤ちゃんがこの頃から指しゃぶりをするのは、生まれてからママのおっぱいをしっかりと飲めるようになるためです。すでに練習が始まっているのです。

そして、この頃のママの子宮の中の羊水は約80mlとなり、赤ちゃんがママのお腹の中で羊水を口に入れたり出したりしています。

また、おしっこの排泄までもができるようになっています。羊水は3時間ほどで入れ替わるため、赤ちゃんがそこでおしっこをしても羊水は自然と消毒され、綺麗な状態が保たれるので安心してくださいね。

発育の早い場合は、赤ちゃんの性別が分かるのも妊娠15週目であることが多いです。運良く、健診の際に赤ちゃんの性別がわかる場合もありますよ。

妊娠15週のママの身体はこれまでにどう変化した?

お腹がふっくらと

ママのお腹は妊娠前とは明らかに異なり、鏡の前に立ってお腹を見てみると一目瞭然、お腹が少しふっくらとしていることが分かります。見た目の変化に嬉しい気持ちになる方は多いと思います。とは言え、これからどんどん大きくなるお腹です。

妊娠中の体重増加については、最近の産婦人科ではとても厳しくなっていると聞きます。

妊娠中の体重増加の理想は多くても7~12kgと言われているため、その範囲内に留めることができるよう、毎日の食生活に気を付けましょう。

そろそろ胎盤が完成する時期

妊娠15週にもなると、ママの身体の中の大きな変化と言えば、胎盤の完成です。赤ちゃんはママの胎盤を通じて栄養をもらい成長するようになるのです。

また、胎盤には多くの血管があり、たくさんの血が流れています。この血流が悪くなることで赤ちゃんに必要となる栄養が十分に届かないと、赤ちゃんは大きく成長しません。

赤ちゃんがしっかりと大きく育つように、ママの毎日の食生活や冷えなどにもしっかりと対策しておかなければなりません。

赤ちゃんの成長を考えると、ママの食欲が増すという方もいるようです。

しかし、ママの身体に脂肪がつきすぎると産道に脂肪がつき、お産の際に通り道が狭くなることもあるため、出産時のリスクも高くなります。

そのため、つわりが落ち着いた妊娠15週あたりからは、毎日の食生活には十分に注意する必要があります。

やっと平熱に

妊娠によりホルモンが一気に変化したことで、ママの身体は妊娠を継続させようと、エストロゲンやプロゲステロンを作りだすため、体温が高くなります。

これはしばらく続くことになり、妊娠15週あたりから少しずつ平熱に戻ってくるでしょう。

ちょっと太った・・・かも?

妊娠15週ともなれば、妊娠前の体型とは明らかに変化が出てきます。

見た目もお腹が少しふっくらとし、身体全体に丸みを帯びてくるようになります。そのため、たいして体重の変化はないのに、なぜか太ったように感じるのです。

しかし、これは赤ちゃんを守るママの身体の自然な反応です。産後にしっかりとケアをしてあげれば、体型も妊娠前の体型に戻すことができますので、そこまで深く不安に感じることはありません。

また、少しずつお腹が大きくなってくる頃でもあるので、お腹に妊娠線を作ってしまわないよう、妊娠初期から妊娠線予防クリームやオイルなどを活用しお腹の皮膚を保湿するようにしてください。

妊娠初期の性交渉はアリ?

妊娠初期はまだ妊娠継続も不安定であり、流産の危険性が考えられる為、性交渉は避けていたという方も多いです。しかし、性交渉は夫婦のコミュニケーションのひとつとも言えるため、ママの体調を第一に考えて可能であれば行っても影響はありません。

ただ、感染症等の危険性があるので、性交渉の際は精子によって子宮収縮が起こる可能性も考慮し、必ず避妊をして行うようにしてください。

ガルガル期に突入!旦那さんに対して嫌悪感が・・・

妊娠15週目を迎えるママにとっての一番の悩みが「旦那さんに対する感情の変化」です。

これは、「ガルガル期」とも呼ばれており、多くの妊婦さんが経験すると言われています。

ガルガル期は妊娠によりホルモンが変化し、周囲にいる人を敵であるかのように考え相手を受け入れられなくなること。

旦那さんに対する嫌悪感が増すのもそのせいであり、残念ながら旦那さんもその1人となってしまうのです。

しかし、これについては、「赤ちゃんを守る」という妊娠した方にしか味わうことのできない本能であるため、何をどうしても仕方がないことなのです。旦那さんとよく話し合い、この短い期間だけ適度な距離を保つのもひとつの方法と言えます。

ママの身体に起こる危険サインを見逃さないで!

妊娠15週になると、ママの身体は大きく変化を見せます。身体に生じる変化によっては、赤ちゃんの成長に危険が及ぶことも考えられるため、知識としてしっかりと持っておくと妊婦生活を安心して過ごすことができますよ。

おりものの変化

妊娠15週目を迎える頃から、ママの身体は赤ちゃんの出産に向けて膣内を滑らかにするため、おりものが増えます。一般的には、妊娠前よりもおりものは多く感じるでしょう。

これが正常であるため、心配はいりません。おりものの色が濃くなることはありますが特に問題はありません。

しかし、おりものにニオイがあったり色が黄色や黄緑色になったりした場合は感染症の疑いがあります。

また、茶褐色やピンク色のおりものが出た場合は、切迫流産の可能性が高いです。

いずれの場合もすぐにかかりつけの病院を受診するようにしてください。

下腹部痛や腰痛

妊娠15週は、ママのお腹の中で赤ちゃんが大きく成長することにより、ママの子宮も伸びます。それにより、下腹部痛を感じることもあります。

子宮が大きくなることによる下腹部痛は特に問題ありませんが、ストレスを感じるような場合に起こる下腹部痛は後に出血を起こすこともあるので、少し経過観察が必要です。

ゆったりとした気持ちで安静に過ごすことも大切です。安静にしていても下腹部痛が続いたり出血があったりした場合は、すぐにかかりつけの病院に行きましょう。

貧血の症状

妊娠15週のママの身体は、胎盤の完成に近づいています。胎盤が完成することによって、胎盤を通じて赤ちゃんに栄養を届けるのです。胎盤には多くの血液が必要となるため、どうしてもママの身体は貧血気味になります。

そのため、貧血の症状がある場合は、病院で鉄分補給の薬を処方してもらうなど、まずは病院に相談へ行くようにしてください。医師による適切な薬が処方された場合は、それを正しく服用して過ごすようにしてください。

まとめ

妊娠15週はどのような時期なのか、妊婦さんの身体や気持ちの変化について解説していきました。妊娠15週にもなると、ママの身体も妊婦さんらしく丸みを帯び、赤ちゃんも手のひらに乗るくらいに大きく成長します。

指しゃぶりをしたりおしっこもできるようになったり、その成長ぶりに驚きます。

ママはつわり症状も落ち着き食欲も増すと言われていますが、急激な体重変化や大幅な体重の増加には注意して、健康な食生活を心掛けましょう。ガルガル期も乗り越え、旦那さんとのコミュニケーションも忘れずに。

また、赤ちゃんの成長を実感する一方で、ママとなる実感も高まる頃です。

妊娠期間はこの後まだまだ続きます。決して無理はせず、身体的にも精神的にもリラックスして過ごせるよう、楽しい妊婦生活を送ってくださいね。